街で突然「靴磨きさせてください」と言われた
ちょっと心に引っかかっていることのお話。
先日JR新宿駅の某改札口で人と待ち合わせをしていると、見知らぬ大学生くらいの青年に突然声をかけられました。
基本的に、一人でいるときは自分の世界に引きこもるために、イヤホンで音楽聴いて両耳を塞いでいるボクです。そんな相手であるにも関わらず、ガッツリ顔を覗き込みながら話しかけてきたので、普段なら気づかないふりをしちゃうんですが、ついつい右耳のイヤホンを外してしまいました。
あの…自分夢を追っててそのために靴磨きしてるんですけど、お兄さんの靴を磨かせてもらえませんか?
「お兄さん」と言われてちょっと胸がざわついた(笑)
もうピッカピカにしますんで!
色んな方とお話しながらやらせてもらってて、ほんのちょっとの時間でもやらせて頂けないですか…?
…といった感じで(笑)
もうすぐ待ち合わせ相手も来る時間だったのと、正直ちょっと警戒してしまったのもあって、ついつい「タダですよね…?」とか聞いてみたり、どうやって断ろうかと考えたりしているうちに、改札の向こうから待ち合わせ相手が。
割と雑にお断りして、その場をあとにしてしまいました。
ただ、今になってみると彼がどんな夢を追っていて、なぜそれを追いかけるにあたって「靴磨き」という手段を選んだのかが、気になってしょうがないです。多分、磨いてもらっていたらその間に聞くこともできたんでしょうけど、やたら新宿にいる若者にしたら澄んだ目をしてるなという印象だけが強烈に残って、出で立ちや顔つきなど彼を再度特定する情報は自分にはもうない。
なので、また偶然どこかですれ違うようなことがあっても、向こうから声をかけてもらわない限りは、彼に靴を磨いてもらうチャンスは今後訪れることはないでしょう。
それはそれで残念なことだし、ちょっと申し訳ないことをしたなと思ってしまう自分がいます。
お人好しかよ。
彼の行動力と勇気に対して敬意を表するとともに、彼の知らないところでエールを送りつつ、自分はどうやって夢を追ってそのために行動してきたんだろうなぁとふと考えてしまう夜更けでございます。
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