ハムスターのもずく
まとわりつくような温風と、6月にしては強すぎる日差しが、この間まで綺麗に咲いていたあじさいを枯らします。
もずくがお空にいったのは、わたしの大嫌いな雨の日でした。
もずくは触られるのが嫌いで、抱っこもまともにさせてもらえませんでした。
冷たく、硬くなったもずくを撫でながら、もずくが温かかったことを知りました。
小型犬用の火葬台に寝かせたとき、もずくは実は小さかったということがわかりました。
もずくがお空にいった日の夜、なんにも音がありませんでした。
もずくがいなくなった日に、本当のひとり暮らしになりました。
2年6か月、ずっと一緒にいてくれて、ありがとう。
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