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透が見る・見られる世界|おかえり、ギターの感想も踏まえつつ

気づけば浅倉透が実装されますね。なんとなくですが、ライターの方も透書くの楽しいのかななんて余計なことを考えてしまう今日このごろ。

今回追加されたPSRは水着で登場しました。最初はSSRで実装された摩美々が可愛すぎたせいで目が向かなかったですが、よくよく見てみると口紅しっかり塗ってたり髪型もいつもと違ったりで、おでこチラ見せもめっちゃ可愛かった。フェス衣装の方は塗りのタッチも色鉛筆とかの感触を意識してる感じで面白かったです。ちなみにサムネの画像は可愛いのでこれにしました。かわいいよね。かわいいしか言葉がでない。かわいい。

透が見る世界

そんな透PSRの今回のコミュですが、いつも通り楽しませてもらったのと同時に、結構な違和感を覚えました。違和感というか、疑問というべきでしょうか。というのも、透の感受性って豊かだと思うんですよね。もちろん感受性の豊かさについてはこのコミュに限ったことではないものの、セミ、ギターという時間感覚の話や、以前わからなかった謎の野菜(午後3)からルッコラという名称へ。あ、一応言っておくと謎の野菜がルッコラだったってことじゃないですよ。

ともあれ、こんなにも世界に対する感受性が豊かなのに、今までどうしてたんだろう?っていうのが違和感です。理由は説明できるとは思います。日誌を書いた(言語化)ことであったり、wing編での通じ合うと勝手に思いこんでいた一方で通じ合えたり、あるいは透の言葉を受け止めた上でプロデューサー側の視点を垣間見ることで透が自身の中にあるものに気づいたりした経験が積もってとか。そういう説明の仕方なりはできるでしょう。

でも、元々アウトプットが苦手だったっていうだけで、やっぱり透の世界は名前に反して本当にカラフルだったんじゃないかって思うんです。そんな透の世界が伝わってるのって円香くらいなもので、雛菜はわかっててもわかってなくてもゴーイングマイウェイですし、小糸はわかってないけどなんかそういう感じっていうイメージです。

一歩立ち止まって考えてみて、それだけカラフルな世界なのに透が世界に対してアイドルを初めてからこうも様々気づき初めているというのは、円香という最大の理解者が常に側にいてしまったこと、言い換えれば伝わりすぎてしまっていたということが透のカラフルな世界が透自身にも自覚されていなかった(今でも自覚しているかは正直疑問ではある)一番の理由のような気がします。

ノクチルって透に限らずコミュニケーション不全を起こしているようなキャラが多くいるでしょう。総じて言えることは、全員アウトプットが下手くそなことです。そして全員アウトプットが下手くそだからこそ、幼馴染でいられた。いや、幼馴染でないと伝わらなかった、というのがより近い表現かもしれません。円香に関しては自覚的に下手くそな気がしなくもないですけど。

コミュニケーション不全に関しては今回特に詳しく述べる気はありませんので、今後もあるかわからんけど、さくっと進みます。で、以前から透がカラフルな世界にいたんじゃないかっていう論拠としては、例えば昔はわたしを指す音はぜんぶ私だった、というような発言から窺えると思います。ただ、それを表現する場(相手)がいなくて、そして伝えるという過程を踏まなかったがためにどんどん内側へ内側へ、これは透の内側というのと幼馴染のという意味で、というような気がします。

そういう意味ではもう何度か書いていますが、アイドルになるというのは偶像だとしても明らかに外側の行ないです。そして、否応なく視線に曝(さら)されます。今回のコミュでレンズも出てきましたが、常に眼差しがあります。円香が過敏なのも視線ですから、アイドルになったという透を知ってすっ飛んできたのもさもありなんということでしょう。

wingは透とPのコミュニケーション不全が描かれていました。そういう意味ではGRADは透と外部とのコミュニケーション不全という風にも捉えられるかもしれません。いいや、どんな形したのが私だって思われてもという発言もコミュニケーション不全を自覚した発言とも捉えられます。ただ、不全という言葉でネガティブな印象を与えますが、アイドルである以上その部分での齟齬をきたしているというのは当然のことで、アイドルでなくても外面であったり建前であったりというのは世の中当たり前にあるので、GRADはそこだけを描いたというよりかはむしろ自覚した上で私は精一杯生きてるんだ。っていうことをより強調しているのだと思います。

視線・眼差し・レンズ

話がほぼGRADについてになってしまいましたが、今回のPSRではGRADの話っぽい食べる・食べられるという表現がカメラについてありました。が、まぁ正直そこまでリンクさせる必要は個人的にはないと思っています。ただ一つ言えるのは、GRADでは捕食者として透は描かれていましたが、その実透は食べられてやる。時々なんて発言をしています。つまり、被捕食者としての側面もあるということです。上にも書きましたが、カメラ、レンズという視線にアイドルたちはただただ曝されるしかない(円香が過敏に反応していたこと)、無防備な状態です。

どんな感じ?ねぇ
ギター
生まれ変わるときって                                        

透はギター(セミ)に思いを馳せながら尋ねます。少なくとも今回のコミュでは、精一杯仕事をしてるってことが垣間見られたんじゃないかなって僕は思いました。が、もしかしたらそれだけじゃないかも。

GRADとリンクさせて見れる部分はそのくらいで、後は最初の方に書いた透の時間、いや透とPの時間が増える、っていうのがTRUEのコミュでした。なぜか暇だからという理由でPに電話をかけている透でしたが、僕も電話したいです。なんとなく、メッセンジャーアプリじゃないっていうのが透らしいんですかね。鍵忘れたときはそっち使ってましたけど。暇以外にも理由があるかもですが、TRUE読んだだけではわかりませんね。強いていうなら共有したかった、ってことなのかもしれませんが、まぁ電話したかったからした。でもいいと思ってます。

TRUEに関しては素直なコミュなので特に言うこともないんですが、2点ほど気になった点をば。1つは先程書いた共有したかったから、というもの。透はPを一緒に昇ってくれる相手だと認識しています。そして、透はルッコラの味を知りません。Pとルッコラの味という時間を共有することもまた、彼女にとって大切なことなんでしょう。美味しいとか美味しくないとかはどうでもよくて、ただただ共有したい。かわいいな。

また、Pは透に視点を与えてくれる存在でもあります。円香もその点に関してはできるような気がしますが、どちらかというと汲み取りてという側面が強く出すぎてしまっていたのかもしれません。意図を把握して、一人にさせないようにと。一方のPは、透のことを理解しようと努めている一方で、彼自身の考えも積極的に話しています。時折説教くさくなったりもしますが、そういう意味で外部からの視点の象徴でもあるのでしょう。プロデューサーはそういう意味では透にとってのカメラといえるんじゃないでしょうか。

先程も書いたように、今回のコミュではカメラ(レンズ)に食べられてやる、という発言がありました。GRADで提示されたように、ミジンコは被捕食者であると同時に捕食者です。透のコミュに関しては、プロデューサーは透のカメラであり、そして透はプロデューサーのカメラであるという循環を見ることができるかもしれません。そして、それぞれのカメラは映したものが同じでも、全く同じものが見えることはありません。wingはその点でこそ不和が生じてしまいました。しかし、一度違いを認識した上で、透はその不和も一緒に昇ることであったり、あるいはプロデューサーというカメラから与えられたことが刺激的だったのかもしれません。

かたまり=ノクチル?

2点目。かたまりだったものが、ギターになる。っていうのはもちろん素直に捉えるにこしたことはないんですが、これってノクチルのことも指してるのかなぁ、と思いました。今までのノクチルのシナリオイベントでは、圧倒的なセンターである浅倉透”と”幼馴染という扱いを受けたこともありました。この場面では透だけ外にでてしまっているように見えますが、実際のところノクチルという総体として認識されている点で大差ないでしょう。

しかしながら、ノクチルは仲良し4人組の幼馴染ユニットという徴表だけではなく、浅倉透、樋口円香、福丸小糸、市川雛菜というそれぞれの人格から成り立っています。音楽という総体からギターが切り離されたというのは、どことなくそういった部分も示しているのかなぁ、と少しだけ思いました。

透の時間

で、これが最後になるのですが、今回時間感覚の話がスポンサーの人からでてきましたね。これちょっと驚きました。驚いたっていうのは、あぁ、ここで説明するんだ、っていう。

もちろん、今までのコミュでも、特に【つづく、】では時間にフォーカスが与えられていたコミュでした。ただ、なんとなく「常識的な時間感覚」という言葉で明確に表現されてしまったのが、なんだかなぁ、と個人的に思ってしまったっていう話です。

ちなみに時間間隔については以前noteでまとめたことがあるので、興味があったらぜひ読んでみてください。備忘録的扱いに近い使い方をしているnoteではありますが、読んでくれるのは嬉しいことではあります。

PSRの感想と言いながらGRADとかwingとかノクチルだとか色々言いましたが、一番最初のコミュについて特には触れませんでしたね。言いたいことは特にないのでスルーしたのですが、あれも「いい名前だな」という選択肢を選ぶと続いてたら良いな、時間って時間ワードがでてくるので、コミュニケーションの不和を自覚した透の次の話は時間がメインになるんでしょうかね。そうなると、まぁ今回もソロの話きてるっぽいけど、一人でガンガン露出されまくって、っていう路線のお話になるのかなぁ。透が循環する時間(幼馴染)から一人外にでてしまって、みたいな。まぁ本人はそういう感覚なくて、っていうのかもしれないけど。




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