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フィルム現像編

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タンクにフィルムが装填できた所で現像に入ります。(現像時間はACROS100での時間になりますので、フィルムによって最初は記載の現像時間に従ってください)現像液の温度を20℃に安定させます。ウォーマーなどなくてもシンクに水道から熱めのお湯を貯めてボトルを漬けて置けばOK。春~初夏はほぼ常温で液温20℃位なので時間もかかりません、夏場は氷を水と一緒に入れて液をんを下げます。ウナギのタレ方式ではなく、ワンショットで希釈液を使うときは、原液が例えば10℃だったら、使う量の半分を別のボトルに移し、同じ分量の温水(水道の温度を30℃に設定して)移した減益に混ぜれば液温20℃の1:1希釈の出来上がり。

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前浴です、フィルムのハレーション防止液を洗い流します。現像ムラが起こり安い防止剤が強めのフィルム(ローライ・ベルゲールetc)は前浴をお勧めします。水道で水を注ぎ色が薄くなってきたら水を捨ててください。

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前浴はしなくても現像は差支えないとの意見もありますが、私個人的な経験から、前浴をすることで気泡を抜くさいに軽くたたく程度で気泡がぬけますので、ここでのコントラスト調整が一定に保てるからです。疑心半疑でしら、捨てフィルムでタンクの蓋をせずに目で見てやってみると一目両全です。特にブローニーは顕著ですので・・・

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次に現像液をフィルムが完全に浸かる位まで注ぎます。タンクに現像液が溜まったら、タンクを軽くシンクの角で叩くようにしてフィルム面に残った気泡を取りタイマーをセット

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そして、2分間撹拌します。蓋を閉めタンクを上下反転させ原液の濃度ムラを無くします。(薬剤の方が水より重たいため下に沈殿するのを平均的に混ぜ合わせる為)アイスコーヒーにガムシロップを流し込んだ時もや~っと下に沈殿しますよね、これを溶かすイメージです。※レリーズを持っているので片手ですが、両手で撹拌してもOKです(笑)

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2分撹拌したら、そっと1分放置、シングルタンクでしたら1分30秒放置、そして、30秒撹拌。中級者以上の方は、撹拌を激しく反転させると、銀が落ちやすフィルムの抜け部分(プリントした時の暗部)の諧調が少なくコントラストが上がりすぎますので、スキャンしてプリントする方は良いですが、印画紙に焼く場合は焼きづらいネガになるので注意してください。

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これを、10分間繰り返します。(シングルタンクの場合9分)以外に放置時間は退屈ですので、お菓子でもつまむなり珈琲でもすすって一服してください。(多少時間がずれても、肉眼では判断できないぐらいの差ですのでファジーにいきましょう)

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時間になりましたら、使いまわしの方は保存ボトルへ、ショットで使い捨ての方は、バケツなどの容器に移してください(捨てる際には停止液で中和してから捨てますので、そのまま流さないように)

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現像液を抜きましたら、停止液をタンクにいれます。これも現像液同様気泡を抜き、連続撹拌で1分、放置2分でOK。ショットの場合廃棄現像液と混ぜて流します。使いまわしで、停止液のみ捨てる場合水でよく薄めてから捨てましょう。酸ですので特に害はありませんが、排水溝など鉄は錆びやすくなりますので。この状態で、ほぼ現像は8割がたできています。万が一タンクの蓋が外れたりフィルムの状態を見たり、光が入ってしまっても問題ありません。

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停止液を抜いた後は、流水でよく洗い流します。定着液は、かなり使いまわしがが効きますので、現像液をよく洗い流しなるべく綺麗な状態でつかうと、定着液の寿命が延びます。

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次に、定着液を入れます。こちらも、入れて1分間連続撹拌、放置後1分間隔で10秒ほど撹拌、5分間繰り返してください。時間が来ましたら、ボトルにもどします。

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そりて、流水でよく洗い流しましょう。薬剤が残っていると後々フィルムの劣化やムラが現れますので、よく洗い流すことをお勧めします。

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この流水洗浄のお助けマンが、クイックウォッシャー液です。

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この、青い液体がばっちい薬剤を洗い流す石鹸?みたいなものです。(個人的に、本当に薄い洗剤ではないかと個人的には、思っていますが検証した訳ではないのであくまで創造です)入れて2分間放置、せっかくタンクに付属している回転つまみなので、使って洗ったりたまにしたことも有ります。

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基本的に、めんどくさがりなので蓋を開けてザブザブ洗ってしまいますが(笑)

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クイックウォッシャー(フジQW)をペットボトルに戻します)洗い終わったQWはこんな色になりますが、時間がたつともとのスカイブルーに戻ります。戻らなくなるまで使いまわしてください。

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そして、流水洗浄10分間位放置、これは洗いすぎて良い事はあっても困ることは無いので、適当に10分以上放置する事もあります。(現像中ってこと忘れていただけですが)

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ラスト仕上げに、ドライウェルなる薬剤に漬け込みます。干す段階で海綿やスポンジで傷を付けないように神経をつかうか、こやつに漬け込むのかは、皆様の自由です。

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泡が無くなり5分も放置したら、フィルムをリールから抜き風呂場などの埃のたちずらい場所にフィルムを干しましょう。

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つづく

では、素敵な銀塩ライフを





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