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私のモノクロネガ好きは理由があります。

プライベートの私のお供はモノクロネガがいたって多い。仕事とプライベートを切り替えたいのもありますが、私が幼いころ(カラー写真が一般に普及し始めた頃 ※カラーネガは私が生まれる前からあります!フジカラーは1958年からだそうです)父の営む小さな写真館、なぜ父がお客様に、モノクロを進めていたのか当時は理解出来なかった。カラーの方が売り上げは上がるし、写真にリアリティーがある。自分の部屋にポスターではなく、父の影響もあって、自分の好みの写真を飾りたいとゆう、小さな理由で始めた写真。まだ、子供の私にはカラーフィルムを持ち出すことが許されなかった。小学生の私にお小遣いでフィルムを購入する事も難しく、ましてや現像引き伸ばしなど父に頼むしか手段が無かった。中学に入学し写真部に入部するが、こりゃまたモノクロオンリーの倶楽部。(倶楽部のOBでもある父の影響だと恨んだ事もあった)そこそこ、お小遣いも自由に使える様になったのもあり、カラー写真も並行してはじめて父には内緒で東京にある堀内カラーさんに通った。この頃はカラー写真にのめり込んだ時期だった。

少しづつ銀塩寫眞のプロセスが解り始め、奥深さや重みをしりモノクロにのめり込んでいったのは、家族の寝ている深夜父の仕事場に忍び込んでは、在庫の印画紙を拝借して自分で焼き始め、時にはロール紙半分くらいゴミ箱ゆきにして、父に叱られた事もあったが お前のネガは焼きづらいから旨くいかないのだ焼きやすいネガになるよう、撮影時の露出、フィルム現像を丁寧にとかアドバイスもくれた。今更だが、私はぶきっちょさかげんに思い知らされた時期だったのかも知れない。

現在、写真の最終目的は紙に焼いて部屋に飾れる重みのある写真である。

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人それぞれ価値観は10人10色違うので写真はこれじゃなきゃというのは有りません。人それぞれ価値観は違うものです。私個人の価値観だとプリンターで排出したプリントは、どうしてもチープに感じてしまうのである。フォトペーパーよりRCペーパー、RCペーパーよりバライタなのである。仕事を除いて、リバーサルフィルムはダイレクトプリントの印画紙が手に入らなくなった事でやや遠のいてしまった。スキャンしてデジタル化するには、リバーサルより、デジタルの方がクオリティーが上だし安上がり、リバーサルは私にとっては仕事であって興味の対象にはならなくなってしまいました。さてネガですがなぜモノクロなのかというと、カラーとモノクロの決定的な違いを説明させて頂きます。当たり前のことですが、決定的に違うのは、モノクロネガフィルムは銀で像を形成するのに対して、カラーネガフィルムは色素で像を形成します。
銀塩写真とひと言で言いますが、両者は似て非なり。 一般のモノクロ写真はネガもプリントも実際に「銀による画像」ですが、カラーはあくまでも「色素による画像」でしかなく、出来上がったネガやプリントには銀が残っていません、カラーでも、色素を形成する過程ではモノクロと同じく銀で像を作っていくことになりますので、現像する過程は薬品が違えどもプロセスは似たものになります。

カラーネガは、最近ウェットプロセスに限ってだが、色バランスを崩したり遊べるのでたまに遊び程度にやっていますが、撮影から仕上がりまで自分のイメージ通りに、フィルムを選んだり、現像液を調合したり、更に印画紙を変え焼きのテクニックで、イメージを変えられるモノクロネガが、やはり面白いし好みな私。私の作品は紙で見てもらえたら嬉しく思う。

では、素敵な銀塩ライフを

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