日記(『論語と算盤』探し)

「失敗の本質」が中途半端な進行具合なので、お茶を濁す日記。

『論語と算盤』(角川ソフィア文庫)を買いました。
世の中にはいろんな『論語と算盤』が存在しており、実はこの角川ソフィア文庫も含めて原文ママのものはない。文字通り『論語』のほうの漢文引用も入ってくるため、訓読や現代語訳の編注は流石に必要だからだろう(さすがに自分もそれはほしいと思う)。
「超訳版」「現代語訳」「まんが」「全文をとことん読みやすくしました」「図解」「生の言葉で読む」本当に多様にあって困ったが、とりあえず最もスタンダードそうな文庫版から手に取ることにしてみた。

複数の本を読む意義

以前読んで参考にしている「レバレッジ・リーディング」には以下のような紹介がある。

当然、表現は違えども無いように重複はあります。だからといって、何冊も読むのが無駄だとか、もったいないということではありません。むしろ逆で、複数の本を読むからこそ、重要なポイントがわかるのです。つまり、どの本にも同じことが書いてあれば、それは誰しもが認める重要なポイントだと判断できるのです。

「レバレッジ・リーディング」65p

流石に複数の『論語と算盤』を考慮しているのかはわからないが、知りたいジャンルについては、複数の本にあたるほうがそれぞれの考えや主張の差異も知れて、1冊だけを信奉してしまう恐れも減る。論語と算盤にも解釈側のそれぞれの主張が入ってくるのだろう。つい源流から触れたくなってしまうが、人間が現代語に翻訳しているのを承知していればそれぞれの論語と算盤を読んでみる価値はありそうだ。

ただし、そこまで多様な側面で語るべきものなのかは、まずは読んでみないとわからないはずだ。まず読破できるもの…という意味では、ある程度かみ砕いてあったほうがよかったのかもしれない、現代語訳と書いてあるほうが読みやすいのかも…と弱気にもなっている。

1冊・1人で満足しない

もともと活字を読まない人生だったので、振り返ってみると数少ない読んだ本に思考を委ねていたのかもしれない…と最近は思うようになって読書をはじめるようになった。
具体的には『思考の整理学』だ。

安いしノートの作り方も学べておいしい内容なのは間違いないが、外山滋比古の他の本を読むとこいついつも同じこと書いてんなとなりがちなのも面白い。(本当に失礼な話だが)爆発オチとか淫夢MADみたいな様式美をおっかけるような感じにもなっていて、それはそれで面白いんだけど知見は本当に増えているのか?という気持ちにもなりつつ、本読んだカウントだけ増やしていたのだ。

本とは対話であり、「他の人はどう考えてるんだろう?俺は?」と意識をすることが改めて必要なのだろうなと今更気づいた。少なくとも読んでいるときに、自分がレスポンスをする瞬間がなければならないのだ。
人の話を聞いてほ~ん面白かったとなりがちなので、そこからもう少し頑張って、自分の考え、同意なのか反対なのか、応用できないかを考えられるほどには余裕をもって読書をしてみたいものだ。『論語と算盤』はどうなることやら…。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?