見出し画像

拝啓、「光を逃さない人」へ

彼のことを一言で形容するなら、どう形容すればいいのだろう。一言で形容できるような、そんな人ではないとは思っているのだけど。でも、そんなことを思いながら、また彼の誕生日を迎えるまで、現場に通いつめる。

 だけどここ最近、突然に閃いた。「光を逃さない人」。私にとって、彼はそういう人だと、突然閃いた。今回は、大切な彼の21回目の誕生日に、その理由を書き残しておこうと思う。(前回のお誕生日はとっても長くなってしまったから、今回はなるべく短く!笑)

1. デビューするまでの軌跡

 思い返せば、彼が芸能界を目指して私たちの前に現れた時からずっと、「光を逃さない人」だったように思う。

 初回47位。下から数えた方が早いような、そんな順位から、彼はまるでシンデレラのように駆け上がった。「順位を上げる」という光を逃さないように。ファイナルでも、決して多いとは言えないパートを担当した彼だったが、その一つ一つを華麗に、燦然と舞う。自分がカメラに映るその一瞬を逃さない。

 そして彼は、少しずつだけど着実に、しっかりと彼のいる場所に、自分の足で立ち、最終7位という光を掴み取ることになる。

2. 現場で思うこと

 幸いにも彼は、たくさんの愛を貰って、デビューすることができたわけだけど、デビューしてから幸福な道ばかり歩めているかと言われると、そうでは無いのかなと思う。

 「彼のパートが少ない」そう思ってしまうことがある。それも何度も。人数の多さを加味して、仕方ないと思うしかなかった。ほかのメンバーが悪いわけではない。運営に文句をつけたい訳でもない。でも、どこかモヤモヤして、なぜか私が悔しくなる。

 だから、現場に行くと少しだけ怖くなる。彼には、キリングパートのような、曲中で強烈な印象を残すパートはあまり与えられない。彼が「自分にもキリングパートがあれば……」そう考えてしまっていないか、不安になる。

 でも、現場ではそんな私の思いを吹き飛ばすかのように、自分のパートを120%で魅せてくれる。彼の持つ輝きを、いっそう光らせる「センターポジション」を、逃さない。だから、そんな彼の思いに答えたくて、私はどんなに遠い席でも、赤く光らせたペンライトを大きく振る。あなたのパートを待つ人が、ここに1人でもいるよ、という思いが届くように。

 現場に行った人が、「彼の輝きはすごい、目を惹かれる」と言うのは、もはやお決まりのようだが、そんな彼の輝きは、それこそ彼が「光を逃さない」からだと思う。ダイヤモンドも、磨く前はただの石だけど、それを磨くことでキラキラと光るようになる。そして、陽の光の下にダイヤモンドを置くと、陽の光を反射して、7色に煌めく。きっと、彼もそうなのだろうと思う。そもそも、彼自身が自分を磨き続け、手にした輝きがあり、その上で「彼のパート」という光を逃さない。みんなが注目するその瞬間を捕えて、絶対に逃さない。

3. 赤いペンライト

 彼は、いつだって見つけてくれる。私はいつ現場に行っても、そう思って帰ってくる。近い席でも、遠い席でも、赤いペンライトがそこにあれば、彼はその「光を逃さない」。

 赤いペンライト、というのは、彼への目印、というか、「あなたのファンがここにいる」という合図だと思う。そして、その合図を見つけてくれた彼が、「そこのあなただよ」といつもいつも、合図を返してくれる。いつも返してくれるなんて、こんなに好都合なことがあっていいのだろうか、と思うことがあるのだけど(半分くらいはこちら側の勘違いだろうけど)きっと意識してやってくれているのだろうと思うと、愛おしくてたまらなくなる。

4. 光と魔法を手にしたあなたへ

 シンデレラのように階段を駆け上がってきた彼には、一生解けない魔法がかかっている。彼は自分の力で魔法を手にした。そして、その魔法を手に入れられたのは、間違いなく、彼が「光を逃さない人」だからだ。

 21回目のお誕生日をお祝いすることが出来て、とても嬉しいです。ずっとずっと応援させてね!あなたらしく元気でいてね、と願うばかりです。本当におめでとう!🎂