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星野蒼良さんへ

初めて存在を知ったのは、いつだったでしょうか?

ももクロのまとめサイトに載っていた、F-girlsの記事を読んだのが最初だったかな?

2017年のSYACHI FES。参加グループに、ばってん少女隊の文字があって。一応予習しとくか、くらいの軽い気持ちで見た「よかよかダンス」のMV。一瞬で心を掴まれました。明るい曲調、楽しそうに歌い踊るメンバー、…「ますとばい!発売記念メンバー紹介」みたいな動画も、何回見たでしょうか。

迎えたSYACHI FES本番では、最高のパフォーマンスを見て、もうこれは推し増しするしかないなと。あんなに素晴らしいライブを見たら誰だって好きになる。

でもまだ推しは決めてなくて、どうしようかなと思っていた矢先。TLにあった、ショートカットにしたそららの写真を見て、推すことを決めた。中2の人を推してもいいものか…とは思いましたが、そんなこと関係ない。かわいいから推す、それで十分だろうと。

当時高校生だった僕は、金銭的にも予定的にも簡単にはライブに行けなくて。田舎娘2nd名古屋は行ける!と思ってたら部活の練習試合が入ったりして。あの時は本当に辛かった。

2018年、受験生になった僕はSYACHI FESを最後の現場に決めて。前から2列目で、1年ぶりに見たばっしょー、そららは最高で、これで何の未練もなく勉強に集中できると思いました。

大好きなばっしょーを断ってまで挑んだ受験でしたが、結局第1志望の大阪の大学には行けず、第2志望の広島の大学に行くことになって。正直めちゃくちゃショックではあったんですが、「ばっしょーの現場に行きやすくなるから…」と必死に自分を鼓舞していました。

大学生になって、好きなだけ現場に行ってやる!と思ってたら、きいなちゃんが休止して。

それでも想いを抑えられなくなった僕は、田舎娘5thの山口公演。初めて単独ライブに参戦しました。人生初のライブハウスで、2列目から見たライブは最高で。

メンバー全員が心から楽しんでいる様子が伝わってきて、本当に誰もが幸せな空間だった。冗談じゃなく、人生の「幸福な瞬間ランキング」の上位に入ると思います。

もっとライブに行こう、そう思っていた矢先、ありっさが抜けて。6人が大好きだった僕は本当に辛くて、正直5人の新体制をいつまで経っても受け入れられなくて。

ばっしょーはもういいかな、と思ったことも何度かあって。それでも、応援し続けていたのはそららがいたからでした。

自分が推しとして選んだ人がそのグループで一生懸命活動しているなら、応援しない訳にはいかない。そう思って、ずっと5人を応援していた。

「ふぁんtasy」久々のライブは楽しくてしょうがなくて。最後の時まで、ばっしょーを応援しよう。そう思えたライブでした。

星野さんがいたから頑張って乗り越えられたこともたくさんあったし、何より星野さんがいたからこそ、ばってん少女隊という最高のアイドルを好きでいることができた。福岡・山口とかの魅力も知ることがなかっただろうし。

僕の幸せな記憶の多くは、ばっしょーと共にあった。


これから先、そららの不在を感じるとき、僕は何を思うのでしょうか。

あんなに楽しみにしていたスタプラフェス。スタダのアイドルが勢揃いする中、当然そららはいない。

僕が絶対毎年やってくれと叫んでいたスタプラローカリズム運動会。仮に今年も実施してくれるとしても、当然そららはいない。僕が「人見知りだけ集めたチームを見たい」なんて最悪なことを言ってましたが、それも叶わない訳で。

新体制のライブを見た時。「ばってん少女。」のホイッスルは?「bye bye bye」は?「ころりん HAPPY FANTASY」は?「Number Shot」は?というか、どの曲を聴いても、そららのパートは誰かが担っているわけで。

YouTubeの企画だって、配信だって。僕がそららに抱いていた、「こういうことをやってほしい」という期待は、叶うことが無くなりました。

でも、それは当然そららが悪いなんてわけではなくて。むしろ、「アイドル」以外の可能性を見出せたのは、とても素晴らしいことだと思います。

現状を失うのが怖くて、なかなか踏み出せない人も多くいる中、自分のやりたいことに向かって「前に」進もうという決断をされたのは、本当にすごいことだと思います。


これから星野さんの進む道がどうなるか分からないけど、絶対にすべて乗り越えていける。「人を笑顔にする」という一番難しいことをずっとやり続けてこられた星野さんに、できないことなんてない。


そららを推していた期間はそれなりに長かったかもしれない。でも、特典会とかに行ったことはない。いつかは行ってみたいな…そう思っていたけど、そのいつかは永遠に来なかった。

推すだけ推しておいて、実際に星野さんのために何かできていたのか…そう考えると、きっとほとんど何もできていなかった。

ブログもインスタもずっとコメントしていたわけじゃない。自分はたくさんのパワーを星野さんからもらっていたのに、その恩を1ミリも返せていない。だから、僕はずっと後悔していた。星野さんのために、できることがもっとあったはずだろうと。


星野さんは、最後の挨拶でずっと「星野蒼良推し」の人に感謝を述べていて。でも、正直俺は「星野蒼良推し」としてそれを聞けなかった。

ふぁんのアナザージャケット。星野さんはこうやって書いてくれていた。でも、俺は幸せをあげることなんてきっとできていなかった。

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でも、これ以上後悔するわけにはいかない。どうしようもない昔のことをうだうだいう訳にもいかない。だって、「人は後悔してこそ成長する」んでしょ、星野さん?だったら、俺も前を向かないと、成長しないといけないんだから。


6人、5人のばってん少女隊が大好きだった。

新体制とか、どうなるか何も分からないけど、俺にとっての最強のアイドルはずっと「ばってん少女隊」であり続ける。それは間違いないことです。


僕の人生が、人に誇れるような大層なものかというとそれは分かりません。

それでも、星野蒼良さん、ばってん少女隊という最高の存在に出会えたことだけは、少なくともずっと自慢できるし、誇り続けることができると思います。


前向きに、「やりきった」と言って笑顔でステージを降りていく姿。それを見届けることができて、僕の「星野蒼良推し」としての人生は、最後まで本当に幸せだった。




最後に、僕がなぜこんなオタクパワー全開みたいな文章を書き綴っていたか。

自己顕示欲?文を書くのが好きだから?

いや違う。

僕はただ、ただ「星野蒼良」という人がいた証を残しておきたかった。この広大なインターネット上に。

「リメンバー・ミー」だっけ、「人が本当に死ぬのは忘れ去られたとき」みたいな名言あるじゃないですか。

別に星野さん自身はこの世からいなくなった訳じゃない、でも「ばってん少女隊の星野蒼良」はもういなくなる。それが現実。

星野さんは、今まで背負い続けてきたものを降ろして「星野蒼良」という普通の人間として、何の変哲もない高校生、大学生、社会人…として生きていく訳で。

インスタも消える。スタダのプロフィールも、当然ばっしょーのサイトからも名前は消える。でも映像は残る。曲は残る。グッズは残る。生写真も残る。サインも。そしてもちろん、思い出も。

少しでも、多くのものを残しておきたい。

それが星野蒼良という人を推していた人間にできる、ささやかな恩返しなのかなと思います。傲慢だけど。


星野さんを推していた4年。その4年がとても幸せだった、4年間で数えきれないくらいの幸せを貰ったという気持ちは消えない。

Twitterで髪を切った写真を偶々見て、あまりの可愛さに衝撃を受けて推すようになったことも。

初めてライブを見て、エネルギーのあるパフォーマンスに魅了、圧倒されたことも。

初めて行った単独で、レスをもらって幸福のキャパオーバーを起こしたことも。

ネットサイン会で自分の名前を呼んでくれたことも、メッセージに喜んでくれたことも。

この思い出、昔の僕が抱いていた気持ちは残り続ける。いつの日か僕が忘れてしまったとしても、こうして文にしておけば残る。

僕は「有象無象のファン」の1人に過ぎない。会って話したことがある訳じゃないし、ブログも昔から毎回コメントしてた訳でもないし。

ただ僕にとっての星野さんは、今後もう現れないであろう最高の「推し」でした。たった1人の。


星野蒼良さん、あなたに出会えてよかった。

人生の貴重な6年間を、ばってん少女隊に捧げてくれてありがとうございました。

あなたを推すことができて、僕の人生の中にあなたという存在がいて、本当に幸せでした。

これからの星野蒼良さんの人生が、今まで人を幸せにしてきた分、いっぱいの幸せを感じられるようなものになりますように。

お元気で。



ありがとう。


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