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バンド立ち上げ時の失敗例

私は若い頃、東京でアマチュアのドラムプレイヤーとして様々なバンドを渡り歩いてきましたが、ライブを一回も出来ずに解散したバンドも結構経験しました(-。-;

その失敗経験から、オリジナル曲をやるバンドを新規に立ち上げる上で、こんな状態だとすぐ空中分解する恐れが高いよ、という例をご紹介します。

1.ライブ、もしくはデジタル配信する曲のデモが十分揃っていない。

ライブを当面の目標とする場合、大体ライブハウスやネット上で出演バンドを募集しているイベントですと、1バンドあたりの持ち時間はセッティング・撤収含め30〜40分が相場だと思います。
仮に持ち時間30分とすると、曲の長さだけで合計25〜6分くらいになる曲数が必要です。
友達同士で全パート揃っているバンドなら、ゼロからやっていっても何とかなる場合があると思いますが、特にメンバー募集が必要なバンドは、リーダーもしくは作曲できるメンバーが、ライブをできる分の曲数のデモをあらかじめ作っておくと良いと思います。
なぜなら、募集を掛けて集まったメンバーは通常の友達とは異なり、音楽をやるのを目的として集まっているので、曲が出揃うまでそんなに長い時間待っていてはくれないためです。

2.バンドのコンセプト、ジャンルが決まっていない。

どちらかと言うと、こちらが先ですね。
これが決まらないと曲も書けません。そして、メンバー募集をするにも選考基準が設けられません。
何を当たり前な事を…と思う事なかれ、結構ここが曖昧なままメンバー募集しているバンドはたくさんあります(私も初めて自分でバンドを立ち上げた時、これで見事に空中分解しました)。
まずは、自分のやりたいバンドがどういうジャンルで、どういうパフォーマンスのものをやりたいのか、既存の有名アーティストを例に出して他人にプレゼンできるくらいにしておくと、曲も書きやすくなりますし、何よりメンバー募集の際に役立ちます。

3.メンバー採用に妥協する。

イチからメンバーを探していると、一気に全パートが揃うというのは稀です。ベースだけ見つからない、ドラムだけ見つからない、みたいなことはよくあると思います。
そこで気をつけなくてはならないのが、全パートを揃えるのに焦るあまり、バンドの採用基準を曲げる事です。
例えば、シンプルなコードワークの洋楽系ロックやポップスをやりたいのに、やたらコード進行を凝りたがるギタリスト、ベーシスト、キーボーディストを迎え入れてしまったり、逆にキリンジさんみたいに入り組んだコード進行の曲をやりたいのに、パワーコードしか弾けないギタリストや、ルート音しか弾かないベーシストを迎え入れたり。
何より、間に合わせでメンバーを適当に迎え入れるという考えが、相手に対して失礼です。
また、少々手厳しい事を述べますが、オリジナル曲をやる場合、
・コード譜が読めない
・ルート音が分からない
・デモ音源をまるっきり無視したアレンジをする、作曲者の意図を汲もうとしない
・明らかに実力がない
・遅刻が当たり前
こういうメンバーはお断りした方が吉です。これらを見極めるために、予めデモ音源を聴いてもらった上で一緒にスタジオリハを行ったらよいと思います。スタジオリハに来ず、曲をそのままパクられるというリスクもあるにはありますが
( ;´Д`)

コロナ時代における新しいバンド活動の形

また、現在は新型コロナウィルスの影響でライブはなかなかやりづらい状況かもしれませんが、逆にメンバーが各自で録音環境を所持していれば、録れ音のやりとりのみで誰かがミックスしたものをYouTube等で一曲単位で配信していくことも可能ですので、その場合は最初から複数曲準備をしなくても良いですね。
何よりこの手法であれば、住んでいる場所が離れていてもバンドが成り立つので、極端な話、別の国に住む人ともバンドを組むことが可能です。

しかし、あくまでメンバー全員リアルタイムで音合わせしないとバンドじゃない!という方もいらっしゃるかと思いますので、そういう方は先に述べた三点にまず気をつけて進めると、少なくともライブもやれずに解散する確率は下がります。

新しくバンドを立ち上げようとしている方々にとって、少しでも参考となれば幸いです。

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