余命10分 / 2022年9月30日 — 母の貯金。
毎日、父から届く定期便のような晩ごはんの写真で、安心したり心配になったり一喜一憂する。ちゃんと食べられてるようでよかった、と、糖質と塩分多いよね、が行ったり来たりする。ひとのふりみてわがみを、とばかりに最近は粗食にしている。酒の量は増えた。
そんな父から「印鑑証明」と「住民票」を持ってきてくださいという連絡が。印鑑証明ってなに?という妹と弟。なぜかぼくはもう持ってた。
どうやら母の口座が凍結されて、それを引き出すのに手間がかかるとのこと。
そういえば家族が余命を迎えた時にやっておくとよいことリストに口座の解約、引き落としがあったなと思った。故人の口座は凍結するらしい。死人は燃やされ資産は凍結される。凍結されたくなかったら死ぬ前に引き落とせよというアドバイス。歪つだ。
そもそも母の貯金ってなんだ。
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