見出し画像

2020/06/15

14日、午前5時半の自宅で僕は目覚めた。何か夢を見たという気持ちだけが残っているが、記憶は何一つ無かった。ただただ僕は、いくらなんでもこの起床時間は早すぎたなという反省と共に布団から出る。

友人は昨晩、8時頃に新宿へ向かうと言っていた。当然僕もその時間に合わせるつもりであり、加えて今が梅雨であることを考慮するとやや余裕を持たせたい。そんな僕の弾き出した起床時刻が5時45分だったのだが、いささか早すぎた上に更にその予定よりも早く目覚めてしまったので、完全に手持ち無沙汰だった。そこで僕は明るくなっていく空を眺めながら珈琲を淹れ、ステレオスピーカーに接続されたCDコンポにお気に入りのナンバーを読み込ませる。穏やかな朝日の中、僕の優雅極まりない1日が始まりそうだった。

読者諸氏は既にお気付きかもしれないが、この文学的な朝と昨日のサイゼリヤRTAは同日である。結論から言えば、僕は優雅な1日など送ることが出来なかったのである。ただただ落ち着いた朝に始まった、それだけである。それだけの事を主張したいが為にここまでの文章を書いたから、以下は全て蛇足だと思ってもらって構わない。

中学生の時分からの友人である僕ら4人は、都電を撮りに行こうと約束をしていた。全員が関東の西側に住んでいるという陣容であるから、都電にはすこぶる縁が無い。ただその“エモい”のは知っていたから、つまりはカッコつけた写真を撮ってやろうという魂胆である。

無題411_20200616002007

梶原という電停に友人が書店を見つけた。個人が経営している様に見受けられたその書店は、電停の方へ向けて「たばこ」と掲げていたので、僕は思わずカメラを向けた。エモーショナルという言葉は似つかわしく無いように感じられるのだが、それではこの写真は何と評せば良いのだろう?

無題411_20200616002712

すごく暗い写真、これは王子駅前にあった標識である。きっとそれなりの明るさで表示すれば味のある画像になると思う。僕は今この文章を布団で書いているからスマホの液晶明るさが最低であり、ちゃんと画像が添付出来ているかどうかを確認するので一苦労だったりする。

無題411_20200616003150

あとは三ノ輪橋で撮ったもの。時代を感じさせるフォントに感動した。昨今はJRの駅でも非電照式の駅名標が普及しつつあるが、僕はやはりこのような…中に蛍光灯のある案内板が好きだ。いつまで残っていてくれるだろう。

ここまでちっとも車両の写真が無いので、まぁそれは明日の僕にでも任せようと思う。明日は登校なのだ。この分で行けば、永代橋の夜景の話は明後日といった所だろうか。なぜ僕はサイゼリヤRTAの話を初日に持ってきてしまったのか、これが悔やまれる。

以上。2020年6月15日、24時35分。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?