見出し画像

手のしびれ -腱鞘炎-

『なんだろう・・・人差し指の感覚が違う・・・』
 
親指で人差し指の腹を撫でてみると、いつもと違う感覚に少し戸惑いを感じます。
 
戸惑い?? いや、むしろ「不安」か?

頭をよぎるのは・・・『あれっ?しびれてる・・・このまま指の先が痺れたまま一生を過ごすことになったら、どうしよう・・・?』

そんなこんなしているうちに、気がつくとシビレ感が消えていて『なんだ、放っておいたら治るわ』と安心してしまいます。しかし・・・
 

そこは安心するところではありません。



たまたま痺れが引いただけで、痺れる「要因」は解決されていないままだからです。いつまた、痺れが出てくるか?など分かりませんし、痺れない保証など、どこにもありません。痺れの原因は様々にありますが、共通しているのは『神経に触っている』ということです。
 
神経に触っているとは、つまり、送電線が障害を受けているということ。脳から身体の各部へは電気信号によって指令が伝えられています。その信号を神経という電線に乗せて脳と身体の各部を往復しているのです。したがって、神経に触っている状態は、信号が停滞・遅延しており、下手をすると漏電している危険さえあるということです。



本来は、神経の「通り道」みたいなものがあってそこを神経が障害なく往復しています。しかし、何らかの事情で「通り道」を邪魔する輩が出てきたらいかがでしょうか・・・?

今まで円滑に流れていた神経が突然に圧迫・狭窄をうけることになり、障害が発生します。すると、神経の反応が鈍くなるわけですね。この「鈍さ」みたなものが「しびれ」につながります。


 
 
 
 放っておいて良くなるものなど一つもありません。田畑も放置していると荒れてきます。包丁だって、研がなければ切れなくなる一方です。

 


 
繰り返します。放っておいて良くなるものなど一つもありません。「痺れ」は身体が出しているサインです。


そのサインが出ている間に手入れを施し、将来の不安を取り払うことが出来れば、より良い未来が開けるのは容易に想像が出来ます。



指先や腕がしびれてお困りではありませんか?

特に親指と人差し指の動きが悪かったり、上腕部が重だるく痛い感じがしたりしていませんか? 指や腕に湿布を貼ったところで効果は期待できません。


実際のところは、いかがでしょうか?これまで湿布が効いた感じはありましたか?

シビレや痛みは「神経由来」の感覚障害であり、筋肉に作用する湿布では根源的にアプローチできていないのです。したがって、湿布では期待薄の感は否めません・・・。


 
感覚とは指先に触れた「熱い」「冷たい」「痛い」という刺激であり、その感じが神経を通って脳に伝わります。逆もまた同じで、脳から指先への「動け」「つかめ」「触われ」という刺激が神経によって伝達されているのです。


神経はいわば、脳と指先とを結ぶ『電線』のような役割を果たしています。この電線がどこかで不具合を起こすと、信号は目的地に到達しません。
                                          
脳と指先を結ぶその中間地点には関節(骨と骨との連結部)があり、この関節が高速道路でいうインターチェンジの役割を果たしています。
 
脳-脊髄(高速)を降りて関節(インターチェンジ)で一般道に入って指先という目的地まで行くようなイメージです。頸椎の歪みや形崩れが、関節を圧迫し神経伝達を阻害しています。
  
それがシビレや痛みの正体です
 
『関節にかかる負担を取り除くこと』、 すなわち頸椎の正常な形を取り戻すことによってのみ、腕や指先のしびれが改善されていくのです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?