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モノクロフィルム(フィルム選び)

写真が銀塩~デジタルに変わった現代。お手軽に写真を創れる事によって、写真での楽しみ方が若干薄れたような気がします。カメラによっては、各フイルムの特性を模して設定出来たりして、便利になったことで、悪い事ではありませんが、同じフィルムでも現像方法や焼き方、それどころかフィルムの製造ロットによって微妙に変わるから面白い、深く語ればきりが有りませんが、そんな楽しみ方もあるのです。

ってことで、皆さんフィルムを購入するとき何を基準にして購入しておりますか?値段?どこでも安定して買えるフィルム? 沼に浸かっている方は、撮りたい写真に合わせて選んでいると思いますが・・・。

前置きが長くなってしまいましたが、最近の写真専門学校の授業でもさらっと流されてしまう各フィルムの特性について個人的な意見を交えて、ウンチクを並べてみました。

現在手に入るのモノクロネガフィルムは大きく分けて2種類オルソクロマチックフィルムとパンクロマチックフィルム(レギュラーフィルムなるものも有りますが、ハロゲン化銀は青色光にしか感光しないこのタイプは、医療業界(X線など)の方々以外あまり使われないので省略致します)

オルソクロマチックフィルムは、ハロゲン化銀に緑色に感光する色素を吸着させたものであり、赤色は暗くなるので女性の唇が暗くなり印象的な写真になるので、昔(今も?)はポートレートによく使われること多かった。それにかわり、パンクロマチックはさらに赤色に感光する色素を吸着させていて可視光のほぼ全てに感光するようになっているとともに高感度フィルムが多く存在するので、一般的に自然な写真を撮影する事が多いスナップや報道など使用用途が広いフィルムです。それ以外に、コダックのT粒子やフジのΣ粒子に代表されるオルソパンクロマチックとは、オルソとパンクロの中間の感色性を有するタイプになります。

難しい話は、抜きにして、現在簡単に手に入るフィルムで、低感度の超微粒子なるフィルムローライのRPX25やアドックスのCMS 20 II、シュプールのOrthopan URなどが、代表的なオルソパンマティックになります。以前はフィルムデュープ(フィルム複写)などや、風景写真などにも、非常に粒子が細かく高解像度な特性上使われることが多くありました。オルソパンマチック感色でいて高感度を実現したのが、コダックT-MAXやフジACROSになります。印象的でシャープネスが高い写真をお好みの方は、オルソパンフィルムをお勧めできるかと思います。コントラストは、現像段階でいくらでも調整可能なので、私はコントラストが低くラチュードの広いフジのACROSを多用していますが、日差しの強い海などの撮影で、古いカメラを持ち込むと、ISO100では、カメラの最高シャッタースピードを超えてしまうので、35mmでは、シュプールのOrthopan URや、ブローニーではアドックス CMS 20 IIを使用する頻度が多いです。

※注意点 オルソマチックやオルソパン感色フィルムには、赤いフィルターを使用すると痛い目をみます、黄色かせめてオレンジ系のフィルターにとどめておきましょう。

では、素敵な銀塩ライフを

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