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童貞を悪く言うな

(※下ネタではない)

童貞 

それは

性交未経験の男性 (cherry boy)
男性が性交未経験の状態 (virgin)
のいずれかを指す

この二文字は昨今、日本の成人男性の間で良くも悪くも大きな影響力をもっている

他の者よりも早く、その後はより多く性交経験をつむことがステータスとなっている
別に自分の中でそう思うのは勝手だ
思想は自由であるべきである
だが、そんな奴らは大概自分たちの思想を他人にも押し付けてくる
自分に決まりの悪いことや分が悪い状況では口を揃えて
「黙れ童貞」
「童貞のくせに」
などとさも童貞が悪いことのように揶揄している

また言われる側も自分では気にしていなくとも、何度もことある事にそれを出されるが故、多少なりともそれに対し罪悪感を感じるようになってしまう
もしそうならないとしても単純に負の感情を乗っけてぶつけられると気分が悪い
語彙力と国語力の乏しい彼らは、本題と関係ないところでその場ではどうしようもないこと(童貞、ブス、ハゲ等)を引き合いに出してくる傾向にあり非常に不快である
これについても言及したいが今回は本題とズレるので割愛させていただく

今回はこの場を借りてこの議題についての私の一見解を述べさせて頂こうと思う

まず結論から言えば、童貞=悪いことだとは全く思っていない
経験数が多いことはそれ即ち正義ではない

そしてここからは分かりやすいように性行為をスポーツに例えて話を進めていく

まず性行為が日常の一部となっている彼らの存在は自分からガンガン攻めて点をもぎ取ってくる、フォワードやオフェンスである
(めっちゃモテる人で何もしてないみたいな人もいるかもしれないが、そーゆー人は童貞バカにしなさそうだから考慮しない)

そして彼らと対をなす存在であり、性行為が現実に存在するものではなくフィクションとなっている者達、すなわち童貞
この童貞をスポーツに例えるならなんであろうか

もし余裕のある方は、正解とかは無いのでご自身で少し考えてみて欲しい

女性関係に疎くいつもレギュラー達に掠め取られる補欠要因、そんな見方をする人もいるかもしれない

だが私から言わせれば彼らは陰に隠れた補欠などではない

そうディフェンスなのである

童貞=オフェンス失敗では無い

童貞=ナイスディフェンスなのだ


彼らは目立たず、華もなくスポーツの花形であるシュートを決めることなどほとんどない
だがしかし、彼らはチームを支えるスーパーディフェンダーなのだ
いかなるスポーツもナイスディフェンスなくして勝利はないのだ
フォワードの諸君が今保持しているボールは元々誰がとったものなのか、獲得した点が勝利に繋がるのは何故なのか、それは紛れもなくディフェンスを全力で頑張る人間たちの存在によって成り立っているものなのである
彼らの頑張りによって初めてお前らの存在は意味を持つのだ
にもかかわらず、やれ童貞だからダメだ、やれ童貞はまずいだろ、などと心無い言葉を吐くバカ者共、即刻宦官となり童貞達に隷属せよ
お前らはただオフェンスが得意なだけだ
君たちが相手の貞操観念というゴールをこじ開けてきたのに対し、彼らは性欲という名の怒涛の攻撃から自陣のゴールを全力で守り続けてきたのだ
お前らに彼らのことを馬鹿にする権利など微塵もない
ディフェンスを頑張るヤツがいるから君たちは活躍できるのである
こーゆー奴らは恐らく、学生時代も基礎練を疎かにし、疲れるディフェンスはサボって、目立つオフェンスばかり好き勝手をやり「ちゃんと守れよ!」「俺まで回せよ!」などと傲慢磊落な態度でいたのだろう
年齢だけでなく心も大人になって欲しいものだ

長くなったのでそろそろ締めに入ろう

つらつらと苦言を呈してきたが要は
気にするなということだ、あとバカにすんのやめろ

もしこれを読んでくださった方の中に童貞に少しでも後ろめたさを感じている方がいたら、心の拠り所となればという意を込めて、この言葉を送りたい



ナイスディフェンス!


P.S. 以前友人がDon'tじゃなくてCan'tだからと言っていました

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