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【薬剤師国家試験】薬剤の勉強方法

こんばんは。
今回は、質問箱で寄せられた質問で、薬剤(製法の順番、理論の計算問題、薬物動態)の勉強方法について、私の勉強方法について書いていきたいと思います。

1. 製法の順番

①製法の特徴

まず、製法の順番を理解するためには、製法の特徴をおさえる必要があります。

錠剤の製法は大きく分けて2つあります。
1つ目は「圧縮成形法」、2つ目は「湿製法」です。

1つ目の「圧縮成形法」はさらに「直接圧縮法」と「間接圧縮法」の2つに分けることができます。
何が直接・間接なのか??と疑問に思うかと思いますが、これは主薬が直接的に圧縮されるのか、それとも間接的に圧縮されるのかということです。

またここで、間接的に圧縮とは??と疑問に思ったかと思いますが、これは、圧縮する前に顆粒に造粒してから圧縮するということです。

このように、用語を理解すると、何をしている製法なのかを想像することができるようになると思います。

②ゴロ&ポイント

湿式顆粒圧縮法の順番は、有名なゴロがあるので覚えちゃいましょう!!

これぞかんせいだ!!
→こ(混合)、れ(練合)、ぞ(造粒)、かん(乾燥)、せい(整粒)、だ(打錠)

また、「練合」個体と液体を混合するときに使われる用語なので、問題文に練合と書かれている時は、湿製法やセミ直打法、湿式顆粒圧縮法だなと予測することができます。

あとは、打錠の過程がなかったら、湿製法とわかります。

まずは、錠剤の製法について流れを理解して、それぞれの用語を理解して、それぞれの方法の特徴がつかめると、問題は簡単に解けるようになるので、上記の内容をおさえましょう!!

2. 理論の計算問題

次に、理論の計算問題についてです。
まずは、基本的な公式は暗記して書けるようにしておきましょう!!
(ストークス式、ノイエス・ホイットニー式、ニュートン式など)
これができないと、どうにもできないので頑張りましょう。

計算問題が苦手だと、解説を読んでもよくわからないまま、ただ答えを写して、丸暗記して乗り越えようとすると思いますが、それだとなかなか自分で解けるようになりません。

計算問題も解き方をパターン化して、毎回同じ手順で考えるようにすると、だんだんできるようになると思うので、今回はその手順(①~③)を簡単に説明したいと思います。

①数字にチェックを入れて書き出す。
例えば、問題文に「血中薬物濃度時間曲線下面積は28.8(µg・hr/mL)」と書いてあったら、「AUC=28.8µg・hr/mL」と書き直して、公式に当てはめられるように書き直して、情報を整理して下さい。

②図を書く。
バイオアベイラビリティなどを使う問題などは、図を書いて、どんどん問題文に書いてある数字を図の中に当てはめていってください。
そうすると、「わかっている情報」と「これから考えないといけない部分」を可視化できるので、より情報を整理することができると思います。

③公式を書く。
公式に上記の数字を当てはめていくと、大体の問題は解けるようになると思います。
まだ慣れていなくて、どの公式を使うのかわからないという時は、とりあえず知っている公式を書きだしてみてください。
意外にこの方法で解けることがあるので試してみてください。

※直前期に計算問題をやるのは時間がかかってしまうため、できるだけ早い時期から取りかかって、何度も問題を解いて、苦手を克服するようにしてみてください。

3. 薬物動態

薬物動態(ADME)は、薬剤の範囲でやま場の一つですよね。
「とにかく苦手だ・・・」という人は、国試の過去問の既出問題を繰り返し解いて、よくあるひっかけパターンを覚えてしまうことが得策です!!
私もとても苦手だったのですが、とにかく問題演習をして、ひっかけパターンを覚えてしまっていました。

最初はこんな感じでいいと思います。
ひっかけパターンを覚えたら、次に内容を理解できるように、用語の理解を深めるために青本をよく読んで欲しいです。
その時に注意することは、全体の流れを意識して読むようにしてください。
「この用語・この問題は『分布』の範囲だ。」というように意識して勉強すると、全体を上手くつかむことができると思います。

最後に

薬剤は、近年難化傾向にあって、苦手意識を持ってしまう方も多いと思うのですが、製剤の範囲など暗記で対応できる範囲もたくさんあるので、得点しやすいところを落とさないようにすることがとても大切だと思います。

今回は、ざっくりですが、薬剤(製法の順番、理論の計算問題、薬物動態)の勉強方法について、私の勉強方法について書かせていただきました。

最後まで読んで下さりありがとうございました。

薬剤のまとめも2つあるので良かったらご活用ください。


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