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日本のオレンジワイン

国 : 日本
地域 : 余市
生産者 : ドメーヌ・イチ
品種 : 余市町産ポートランド

Description
収穫直後のポートランドを全房のままタンクに投入、そのまま10日間醸しの後、メンブランプレスでプレス。
自然酵母で発酵、瓶内二次発酵、SO2 無添加。

2023年は積算温度実測値が 1,589℃、一昔前の北海道と比べると300℃近く暑い異常な年。
高温の影響で多くの生食ぶどう、特にキャンベルや旅路は晩腐病などで大打撃を受けたが、それ以上に収穫間際になってからの甚大な鳥害が発生するなど難しいヴィンテージだった。(高温でムクドリ等の渡り鳥の南下が遅くなったのも原因の一つ)
そんな時に、素晴らしいペティアン・ナチュラル・オレンジが誕生。
アンバー色。瓶熟とデゴルジュマンにより、泡は優しく繊細。独特の香りが特徴のポートランドだが、いわゆる過度な甘やかさではなく、プリっと大粒のシャインマスカットを思わせる極めて上品な香り。
背筋がピンと伸びるような酸とミネラル感が甘やかさを包み、香りもタンニンも絶妙に溶け込んでいます。

生産者情報
北海道・仁木町で農場とワイナリーを営む上田一郎(うえだいちろう)さんは、日本で初めてのオーガニックワインを造った醸造家です。

もともと有機栽培の果樹栽培などに取り組んできた上田さんは、2006年に有機JAS認定の健全なブドウを使用したワイン造りをスタートさせ、2008年には『ベリーベリーファーム&ワイナリー』を設立。
2011年には醸造過程でも厳しい基準をクリアし、国内初のオーガニックワインの認可を受けました。
その後、ワイナリーが手狭になってきたことから、2020年には新たに『ドメーヌ・イチ』を設立して醸造免許を取得。


2021年には『ドメーヌ・イチ』として改めてオーガニックワインの認可を受け、発売したファーストヴィンテージは即完売するなど、日本ワインファンの注目の的となってきました。
その希少さから、一部では“幻のワイン”と呼ばれていることも。「今、ワイン用のブドウ畑で有機JAS認証を取った圃場は、全国でまだ10カ所以下、北海道でも2カ所だそうです。

ワイナリー所在地の北海道余市・仁木エリアは気候と土壌条件に恵まれ、近年多くのヴィンヤードとワイナリーが作られています。

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