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今から見始めると強くなったときに程よく古参アピールが出来るMLBの球団を紹介する【第二回 ~シンシナティ・レッズ編~】


第二弾です。

前回記事が意外にも伸びたので、急ぎ足でどんどん書きたいですね。

古参アピールは早い方がいい。上昇気流に乗ってる球団は補強も早いぞ!


レッズの10年代

前回にも記しましたが、MLBはまた群雄割拠の時代の訪れが近づいています。

強豪と弱小の二極化が終わったこのタイミングで再び、コンテンダーに名乗りをあげようというチームの一つに、シンシナティ・レッズもあります。

本題に入る前に、レッズの10年代をザーッと振り返りましょう。

2010年代の初め、レッズは強豪球団でした。

2010年当時26歳のジョーイ・ボットーを筆頭に、若き大砲だったジェイ・ブルース(当時23歳!)、投手陣にもジョニー・クエトホーマー・ベイリー(共に当時24歳)と、マイク・リークアロルディス・チャップマン(共に当時22歳!!)という、若き才能がチームの中心でした。

しかし、この当時のレッズの若手は本当に粒揃いですね...。
上の4人以外にも、ブランドン・フィリップストッド・フレイジャーザック・コザートらがいます。
また、大成したのはレッズではなかったものの、ヤズマニ・グランダルヨンダー ・アロンゾディディ・グレゴリウスも当時のレッズの出身です。

当時はまだ、「FAでブイブイ言わす」強豪球団の数も多く、当時のレッズほど主力の平均年齢が低いチームも珍しかったのではないでしょうか。

錚々たるメンバーを擁していた(特に野手)当時のレッズですが、3回のプレーオフ進出はいずれも実を結ばず、低迷期に突入します。

特にレッズは、主力を売るタイミングが遅かったこともあり、低迷期は昨年含め6年間の長きに渡りました。

「渡りました」とあえて過去形で書いていますが、多くの識者が予測するように、レッズの低迷期は2019年が最後である可能性が高いと見られています。


躍進を予感させる強力先発陣

長い低迷期を経て、再びレッズは上昇気流に乗っています。

その要因は投手陣にあります。

レッズは打者有利な本拠地の特性もあり、「打者はすごいけど、投手が、、、」という状態が続いていました。

しかし、現在のレッズには実力十分な投手がたくさんそろっています。

特に先発三本柱は注目です!


カミソリチェンジアップが武器のルイス・カスティーヨ

3年目の27歳ルイス・カスティーヨのブレイクは、レッズ首脳陣にとっては大きな儲け物になりました。

もともと、ダン・ストレイリーという中堅レベルの選手のトレードでマイアミ・マーリンズからやって来たカスティーヨですが、移籍してからスルスルとマイナーを駆け上がり、デビュー後もすぐに順応。

2019年はオールスターに選ばれるなど、NLでも屈指の投手に成長しました。

彼の代名詞は、彼が4シームよりも多投するチェンジアップ。

彼のチェンジアップは平均87マイル(140キロ)を超える”高速型”で、全226三振の内、実に155個をチェンジアップで奪っています。

そのチェンジアップの切れ味はかつての剛腕ペドロ・マルティネスとも比較され、彼自身が「ペドロ2世」と呼ばれることも。

下の動画は、そのペドロ・マルティネス本人がカスティーヨのピッチングを解説した動画。

カスティーヨはペドロにアドバイスを求めていたこともあるなど、興味深い内容ばかりですので、ぜひご覧ください。

復活のエース ソニー・グレイ

ソニー・グレイはかつては、アスレチックスのエースとして活躍し(2013~2017)、私も大好きな投手です。

身長180cm前後の小柄な体で目一杯踏み込んで、力強く腕をスイングする投球フォームの躍動感、そこから放たれる快速球とパワーカーブの組み合わせで打者を蹂躙していた姿は今でもまぶたに浮かんできます。

しかし、トレードで強豪ヤンキースに移籍した途端、ヤンキースが求めていた投球スタイルと自分自身のスタイルの相違などもあり、グレイは苦しみの日々を送ります。

そこに目をつけたのがレッズ。
グレイの大学時代のコーチを招聘した上、トレード獲得直後に契約を延長する異例の対応でグレイを出迎えました。

そして、グレイは今年防御率2.84・WAR4.4と完全に復活。
見事に首脳陣の期待に応えました!

度肝を抜いた!トレバー・バウアーのトレード

2019年夏、レッズはプレーオフの望みこそ薄いものの、来年を見据えてクリーブランド・インディアンズからエースのトレバー・バウアーを獲得しました。

バウアーの絡んだ三角トレードは昨夏最大規模のトレードで、全米を驚かせました。

球界に新しい波を呼び込んだ理論派として知られるバウアー。移籍後は本領発揮とはいきませんでしたが、2020年はどうでしょうか。


ビッグレッドマシーン譲りの打撃力も顕在!

突如現れた超新星・アキーノ

8月半ば、無名のレッズのルーキーが大仕事をやってのけました。

デビュー後わずか16試合で10本のホームランを放つと、その後も勢いは止まらず、結局56試合で19本塁打という訳のわからない成績でシーズンを終えました。

特徴的な打撃フォームから繰り出される打球の速さは、ダルビッシュ有も「すごい」と認めるほどで、ついたあだ名は「パニッシャー」(処刑人)。

新人王の議論には残念ながら出なかったものの、例年であれば間違いなく新人王候補として注目を浴びていたはず。来年以降の飛躍にも期待です。

陽気なスラッガー エウヘニオ・スアレス

今季、ベネズエラ出身者のシーズンホームラン記録を塗り替えたスラッガー、エウヘニオ・スアレスも今のレッズを象徴する選手の1人と言えます。

この間の日米野球での陽気な姿が思い起こされる人もいるでしょう。スアレスはテレビでパッと見てもわかるような、陽気なキャラクターの持ち主です。

49本目の本塁打を打って記録を塗り替えた時には、チームメイトからお祝いの特大ワインをもらっています。

非常に楽しそう☺️

スアレスが結んだ7年契約にはスアレス自身の人柄への評価も含まれていそうですね。


オフは大型補強に!

このビッグウェーブに乗るしかないとばかりに、レッズは今オフの補強に非常に積極的です。

既に市場の大物マイク・ムスタカスと、ベテラン先発投手のウェイド・マイリーを競り落としています。

さらに、インディアンズのスター遊撃手フランシスコ・リンドーアや、秋山翔吾、マーセル・オズーナの移籍先にも浮上していて、今後も目が離せない状態となっています。


応援するのは非常におすすめ!

というわけで、来年からレッズ応援!というのは非常におすすめです。

前述の彼らだけでなく、大ベテランのジョーイ・ボットーや、武闘派リリーバーのアミール・ギャレットだったり、二刀流のマイケル・ローレンゼンだったりと、キャラの濃さなら30球団随一のレッズですから、一度応援してしまえば、きっと心は離れないはず!

他球団のファンでも来年はぜひレッズに注目したい一年になりそうです!








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