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2020/06/26

昨日あそこまで盛大にフリをして記事を〆たんだから、今日それについて書かない訳にはいかない。それは分かってるから、少しだけ今の精神状態について書かせて欲しい。

端的に言うと、ズタボロ。自分がこんなにショックを受けるだなんて思ってもみなかったから、凄く吃驚している。何が起こったかと言うと、僕の「部活動」が終わったんだ。

まだまだ、これからどうなるかって時期にウイルス休業に入った。新入生の勧誘をしたりしなきゃいけないし、新しく副部長になった僕にもたくさん仕事が回ってきて忙しくなるだろうなと…そんな事を考えていたんだ。それから1回も部活動は行われる事無く、僕はもう既に「引退した」身らしい。事実上、2月末が最後の活動だったということだ。

まだまだこれから頑張ろうと思っていたんだ。僕が副部長になった暁には…と言う程大袈裟な物でもないが、今まで部員から聞いてきた問題点を改善して、より良い部を目指そうと思っていた。でも全くもってそれ以前の問題だったんだ。もう部活はない。進学しない僕にとっての人生史上最後の部活は、今から4ヶ月も前だったという事実を今更知った。何もかもが遅すぎた。

僕は自分で思っているより大分部活動に入れ込んでいたらしくて、この連絡を受けて途方も無くなってしまった。そして感情は無になる。どうしたら良いのかが分からないけど、目はすっかり冴えてしまい、今夜は寝れそうにない。どうしてこんなことになったんだ?歯車はどこで狂ったんだ?今晩は、ズタボロになった心で、ひたすらにそれを考えるだろう。

暗い話はここら辺にして、好きになった歳上の話をしようか。2人居るんだけど、今回はその中でも「中学時代の2つ上の先輩」について。この先輩は以下、コト先輩と呼ぶことにする。

コト先輩と僕は、学年は勿論ながら部活動も委員会も違う。普通に考えれば、接点など生まれようのない2人だった。僕が初めてコト先輩を見たのは、中1のちょうど梅雨の時期。ソフトテニス部に入部し、人生で初めて運動を習慣付けた僕だから、梅雨の頃までは積極的に外で遊ぶ事にしてたんだ。でも6月は雨ばかりで、ある日僕は本を借りることにした。

小学校では図書委員長を務めていたし、人一倍に本は読んでいる自信があった。テニスを初めて少し疎かになっていた読書習慣を取り戻そう、そんな程度の軽い気持ちで行っただけの図書室にコト先輩は居た。

コト先輩はあまり背が高くないが、上方の段から手際よく読みたい本を手に取っていった。手慣れている、といった動きだ。その日、図書室にはそれなりの人数が居たが、僕はコト先輩の所作に釘付けになっていた。昼休みが始まってすぐに本を借りたコト先輩は、その場でそのまま読みきって休み終わりに返却する。恐ろしいほどの速読体質であった。

梅雨の時期は毎日のように雨が降って、僕は図書室に入り浸りになった。コト先輩に会いたかったというのも否定は出来ない。コト先輩は本当に毎日図書室に居た。僕も毎日行くもんだから、次第にお互いに目があったり挨拶をするようになったりして、梅雨が明ける頃にはお互いに好きな本を紹介しあう程度の仲になっていた。

コト先輩は所属する部活動では部長を務め、成績も優秀で容姿も端麗という才女である。そんな高嶺の華のようなコト先輩と僕は、本を通じて少しだけ仲良くなることが出来た。

だから、コト先輩が第一志望だった地元有名公立進学校に入学したことも、さしたる驚きは無かった。一方、進路を迷っていた僕は、その高校を志望するようになった。当時は無意識だと思っていたが、今思えばコト先輩の後を追い掛けたかったのかもしれない。

コト先輩は卒業する直前に「3年間で借りた冊数500突破」という偉業を成し遂げた。気付けば僕も速読体質になり、昼休みの間に本を読みきることもあった。ついぞ僕も卒業する時には同ランキングで歴代2位となったが、それでもコト先輩の500冊には、300冊以上の大敗だった。

続きはまた今度にしとこ、っつか頭の中がグチャグチャすぎて良くないわ…26日が終わらないまま27日が始まってしまった。

以上。2020年6月26日、32時11分。

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