全身全霊

面白いもので、人との関係性で鏡像現象、ミラーリングという現象があります。
こちらの動きがそのまま相手に写るというもの。

こちらの関わり方で、相手への響き方が違うというもの。
腕の力だけで関われば、相手の腕にしか響かない。
全身で関われば、相手の全身に響き相手が動く。

全身全霊で係わらなければ、全身全霊に響かない。

しかしながら、気持ちがあっても
気持ちだけでは上手くいかないというところがあります。
あくまでも、身心一如なんですね。
気持ちだけでなく、体の状態も自由度がなければ響きません。

よくやってしまっているのが体幹部を固定して手先を使うという身体の使い方です。
この癖があると
どんなに気持ちがあっても体幹部を固定させているため
当然、相手の体幹部には響かずに手先の影響力しか出ないということになってしまいます。
いわゆるトルクを使うという使い方です。

これが物を持ちあげる場合になりますと
手先の重さが固定した体にかかり腰を痛める原因になっちゃったりしちゃいます。

本当に癖になっちゃっていますから、日常の動きから気を付けなければなりません。

特にペンを取るという些細な時などは
手先だけ動かし体幹部は固定しているものです。
本来はこういうちょっとした時でも体幹部から動くこと。

しかも、体幹部を動かすといってもあくまでも体幹部の内部を動かすのであって、体幹部の外側を動かすことではないというところです。

身体の中心から動く
着物を着て着崩れない動き方です。

全身全霊で関わる下準備として。

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