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間合いと被写界深度

被写界深度、そこそこ写真を嗜んでいる方たちは、絞りを決めるうえで意識をされている方が多いと思います。写真を始めたばかりの方やプログラムモード中心で撮影されている方には馴染の薄い事と思います。「被写界深度」とは、絞りに対してピントの合う距離を指します。解放近ければピントは狭く、絞り込めば無限に近くピントが合います。背景のボケを調整するうえで写真の出来栄えに大きく作用していきます。

ドキュメンタリー写真(俗にいうスナップ)を撮影時 大学の先輩である「原 康」先輩から学んだものの中から、撮影するうえで、被写界深度と被写体からの”間合い”を学ぶのに最適なカメラ レンジファインダーのコンパクトカメラを、使ってみたらとアドバイスを頂きました。先輩は写真の構成において、天才的な間合いの作品の達人。

上野にあります中古カメラ屋を紹介して頂き、ウインドショッピングがてら覗きに行かせて頂きました。先輩の同行紹介もあり、色々機能や扱い方、注意点などお店の方には、かなり説明して頂きました。お店で出会ったカメラは、キュートでありながら、ずっしりとした重厚感、ケースは昔のNIKON Fや、F2を思わせる肉厚の塗装?一目ぼれしてしまいました。当時は価格もライカの数十万に対して数分の一の、お手頃価格。一通りの整備クリーニングをして頂き2万円をちょい切る価格。思わず衝動買いをしてしまいました。

このキュートなカメラで、私は間合いを学んだといっても過言では有りません。カメラの終点距離は40mm、標準レンズ個人的に好きなアングルと被写体までの距離はおのずと決まってきます。そこで、その距離をカバーする絞りに固定して、その日の天候や条件でシャッター速度を決め(微妙な建物の中とかには、露出計を出動させた事もありますが・・・)後はシャッターを切るだけ、非常に単純で軽快な撮影に心をおどかせていた事を思い出させます。購入後、数日は絞りF8固定でした。絞りF8なら、6m以上ならすべて被写界深度内なので、目測カメラ初心者にはおすすめの絞りです。夕方から夜にはちょっと辛いシャッター速度になりますが・・・。

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Rollei35S+FUJI ACROS100(D76現像)

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