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NO.14 お造り盛り合わせ

JR天王寺駅より徒歩2分、天王寺で1番魚料理が上品でおいしい居酒屋鮮道こんび
この店の女将をしてます。2010年に開業しました。もうすぐ13周年です!
名前の通り魚料理が自慢でございます。その中でもお造りの盛り合わせは12種類ものお魚が1度に楽しめる、名物メニューです。
居酒屋でなかなかこのレベルのお刺身を楽しむ事はできませんよー。

本日は盛り合わせの中に太刀魚、横輪、シマアジ、平目、銀だら、さわら、イサキなどレアな旬のお魚のお造りも楽しむことができました。
例えば2名盛りだと全て2カンずつが12種盛りになります。
盛り付けのレベルもなかなか繊細で良いですよ。見た目でも楽しむことができますし、さらに日本酒と一緒に楽むと、魚たちが喜びます!
 来店されると、この料理を頼まないテーブルはほとんどありません。そのぐらいコスパが良く大人気メニューなのです。
12種類が全て旬の魚を楽しむことができる!これが人気の理由に尽きますね。


最近漁業は養殖が盛んになり1年中取れる魚がたくさんありますし、冷凍事業もとても進化し、ディップすることなく魚を凍らせることができるので、解凍したときの鮮度も間違いなくおいしいものがたくさんあります。例えばマグロ、サーモン、イカ、ホタテ、甘エビなどは冷凍でストックしても、賞味期限も長くフードロスもありません。 

ですが、こんびのお造りは生ですので、そういうわけにはいかないんです。そういう意味でもいろんな種類がある方がフードロスにならずに済むそうです。
例えば、1200円でしまあじの造りを出そうとしたら、切り身の端の部分はなかなか使えません。ですが2巻ずつという小さな形になると端でも利用しやすいのです。
いろんな種類を用意すると言うのはとても大変な管理とは言えますが、新鮮な魚を管理すると言う意味では種類が多い方がロスは少ないとマスターは言っています。

さらにイサキの単品とか銀だらの単品のレアなネタなどは置いていてもほとんど単品注文がありません。ですが12種類の1種類と考えると食べてみようと言うチャレンジの気持ちも現れて、初めて口にしたと言うお客様も非常に多く、そういった意味でもいつも食べれるまぐろやいかやサーモンと違いとても価値ある盛り合わせとして提供することができています。
また12種類と言うことになるとお客様にチョイスしていただくと言う選択肢はなくなり、ほとんどの種類が入っていますのでお選びいただくことはできませんとお伝えすると100%納得していただけます。

まさにこの造り盛り合わせは、
あまり最近では日常として食べる事がなくなった生魚ジャンルで、新鮮で珍しい魚を食することができるメニューとして、不動のナンバーワンなのです。

さて、このメニューですが、オープン当時からあったわけではありません
元は6種類位でした。それがたくさんロスが出たときに、もう今日はサービスや!と言ってたくさん盛り付けたことがあったんですね。確かそれがきっかけです。量が多くなったことにお客様は喜んでいましたけども、食べたことないお刺身をチャレンジしながら楽しめると言うワクワク感でさらに喜んでくださったことの方が多く感じまして、定番化していった流れです。

お客様が何を求めているのかはもちろん始める前からわかっていたらそれに越した事は無いのですが、試行錯誤をしている間に何か期待に応える、+ αできるようなメニューが出来上がってくるとそれがヒット商品のヒントにつながっていく。まさにその流れで出来上がった造りの盛り合わせ12種盛りです。

名物料理や人気料理を生み出すのは容易なことではないです。ですが、いろんなアンテナを立てていろいろなお客様の反応を見ながら、諦めずに続けていくことこそがやはりヒット商品への近道なんですね。

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