『薬剤師国家試験』予備校始まるまで何をしたらいい?

こんにちは。

今回は、「予備校が始まるまでに何をしたらいい?」という質問やDMを数多くいただくので、このことについて書いていきたいと思います。

質問やDMを読ませていただくと、状況がいろいろ異なると感じました。そのため、「1. 国試を受けて200点以上だった人」「2. 国試を受けて200点以下だった人」「3. 卒業延期になってしまって国試を受けられなかった人」「4. ブランクがある人」の4パターンに分けて書いていきたいと思います。

予備校が始まるまでにやることで、全てに共通することは、「自己分析」です。

自己分析方法については、以前書かせていただいたので下記の記事を読んでいただけると嬉しいです。

自己分析は精神的にとてもつらい作業なのですが、自分についてよく理解できると、成績を伸ばすきっかけになると思うので、試してみてください。

1. 国試を受けて200点以上だった人

(1)3月にやること

3月中は何もしなくて大丈夫です。1年間の疲れをしっかり癒して、自分のやりたかったこと、好きなことをたくさんして、自分を甘やかしてください。

また、この人たちの1番重要なことは、メンタルケアだと思います。

合格まであと一歩だったこの人たちは、合格発表前後まで本当につらい期間だと思います。私の場合は、合格発表前よりも成績通知書が届いて、1点足りず不合格になったことがわかってから本当に病みました。

この病み期を脱するために私がしたことは、ひたすら泣いて、ひたすら母に話を聞いてもらったり、大学の仲のいい先生に相談に乗ってもらったりしました。また、3月末までに運転免許を取得しないといけなかったので、とても忙しかったことで病み期を脱することができました。

人それぞれだと思うのですが、しっかり落ち込むこともとても大切で、「次は絶対合格する!!」と気持ちを切り替えることがとても大切だと思います。私の場合、少し性格が悪いですが、1年後余裕で合格して105回でギリギリ合格した人を見返してやると思っていました。

3月中は、自分の気持ちを整理して、また前を向いて頑張ることができるようにゆっくり準備をしてほしいと思います。

(2)4月から予備校が始まるまでにやること

4月からは徐々に勉強を始めて下さい。2~3時間から勉強を始めて、予備校が始まるまでに5~6時間は勉強できるように調整していって下さい。

この期間は、がっつり青本をやるのではなく、近年の過去問3年分を(または2年分)丁寧に勉強することをおすすめします(通しで解いて95%以上を目標にする)。106回の全問解説はこの期間には出ない※ので、105回、104回、103回の過去問を勉強することをおすすめします。

※今年は、第106回国家試験解説講習会(特記問題解説)が無料で行われるみたいですので、下記から講習会情報を検索してみてください。

この期間に過去問の勉強をおすすめする理由は、予備校では回数別に過去問演習する時間がほぼないからです。近年の過去問を使って、1問目から345問目まで順番に解いていくと、問題の流れがわかり、「どこでつまずくのか」「いやだな」「苦しいな」と思うところがわかるので、その感覚をしっかり覚えておくことがとても重要です。

理論①はみんなが一番嫌なところで、1年間必死に勉強しても、その苦手意識はなかなか拭えませんでした。

でも、「そういうものだ!」と思って切り替えることができたら、十分なので、メンタルを鍛えるためにも、回数別の演習は先にやっておくことをおすすめします。

また、既出問題を知っていると、予備校の授業の重要ポイントが自ずと見えてくるので、授業の集中力もあげることができるのでおすすめです。

2. 国試を受けて200点以下だった人

(1)3月にやること

この人たちも3月中は何もしなくて大丈夫です。1年間の疲れをしっかり癒して、自分のやりたかったこと、好きなことをたくさんして、自分を甘やかしてください。また、メンタルケアもして、「次こそ絶対合格する!!」と気持ちが前を向けるようにしてほしいと思います。

ゆっくり過ごしながら、調子のいい日に、この1年間の振り返りをしてほしいと思います。

200点に届かない理由は様々あると思うのですが、おそらく国試でよく出題される問題を理解して覚えられていない、自分の中で整理しきれていないことが第一に挙げられると思います。また、勉強方法に問題があるのかもしれません。

1年間どんなふうに勉強してきたか、書き出して分析してみてください。予備校に入っても自己分析は基本的に自分でやらなければならないので、自分で考えるくせを今から身につけておくといいと思います。

(2)4月から予備校が始まるまでにやること

4月からは、「1. 国試を受けて200点以上だった人」と同様に勉強を徐々に始めてほしいと思います。

ただ、過去問演習は、正答率60%以上のものを中心にできるだけ多く(3年以上)演習を積むようにしてほしいと思います。間違えたり、あいまいな問題はその都度、青本に戻って確認するようにして、勉強してほしいと思います。

ただ、苦手で自分の力じゃどうしようもない時もあると思います。その時は、飛ばして大丈夫なので、広い範囲に触れるようにしてください。

3. 卒業延期になって国試を受けられなかった人

※少し厳しいことを書いてしまっています。精神的に元気な時に読んでいただきたいと思います。

(1)勉強計画を立てる

この方たちにも3月は休んで大丈夫ですよ、と言いたいところなのですが、次の卒留試験までに総合的に実力を上げる必要があるので、勉強を続けてほしいと思います。また、前期中は大学の授業や卒留試験などもあるため、がっつり107回だけを目指すことはできないので、勉強計画を立てることが重要です。

まずは、今から予備校に入るまでのスケジュールといつまでに何点取らないといけないのか確認してほしいと思います。

そして、ここが重要なのですが、統一模試Ⅰの目標点も少し考えておく必要があります。予備校に入ったばっかりだし、点数取れなくてもいいという考え方は少し危険です。現役生はここからどんどん伸びていきますが、国浪生も同様に伸びると思って油断してはいけないのが現実です。。。

107回で絶対に合格するために、目標をしっかり定めて、逆算して計画を立てて勉強を今からスタートしてほしいと思います。

(2)勉強方法

知識が抜けてきて、青本を1周することが大変な時は、一度にすべてを理解して覚えようとするのではなく、1周目は赤文字→2周目は黒太文字→3周目はメモ欄などにわけて、理解しながら覚えていくと少しはラクになると思います。

過去問も全て触れようとはせず、正答率60%以上の問題は確実に解けるように勉強してみると良いと思います。

1つの項目にこだわっても、点数は少ししか上がらないので、全体を見るようにして勉強することを意識してほしいと思います。

この1年勉強してわかった事なのですが、細かいことはあまり出ませんし、出てもみんなわからないので差がつきません。ある程度、大雑把に勉強した方が良いんだ!!と学んだ1年でした。

4. ブランクがある人

この方も今から少しずつ勉強をする必要があって、予備校に入る前に近年の国家試験の過去問を確認してほしいと思います。

104回以前と105回から106回を比較すると、105回・106回は臨床に沿った問題が数多く出題されるようになり、文章量が多くなった印象です。基本的には、国試の過去問の既出問題がきちんと解けて、科目の垣根を超えて知識を結び付けることができたら、問題はないと思います。

予備校が始まるまでに、青本をがっつり読みこむのではなく、国試の過去問(3年以上)で正答率60%以上の問題を中心に解いて、わからないところやあいまいなところを青本で確認しておくといいと思います。

苦手な範囲は飛ばして大丈夫なので、とにかく多くの問題に触れるようにしてください。そうすると、予備校の授業が始まった時に「見たことある、聞いたことある、ここ問題で出てた!」と気づいて、授業の集中度が上がり、勉強の効率が上がると思います。

いきなり国試の過去問となると少し抵抗を感じるかもしれませんが、今完璧に解ける必要はありません。予備校では丁寧な講義をしてくれるので、今はどんな問題があるのかな・・・?と全体を俯瞰するつもりで過去問に取り組んで欲しいと思います。

最後に

私は、予備校に入る前もとても大事な期間だと思っていて、上記の「1. 国試を受けて200点以上だった人」の方法を実践してよかったと思っています。

でも、予備校に入る前は、勉強よりも「この1年で絶対合格する!!」と覚悟を決めて、心の準備をしておくことがとても大切だと思います。

少し気が緩んだり、怠けたりしそうなとき、「合格する人はきっとここで踏ん張って頑張っているはず!」と思って、1年間勉強をしていました。

とても長い記事になってしまいましたが、ここまで読んでいただきましてありがとうございました。

この記事が何かのきっかけになれば幸いです。







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