アッサンブラージュ?? それ、なんなん?
フランスワインは、数種類のぶどう品種をブレンドしてワインを造ります。
このブレンドのことをフランス語で
「アッサンブラージュ」
(「寄せ集め」や「集合」をさしています。)といいますが、このアッサンブラージュこそ各シャトーの個性の見せ所!
どの品種のワインをどのぐらいの割合で組み合わせるか、知識と経験をフルに生かして、自分たちの理想のワインを作り上げていくのです。
「何で、ブレンドするん??1つのブドウ品種で勝負できひんの?」
実際は、各品種それぞれの良いところを掛け合わせることで、ブレンド前には出せないような絶妙な味を生み出すために行われている伝統的な手法なんです。
この手法でしか出せない味があるからこそ、ボルドーワインは今も昔もフランス、そして世界のワインの代表的な存在となっているんですね。
アサンブラージュは、ボルドーが代表的ですが、様々な国や地域でも用いられている手法です。
ボルドー以外の例としては、シャンパーニュを造る過程でも用いられている手法です。
シャンパーニュでは、ブドウ品種はもちろん、複数年のワインをアサンブラージュさせます。そのメーカーらしさが表現され、造り手のセンスと腕の見せ所でもあります。
アサンブラージュを行う目的は、以下の3つがあげられます。
•栽培のリスク軽減
•味のバランス
•飲み頃の調整
栽培のリスク軽減
葡萄栽培は自然との戦い!葡萄と一口にいっても品種によって収穫時期が早いものや遅いもの、一定の気候に耐えられるものなど様々なものがあります。
芽吹きや収穫期の違う品種を植えておくことで、天候被害のリスクを最小限に抑えることができます。
複数の品種をブレンドするアサンブラージュなら、気候に左右されてブドウ品種ごとに収穫量の差が出たとしても、安定した供給ができるようになります。
味のバランス
異なる品種をブレンドすることで、味のバランスを整え、ボルドーの高い品質を維持することに大きく貢献しています。
例えば、
カベルネ・ソーヴィニヨンのがっしりした骨格と、メルローのむっちりした肉付き。
この2つの組み合わせで、ワインを理想的なプロポーションに仕上げることができます。
飲み頃の調整
飲み頃に到達する熟成期間の長さもワインそれぞれで差があるのが当然。
飲み頃が異なる品種をバランス良く組み合わせれば、飲み頃のピークを見定めつつ、いつ飲んでも美味しいワインを作ることができます。
それをアサンブラージュすることで調整してワインを造り上げているのです。
ボルドーワインが一定の品質と味を保っているのは、この醸造家たちの絶妙なアサンブラージュのたまものなんですね。
そうゆうことかぁ。
アッサンブラージュをするのには、きちんと理由があんねんなぁ〜。
アサンブラージュの可能性はホンマに無限大やで!
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