活きた写真への近道(声掛け撮影)
ドキュメンタリ写真は特別なセットも必要ない、最も気軽に撮れる撮影ジャンルですね。そんな当たり前な感じのドキュメンタリ写真ですから、ただ単に撮っただけでは、何の面白味もないただの写真になってしまいます。面白い、見ごたえのある、撮って満足できる写真にするためには、ただ単に撮るだけではなく、何かしらの工夫が必要です。実際、皆さんが普通に写真を撮る場合って、特別な機材を使ったり、特殊なセッティングを組んだりすることは、ほぼありませんよね。で、あるからこそ、撮った写真はほとんど面白味のないただの写真になりがちです。
普段どおりの光景を普段見ている通りに撮っても、多分あんまり面白味は感じられないと思います。普通の場面を普通のカメラで普通に撮るドキュメンタリ写真において、撮った写真が普通の結果に終わるのは、ごく普通の成り行きです。こんな普通ずくめのドキュメンタリ写真において、普通じゃない、何かしら面白味のある写真にするには、やはり何か普通じゃない工夫が必要です。ドキュメンタリ写真は、誰にでも簡単に撮れるからこそ難しい、と言えます。
面白い写真を撮るには、面白いものを探して撮るか、面白くして撮るかの二択があります。面白いものを探して撮るのは、足で探し回って見つける出くわすまでの時間と体力が必要、そして何より運が大半をしめる、これぞ実力三部つき七分。そこで、楽して面白くとる声掛け撮影なんていかがでしょうか?
まず、”それぞれの恋人たち”のドキュメント撮影中で、これは撮っただけの写真です。面白味は有りませんね
次に、声掛けドキュメント撮影です。
同じ日に同じ場所での撮影です。ファインダーに被写体が入ったと同時に、「お似合いですねハイチーズ」と大きな声で声を掛け振り向いた瞬間にシャッターを切ったものです。撮影後、名刺を渡し作品として使わせてもらう旨の許可を取りながら、和気あいあいな出会いを楽しみアドレス交換をして撮影画像を送り今では、私の写真集の購入までして頂いた思い出の写真です。ほんの一声で写真に生がやどり、人の輪まで広がったほんの一例です。他にもテクニックは沢山ありますが、一番お手頃でいつでも出来るテクニックですのでお気軽にお試しいただければ光栄です。声掛け撮影ですが、渋谷のスクランブル交差点で、大声で悲鳴を上げれば歩行者が一斉に振り向いた瞬間の写真とか面白いかもなんて、これを書きながら想像してしまいました。そんな勇気は私にはありませんが・・・笑。
追伸 トップ画像も声掛けで振り向いた瞬間の写真です。
では、素敵な写真ライフを
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