短篇小説 予告7/10 (猫を狩る14/X)
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この小説は 連作短編の2作目になります。
1作目の『猫を狩る』はこちら
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それからの一週間も、用があるとき以外は葉月とも直之とも口を利かずに、早苗は割り当てられたシフトをこなした。週末は二日間とも出勤だったので、ノルマの達成に精を出し、食べられる予定があるのかわからない食事を作り、翌日に空の食器を洗ったり、鍋に残った分を捨てたりした。マオはあいかわらず、雀やゴキブリを捕まえては早苗のところに持ってくる。ほめて欲しいようには、どうしても見