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【聞こえててよ、bebe】の感想~天檻も多分にあるよ~


今回も安定のかわいさでした。やはりかわいいのイデア。前この表現使ったら、自分で考えたらならええやんみたいなことを知り合いから言われたのでこれからこすっていきます。

フェス衣装の方のイラストもいつもと違った雰囲気でした。なんかアニメっぽい雰囲気があったような気がします。シャニマスは塗りのパターンがいくつもあっていいですね。

さて、最近は透コミュの数も増えてきて毎回毎回精査していくのが大変になってきました。文字だけで読んでてもいいんですが、例えば今回で言うならTRUEで叫んだシーン、「ああ、すみません……!」が透&プロデューサーという表記になっていますが、実際は透は「ああ」としか言っていません。このことは後に触れようとは思いますが、ともあれ文字だけで読むとどうしてもこういうのを見逃してしまいますし、地味に背景とか効果音も気にしてそうなので難しい。



ノクチルのコミュニケーション不全

今回のコミュですが、タイトルが
「ボイスでらくらく理解」
「ボイスでらく」
「ボイス」
と、一見してわかるようにどんどん削られていってます。何度か触れているんですが、ノクチルはコミュニケーション不全を起こしているユニットだ、っていうことを僕は主張しています。理由は今まで一度も書いていません。ただ主張だけしています。

残念ながら当時の僕は、今回は触れないのでいつか書きますと言いながら、そのときに思っていたことをちゃんと残しておかなかったのです。残しておけばいちいち考えを思い出す工程を踏む必要がないことは間違いなく、もっと言えばそこから修正とかもできていったわけなんですよ。もう結構前の話なんで、結局当時の自分がどうしてそういう風に感じたかを思い出すことは不可能となってしまいました。そのときは、ノクチルはコミュニケーション不全を起こしている、ということをつらつらと述べようとしたんですが、透の文章だから今回は書かなくていいやって思ったんですよ。それは覚えてるんですが、肝心の内容を覚えていない。よくない。

まぁいいんです。とりあえずそれっぽい雰囲気で書いていきましょう。まず、浅倉透というキャラクターは、樋口円香という最大の理解者によって、コミュニケーション、アウトプットをそれほど必要としなかったんでしょう(それだけで今の透みたいになるとは思えないけど)。加えて彼女の見た目、grad編で示された、勝手に偶像化されてしまうという事実も当然関係しています。アイドルマスターなのに偶像化をやっちゃうのがいいですよね。戻って、今までも何度か、円香が○○でしょ、ということをいって、納得したような雰囲気があります。もちろん、そうじゃないようなときもあるし、『天塵』ではどんどん先に行ってしまう透に不安を覚えることがあります。それは小糸も同じような意識があって、雛菜だけは先に行くから好き~なんていうんですが。

彼女たちは感謝祭のセリフのように大体合っているから、うちら。という程度なのかもしれませんが、でも、大体合っているからこそ、なんとなくわかったような雰囲気になってしまう。もちろん、彼女たちの時間は鎖状で、しっかりと絡み合っており、その点は疑いようがありません。それでも、ノクチルになってからの感情はお互いにわかっているということはないだろうし、小糸や円香はその焦燥も感じています。雛菜は自分以外は、っていう、幼なじみの枠にいながらもずっと別のところにいそうな雰囲気はありますが、それでも信頼はしているというか、好きじゃないと一緒にいないのは間違いないですし。

消費される鎖状時間とプロデューサーという不純物

ともあれ、良くも悪くも彼女たちの中で完結していたのが浅倉透、樋口円香、福丸小糸、市川雛菜の4人の時間(小糸は途中で別の時間を過ごしているけれど)で、そこにプロデューサーという不純物が混ざってしまったことで、大体合っていた彼女たちの時間が徐々に別のものになっているのかもしれません。『天檻』では鎖状時間というコミュ名がありました。

「いっや~ノクチルチルはやっぱり、ただの幼なじみってとこがいいんだよ~。じゃない?」
「戦略性とかじゃなくて、ずっといっしょ、みたいなエモさ?」

彼女たちの時間は鎖状に絡み合っていて、その事実は彼女たちが幼なじみであるということに集約されています。一方でその時間は紛れもなく彼女たち”だけ”のものであって、外野がそう認識するときには、その時間はただの消費物になってしまいます。最後の円香のいう、どうしてこれがDNAだってわかるの、というのはそういった文脈から理解するべきでしょう。

そうした彼女たちの”DNA”に、プロデューサーがやってきたわけです。そして、あろうことか透がそれに絆されてしまったというわけですよ。何度かこのことは書いていますが、円香があそこまで行動力を発揮したわけがわかる気がしてきます。

彼女たちのDNAに、全く別のDNAを持ったやつがやってきた。透はプロデューサーと一緒ということにこだわります。もちろん、ノクチルというユニットが――円香も含めて――プロデューサーに悪い気は抱いていないのはもちろんなので、彼女たちの時間とプロデューサーの時間が鎖状に交わっていく。でも、彼女たちの過ごしてきた部分から交わるわけではなく、と考えればコミュニケーション不全も納得です。まだ透、円香、小糸、雛菜の4人の時間とは絡み合ったばかりですから。

と、いうのが一応、当時考えたことでは間違いなくないですが、今サクっと書いてみたコミュニケーション不全についてのことです。今後これを直すことも当然ありますが、一旦このようにしておきます。

そういった文脈で捉えると、以前書いたノクチルは透ではなく小糸が引っ張っていくユニットだ、と僕が考えたのもかなりしっくりきます。小糸は彼女たちの中で、唯一鎖が欠けています。別にそのことを透、円香、雛菜は気にしてはいないのですが、肝心の小糸はそれをすごく不安がっていて、アイドルをしている理由も一番は置いてかれたくないから、というのが先行しています。『天檻』では、そうした小糸の意識が描かれつつも、オープンキャンパスの仕事をする、というので、小糸なりの態度も新たに描かれていましたが、ともかく小糸はそうした事情があるので、彼女は意図していなくても別の時間と絡みあいやすいんでしょう。

透もまっさきにプロデューサーという時間と絡み合いました。原体験は幼少期なので、透の、少なくともWing時の認識はこうした意識からでていたのかもしれません。透の中では、あの頃からジャングルジムの君と鎖状に時間が絡み合っていた。それが実はほどけていたことを知ってからの流れがWing以降です。

雛菜は、実のところ彼女だけは絡み”あって”はいないのかもしれないので、また特殊な立ち位置です。と考えると、円香が一番幼なじみに意味を見出しているんじゃないかな。と、どっかでこれも言った気がします。言ってないかもしれませんが、今言ったのでそういうことにします。

ボイスとコトバと叫び

大分脱線しましたが、いや脱線じゃないんですよ。コミュニケーション不全を起こしている彼女たちでしたが、今回のTRUEコミュは「ボイス」とだけなっています。さらに、そこで描かれるのは「叫び」です。

コトバは”誰の”?

透はコトバを、つまりイミを待っていたんですが、まぁそもそも自分から叫んで、って頼んでますけど、プロデューサーがそれに対して叫ぶ、というアクションをするわけです。叫びにはコトバのようにイミはなく、よくよく考えてみれば、コミュタイトルのはボイスではなくて「コトバ」でもしっくりくるわけですよね。
「コトバでらくらく理解」
「コトバでらく」
「コトバ」
という風に。

『天檻』では透がプライベートなイベントに参加するときに、プロデューサーが言葉に詰まっているのを見て、「……言ってよ 出てくれ、って」なんてことを言います。そしてLPでは透とのすれ違いを起こしたプロデューサーが、「俺も、もうちょっと言葉にするから」「……」となった後に、『――――それによって、莫大なエネルギーが発生する』と、映画の中の男のセリフが入ったあとに、うん、と透が言います。

思えばGRADでも、「――――『大丈夫だ』って 言ってよ」とか言ってましたね。とてもwingで伝わるって思ってた、なんて考えてたのと同一人物だと思えないです。めっちゃかわいい。

ここまで書いてからちょっと色々見直してたんですが、【国道沿いに、憶光年】もそうでしたが、透って自分で結構言葉にしてますよね。濡れてよ、一緒に。とか。GRADでも、さっき引用した前にもどっか、湿地、とか言ってるし。

問題の根幹は、プロデューサーがプロデューサーであることそれ自体にあるような気がしてきました。結局、今までのすれ違いというか不和が生じたことって、プロデューサーがプロデューサーしてるときばっかですよね。思えば円香GRADでは、それはプロデューサーとしての言葉?それとも、あなた自身の言葉?と問いかけられるシーンがあります。

残念ながらプロデューサーはそれをはぐらかしてしまうのですが、円香はそれを言葉にして問いかけられるだけの度胸というか、自信なのか、わからんですけど、とにかくそういったものがあります。透はどうなんでしょうか。もしかしたら、アウトプットが下手なので、感覚としてしか理解できていないのかもしれません。それが、先程引用した部分の、○○って言ってよ、っていう部分なんだと思います。○○って言ってよ、って言うときには、プロデューサーとしての言葉を、っていう意味で今まで使われてきてます。

【2022/11/3追記】
機会があって今更円香LPを読んだんですが、ここではプロデューサーではなく、ということが示唆されていましたね。加えて、彼は「アイドルノクチル」ではなく、「幼なじみ」という外野からただエモさとして消費されるものではない、個人をプロデュースしようという意識が。

あとLP実装する前に円香への眼差しなどについて色々書いた記事がありましたが、それも一旦LPで一応の決着はありましたね。完全決着までは行かないような気もするので、今後また同じテーマがどこかで語られるような気もするし、そもそも決着するような簡単な話でもない気がします。ただ一応僕が円香gladで、え、視線の話しないの??って思ってたのは解消されてたのでよかったです。まる。気が向いたら円香についてまた書きます。オイサラバエルもなんやかんやありましたし。気が向いたら。
【追記終わり】

一方で「俺も、もうちょっと言葉にするからさ」といったあとの爆発は、プロデューサー”としての”言葉ではなく、と解釈したんじゃないでしょうか。実際、僕も透の解釈で間違ってないと思います。というか間違ってたら流石にシャニPにキレる。

ともあれ、コミュニケーション不全だからこそ、コトバに対して色々とあるんだと思います。けれど、今回はそれが「ボイス」であった。コトバではなく、です。ここは音としてもいいような気もします。透は、コトバではなく、ウワーっと叫んだプロデューサーのボイスを聞いて、一途オンしたって考えたんじゃないかなと思うわけです。イミは決してコトバにだけあるわけではなく、という。透のアウトプットの下手さを考えてみれば、この結論は今後にイミを持つのかもしれないですね。

そういえば音と言えばとーるくん、とかもそうでしたね。全部が私だってやつ。思いついたから書いただけなので、またさらに思いついたら加筆しときます。

ふぁ……

今回僕が一番わからなかったのは、連打する時間です。【つづく、】では、時間が増えた、というような表現をしていました。それに付随して、【おかえり、ギター】では音や味が増えたらいいじゃん、というTRUEコミュもありました。一方今回の広告は連打して飛ばします。そして、最初のコミュで「あれは人力じゃない」を選択すると、「連打して終わらせて この時間」と透が言います。

この時間がなにをさすのか。一つ手がかりになるのは、透の「ふぁ……」というセリフです。今回、これが全てのコミュで挿入されているのですが、最初のコミュではPが戸締まりにいってその場からいなくなった場面。2回目もほぼ同様な場面で、「…… ふあ……」と三点リーダが増えていますが、Pが電話でその場を離れて透を放置する場面です。印象的なのが、この直後透が「ライト」を思い浮かべるんですが、ライトは最初のコミュで”一途”なプロデューサーがライト、と透が言ったときに消してくれたことですね。透もそれを思い出します。

TRUEコミュではスマホだかわからんですが、とにかく動画を見ていた電子機器の電源が切れてしまった後に「…… ふぁ……」と言います。それを見て、仕事をしていたプロデューサーはつまらないんじゃないか、と声をかけるんですが、今までと違うのは、たしかに透は放置気味ではあるんですが、プロデューサーがすぐ近くにいて、そしてリアクションしてくれたということです。

透はプロデューサーを見てるから仕事してていいよ、って言うんですが、これ本音だと思います僕は、直前にモデルルームのシーンが挿入されているので、プロデューサーはやることないから話でもするか、ってなるわけですよ。

人力で帰り支度をしていたとき、連打して飛ばしたいと思っていた時間は、これを考えてみると放置されていた時間、自分に一途ではいられない時間を終わらせてくれ、って言ってるのかもしれません。帰り支度をしてくれ、っていうのは、先程の誰の言葉?というのに照らし合わせてみれば、まぁでもこれどっちでもだと思うんですが、強いていえばプロデューサーとしての言葉として捉えられるのかもしれません。でも事務所の帰り支度してるってことはプロデューサーも家帰りたいよな。って思わなくはないので正直どっちの言葉かわからないし、多分そこまで考えてないのでどちらでもヨシ!

とにもかくにも、透を放置していたな、ってことにTRUEでは気づいて、それをコトバではなくボイスで実行したわけですが、それを見て透はコトバではなかったが、って捉えることになるんですよね。【聞こえててよ、bebe】とありますが、聞こえててよっていうのがいいですよね。いじらしさを感じる。

でももっとシンプルに、透にかまってあげればいいだけなんですけどね。ルッコラの味を共有するでもいいし、適当な雑談でいいんですよ。いやまぁ忙しいからしょうがないけどプロデューサー。一応プロデューサーも牽制なのか、尽くすのはなんでもやることじゃないよ、って言うわけですが、でも透の言うことは受け止める準備はあるよ、っていう叫びで、透は一応それに納得してくれたようです。今回は。

最後のすみません、は誰に対してのものなのか。最初はシンプルにプロデューサーに合わせて「すみません」って言っただけなのかと思ったんですが(なんとなく透はすいませんって言いそう。だけど今までそういうセリフありましたっけ)、我儘言ってすみません、っていう意味も多少込められてるのかもしれません。わかんないですけどね、これだけだと。ただ、最初プロデューサーと声を合わせた部分のセリフで「ああ」とだけしか言ってない透が、トドイタラシイと納得してのすみませんであれば、多少なりともプロデューサーにも意識は向いてそうではあります。「……ちょっと 声出してました」と、ボイスですし。もうちょいイチャイチャしてくれてもいいのに。

そういえば【つづく、】ではTRUEコミュでナチュラルにコンビニに一緒に御飯買いに行こうとしてましたが、やっぱそういうのも含めて帰るという行為が明確化されていることに対してこの時間を連打して終わらせたいとか考えてたらマジで最高なんで、この路線で僕は行きたいとおもいます。まぁその後10年後まで、っていうのを聞いて納得したのか嬉しかったのか、あっさり帰るんですけど。

透かわいいしか言わない文章は以下です

今回は以上ですが、最後にどうしても気になったところがあるんです。お風呂一緒に入ったん????

一途、オンしたあとどうなったのか無性に気になるんですけど、なんでそこで終わったのか。浴槽狭いから一緒に入ってたらモデルルームなのも相まってかなり珍妙な構図になりますけど、まぁ断ったと思うけど断ったら断ったで透拗ねそうだし、どうしたんですかねほんとに。スマホもオフにしてくれ、ってやっばいですよね。透付き合ったら束縛するタイプなのかもしれない。本人は束縛してる意図なくても。最初のコミュでも、まだあるぞを選択すると、おーなんだっけ。お風呂にお湯?ってなるわけですよね。いやいや、遊んでる時間は――ではエアコンだって言ってたじゃないかっていう。なぜお風呂推しなのか。


あとところどころ表情可愛かったですよね。シャニマス立ち絵頑張ってると思いますよ。

これは「ボイスでらく」のブラインドーって言ったあとにPがかまってくれなかった場面ですが、めっちゃ拗ねてるし、

これはオーブンスイッチオン、してついたーって話しかけてんのに、Pがブラインドすごいなぁ、とか言ってるときの表情。そのあとのオフ、にしてる声音がさっきの明るい感じじゃなくてめっちゃ拗ねてる感じなのがやばいので、ここは飛ばさないでゆっくり聞いといてください。

そして、からの浴槽。もうほんと、プロデューサーの精神力が強すぎておかしい。この後、一途、オンという前に透が目をつむる差分もあるので、ゆっくり見といてください。なんかここまでガッツリなコミュも珍しい気はする。

挙句の果てがこれ。これがすみませんという表情なのか。いや違う。満足感が強すぎる。そういえばそろそろ今年のハロウィンが近づいてきました。それから2ヶ月もしないうちにクリスマスです。クリスマスのどーんの破壊力がやばすぎて、次の年は近寄って一緒になんか踊ってたりしましたが、今年はどうなるんでしょうか。それが終わったらまた2ヶ月もしないうちに本命しか貰わないバレンタインがきちゃいますね。まいど同じ結論になりますが、そろそろシャニマスはコンシューマでギャルゲーとして出しましょう。ラブプラスみたいな感じでもいいよ。よろしく頼むぞ高山。

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