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⑦松本

出身地を聞かれた時、松本の人は必ず「長野県」とは言わず、「松本」と言う。
ブラタモリでも紹介されていたが、松本の人は松本を誇りに思っている。だからこそ「松本」にこだわる。もれなく私も幼い頃から強く思っている。

47都道府県の旅にこじつけ、今回は父の三回忌のため、松本へ帰省。帰省は1年振りになってしまった。

🚘実家へ 11月6日🚘
準備に手間取り、実家に着いたのは16時だった。

石川SAご当地にゃんこが売られていた。
子、大喜び。
にゃんこ大戦争は10周年らしい。

松本に近づくにつれ、紅葉の景色が増えてくる。

高速に乗りながら、紅葉をみる。秋だ。

そうだ、松本は紅葉がたくさん見れる場所だったんだ。思い出してきたぞ。

こんなに身近にあったのに。

思い出すと同時に、松本が季節を感じられる場所であったことをすっかり忘れていたことに気づいた。
そんな場所で育ったはずの自分は、今、故郷の景色を忘れていた、本当に情けない。

松本の家に着いた。

実家には、亡くなった父が生前拾ってきて大事に育てていた猫がいる。名前は鬼平犯科帳から、長谷川平蔵。

我々は平蔵に会うのを非常に楽しみにしていたが
当の平蔵は子らを怖がって、
この角度から見るのが精一杯だった。
へいぞう…触れ合いたかったよ…



法事は翌日のため、短時間で実家を後にし、ホテルへ向かう。途中、思い立ってドライブしながら私の母校を通りつつ、ホテルへ行くことにした。
小、中、高と見た。外からしか見えないけれど。

小学校。綺麗な景色。
私、こんなに紅葉の綺麗な場所に通っていたのだ。
ずっと憧れで大好きな高校。

小学校と中学校は20年ぶりくらいに見たかもしれない。こんなに小さかったのか、と驚いた。
私も歳をとった。
外から見ただけなに、当時の先生や友人の姿が見えてきた気がして、いろんな思い出が秒で蘇ってきた。

ホテルに着く。

早速飛び上がる。嬉しいよね。
写真、顔ぼやかす加工したら
恐ろしいことになってる。
夜の井上百貨店。
井上は、松本の伊勢丹。
つかささんを思い出す。

明日に備えて寝る。


🚘三回忌へ 11月7日🚘

お寺のお花

快晴だった。
父は1月1日に産まれ、11月11日に亡くなった。
2年経ったんだ。

🚘ヒカリヤ ヒガシ🚘
母が奮発してくれた。皆で食事処 ヒカリヤ ヒガシへ。

初めて行った。

栗ご飯がでてきた。
私は甘くない栗、栗の味そのままの栗ご飯が本当に大好きだ。栗ご飯が本当に大好きでたまらない。
好きすぎる栗ご飯に悶絶した。

大好きな栗ご飯
 おにぎりにしてもらう。大好きな栗ご飯。

子が広告を出して頂いたのもあり、前日にようやく母にココロギミックを渡せた。
母はとても喜んでくれて、早速ココロギミックを父の仏壇に供えたと言っていた。
父は本が好きだったから、きっと楽しんで読んでくれるだろうと言っていた。確かに。

🚘松本城🚘
翌日から私たちは、学校と仕事なので帰る。
24時間の滞在だった。
あまりに呆気ない滞在だったので、松本城周辺を散歩だけした。

子「見て!鴨さん🦆がたくさんいるよ」
子「見て見て!鴨さん🦆たくさんだよ!」
人だかりができており、餌をあげている人がいた。
それは鯉だよ。大量の鯉。
いくら鴨さん🦆が大好きだからと間違えてはいけない。
国宝。次は中に入りたい。
もみじ拾った。

さあ、帰ろう。

と思ったが、帰りの車の中で、急に心がざわざわした。帰りたくないでも、松本にいたいでもないが、感傷的になっている。


東京に帰って明日からまた頑張れるのか、ちゃんとできるのか…
急に自信がなくなってきた。
明日がこないでほしい、もう今日のままでいいんじゃないか。

こんな気持ちになったのは久しぶりだった。
今回、学校を巡ったりしたから、昔のことをたくさん思い出したからだと思った。

またくる。

私はこの景色、山にずっと守られ、父や母にずっと守られていたんだ。ようやく気づいた。
また明日から東京で一人で頑張らなくてはならない。

勝手に何とも言えない気持ちになりながら、車は高速にのり、東京へ向かう。

帰りのSAで、
音がなり光るおばけ銃🔫をゲットした子たち

子たちの会話「ねー、これでバナオくんとモンスターをやつけられるね」「そうだね!!」

私「バナオくんとモンスターって何?」

子「パパとママだよ!知らなかったの?!」
「バナオくんはパパ、モンスターはママのことだよ。youtube見てて相談して決めたんだよ」

なんと

😵‍💫😵‍💫😵‍💫
😵‍💫😵‍💫😵‍💫
😵‍💫😵‍💫😵‍💫

そういえば、ここ最近、モンスターという単語をよく聞いていた。まさか、私のあだ名だったとは…


感傷的になってる暇はない。
モンスターは強く生きなくてはならない。
また明日から頑張るのだ、自分。