見出し画像

火星と太陽と一緒に【国道沿いに、憶光年】

今回の感想を一言でまとめるなら、透かわいすぎた。

なんだかんだ毎回言ってる気がするんですけど、やっぱ透かわいいんですよ。揺るがない真実。ここにイデアがある。かわいいのイデア。

そして今回に関してはもうこれで割りと全部できっちゃってるかなっていうのが。強いていうならLP編のアンサーというか、以前LP編の感想を書いたときにPに対して疑念というか大丈夫か?ってなってた部分の解消というべきでしょうか。そういうのが見れたんじゃないかな、と。

ただ、これに関してはLPと結びつけてのアンサーと見るのもいいんですが、それよりも今回のストコミュとの関係性が強いと思います。というか、今回に関していえばストコミュの流れ=【国道沿いに、憶光年】といって差し支えないレベルですね。っていうのもあって、正直今回のコミュに関してはいつものような長文であーだこーだと述べたいこともなく、かなりわかりやすかったなっていうのがあります。

ただし、そんな中でも気になる点が2つ。一つはキリンと、もう一つは多分今回のコミュ読んだ人なら誰しもが気になる火星でしょうか。まぁでもキリンはいいです。考えてもわかんないので。なんとなくキリンにしただけかもしれないですし、キリンの生態ちらっと見たけどよくわからなかったしそれいうならジャックなんちゃらってうさぎはどうなんだってなるんで考えないことにしました。

と、いうわけで、火星についてを触れたいなと思う前にまずはPから。LP編のP大丈夫か?って思った理由が、どうにもPが透に押し付けているような、ストコミュだったり今回のコミュに即していうなら”商品”として半ば扱っているような感覚がありました。水槽の中、という表現でもいいですね。とまれ、LP編でもそれを否定しようとはしていますが、どうやらP自身も落とし所が見つかってはいなかったようです。

そして敏感にそれを感じ取ってしまうのが透。LPでもそうでしたね。透は写真を撮って怒られたくだりです。つまり、透は透自身について怒られたのだな、と感じたわけではなく、事務所の都合で怒られたのだ、と感じました。となると、今回のストコミュで円香にステージを渡したときの「ごめん」というセリフから、やっぱり透自身はツイッターの戯画化されたような、何も考えていないキャラからはほんとに程遠いんですけどね。と文句タラタラになるので一旦ステイします。

宣伝ですが、僕のLP感想のリンク貼っておくんでよかったら読んで見てもいいと思います。自分用の感想メモではありますが、メモならこうしてnoteに公開しなくてもいいですからね。多少なりとも読んでもらえるならそれに越したことはないのです。

では、透の望みはなんだったのか。それはもちろん「一緒」です。思えば彼女は最初からそれしかなかったし、今後もそれが変わることはないような気がします。少なくともノクチルが”アイドルグループ”に変化しない限りは、絶対に。

確認するまでもないことですが、透にとってプロデューサーは一緒に登ってくれる相手です。では、一緒に登ってどこにいくのか。それは”ここ”です。この”ここ”というのは、今回のTRUEコミュの「一個、光」の元ネタである【10個、光】のTRUEで発言からです。曰く、今、ここ、世界であり、そしてなによりも”ここ”。その”ここ”が誰かのものじゃなければいいな、とPと一緒の公園で言います。

そのTRUEコミュのオチとしては、全体の流れが『一生のうちにやりたい10のこと』という雑誌アンケートに回答というか、考えるという流れがあって、最後のTRUEでいっこ光っていた星が、増えてきた星に紛れて見つからなくなってしまい、そしていつか見つけるんだ。という主旨です。で、どの星か分からなくて見つからないけど、でも見つけられるっていうんです、透は。誰のものでもないんだったら、と。

もちろん、この「誰のものでもないんだったら」というのは星のことじゃないです。”ここ”です。じゃあこの”ここ”ってなんなんだ、っていうと、Pと一緒にのぼった場所なんですよね(小高い公園で街中が見えているような場所がTRUEコミュの舞台)。補足しておくと、今わかりやすく”ここ”の場所を指定しましたが、もちろん街中が見えているような場所であることは大事ですが、ここいま感覚の持ち主である透にとっての”ここ”は場所ではなく空間、つまりPと一緒に、っていう意味合いも含まれています。断言しちゃいました。ます。

今回はコミュを細かくあーだこーだと述べる必要がないくらいわかりやすかったのでサクっとTRUEコミュにつなげてしまいます。火星の話がどうしてもでてきちゃいますが、一旦後回しに、ってほどでもないんで流れで触れていきます。

さて、TRUEの「1個、光」では、公園ではなくジャングルジムに登ります。強いて【10個、光】のときと状況が違う点をあげておくとすれば、Pがジャングルジムを危ないものとして認識してい(た)るという点です。しかし、それで透にのぼるなよ、というようにはならなくなりました。というのが今回のコミュの大まかな流れ。より細かく知りたい場合には今回のストコミュ読めばいいと思います。ストコミュの流れも透に関して言えば一緒なので。最後のかわいいかわいい透のセリフまで結構一緒だと思います。マジで可愛かった。全透ファンは必読です。

そして透が何よりも思い描いていたてっぺんという名の”ここ”で空を見上げるわけですが、子供のころよりも簡単にてっぺんまできてしまったし、なんならてっぺんより上が全然あるということを言います。これはまぁ、シンプルにTo be continued…みたいな感じでいいのかなぁ、と思います。大事なのは、太陽を火星だと思っていたという透の発言です。

コミュタイトルが「1個、光」であることから、太陽=火星、ということなのは間違いないです。で、今回のコミュでプロデューサーに対して「熱心」だという言葉遣いが撮影スタッフからありました。「裸足でこい」ですね。

そしてそのコミュの冒頭に透は「火星に雨は降るんだろうか」と言います。ということから、本コミュにおける火星は透であり、そしてまさかまさかの太陽がプロデューサーだったりするんじゃないかなって思うですます。

今回のプロデューサー、僕すっごくよかったなって思ったのが安易に傘を捨てるってならなかったところです。あのときの透めっちゃ魅力的だと思うんですよ。あんな顔面最強美少女で、内面もめちゃくちゃ魅力的な娘に、言ってしまえばあの場面って私と一緒に落ちてよ、って誘惑されてるようなもんなんですよ。僕はノータイムで傘捨てますね。

まぁもちろんね、メタ的にいやいやプロデューサーなんだから傘捨てちゃダメだろ、っていうのもわかります。わかりますが、多分プロデューサー相手が三峰とかだったら傘捨ててたんじゃないかなぁ。って思ったりもするので、ちゃんと相手のことを考えてるような気はします。ちなみになんで三峰相手ならって言ったかっていうと、三峰は傘落とさせたら落とさせたでそれ拾い上げちゃうんですよね。それはそれで愛おしいくらいなダメな娘だと思うんですが、それが三峰の魅力なので。

なにはともあれ、透相手には傘を捨てないという選択肢を選んだプロデューサーは、透に対して「追われてくれるか」と言います。いや言ったかどうかはわからないですけどね。言ったのかなぁ、多分言ったような気はする。こういうときはこのプロデューサーのスタイルって不便ですよね。間違いなく言ったよ、って断言しづらくなる。言ったと思いますけど。

先程火星は透のメタファーなんじゃないか、って言いました。もう少し詳しく言うと、あの時点でびしょ濡れだったのは透です。しかも、プロデューサーが傘を届けてくれていたにも関わらず、です。一方の太陽であるプロデューサーは傘を刺して、私と一緒に濡れてくれない。だから、太陽はプロデューサーということでFA。そして裏を返せば透は太陽ではないから火星である、ということですね。まぁプロデューサーが濡れていない=雨が降っていない=火星って捉え方もできますけどね。ただ、これに関しては循環してるので問題ないでしょう。

で、ここまで書いたらもう賢明なる読者の方々はピンときてると思いますが、まんま【まわるものについて】なんですよね。追ってるかもしれないじゃんー、私がー、ってやつです。いやー、健気。そして一途。

撮影スタッフに熱心、熱いわぁーと評されていたプロデューサーは、まぁ熱さを取り戻した、というのが正確な言い方でしょうけどね、今回に関して言えば。で、透はといえば、熱中症なんですよ。いやー、カワイイ。

だから、火星である透は、自身が燃えていると思っているのもどうやら熱中症なのかもしれません。そもそも今回のコミュでPは透に日焼けの心配はしていましたが、熱中症という単語は直接でてきていませんでした。だから、この場面ででる熱中症という言葉にはおそらく言外の意味が含まれています。

火星である(と思いこんでいる?)透は、太陽であるプロデューサーに落ちてもいいじゃん、のぼってよ、一緒に。という発言をするわけです。一方のプロデューサーは、先程も書きましたが、追われてくれるか、という発言の通り、やはり追う側の意識です。言い換えれば、透目線に立つと(とはいえコミュは透目線なので火星=透で良いとは思いますが)プロデューサーは太陽ですが、プロデューサーから見た太陽は透になる、というわけですよね。もちろん、透だけじゃないですけどね、彼にとっては。

読み直して思ったんですが、落ちてもいいじゃん。のぼってよ、ってまんま太陽のことですね。日が落ちて、またのぼる。のぼるは昇るですが、他にも登るとかにもなるんで、まぁ平仮名が丸いですかね。コミュでも一貫して平仮名ですし。多分、この平仮名っていうのに関しては、透の幼い頃っていうのも関係しているとはいますが、概念的な意味合いでおそらく使われているので、平仮名がいいですよね。

ともあれ、そういう文脈で考えると、裸足で来ーい、が実現したらそれは間違いなく透ルート突入してると思います。多分、唯一の太陽が透になっちゃってる、というか、太陽であるプロデューサーが火星に落ちてしまったというか、そういう感じです。あぁ惜しい。何が惜しいって、これがコンシューマなら裸足で追いかけるか靴で追いかけるか、選択肢がでるはずなんですよ。まぁこの選択肢かどうかは知らないですけど、裸足で追いかければ透ルート突入だったんですよ。いやーほんとに口惜しいのでさっさと運営はコンシューマを出せ、と。

この裸足ということについて考えていたんですが、キリンは偶蹄目というグループだそうです。近年では鯨と一緒の祖先ってことで鯨偶蹄目っていうことになったらしいんですが、ともあれ蹄ですよね。蹄といえば蹄鉄だ、っていうので考えてみたんですが、どうやらあれは家畜の馬のためのものだそうで、キリンに蹄鉄は必要なさそうでした。無念。

というわけで、キリンとか絡めず素直な解釈にしました。最初はローファー、制服と合わせて学生のわかりやすい表現です。そこで透はスニーカーならいいの?と言いますが、Pは言いよどみます。Pにとって、そんな靴で危ないといいつつ、靴の問題ではなかった。靴を履いているセリフってことですからね。これ円香GRADで見たな。ともあれ、それが透には言外に感じ取れてしまった、っていうLPからの流れです。だからこそ、裸足でこーいは、プロデューサーではなく、というようになってしまいかねず、そして透というか、ノクチルといってもいいかもしれませんが、やはり”アイドル”マスターという文脈からは逸脱しているように思えてなりません。僕個人的には全然いいんですけどね。シャニマス好きだけどアイドル別に興味ないし、ライブにもあんまりなので。あくまでキャラゲーとしてのシャニマスが好きなので、って思う一方で、アイドルマスターなのにアイドルそういう扱いするかー、っていうので、そういう意味では賛否両論あって然るべきなのかなとは思います。

なにはともあれ、今回のコミュに関して言えば”一緒に”というのをプロデューサーが自覚してくれたのが大きいと思います。ようやく積み重なってきてここまでこれたのかな、と。wingでは、コミュニケーション不全だった二人が歩み寄り、ファン感謝祭とか【まわるものについて】や【つづく、】辺りではお互いに相手を追っているという認識が示され、GRADでは精一杯生きることについて。これは「海へ出るつもりじゃなかたっし」でもかなり近いものが表現されていましたが、Pに対する意識付けみたいなのはそこまで変化なかった気はします。で、LPではまたまた【つづく、】などでも示されていましたが、「なる」意識から「する」意識への変化が。ただ、モヤモヤが残されてLPは終わっていて、もちろんLPでも責任を”一緒に”取ってくれるんでしょ、というような感じにはなっていたものの、P自身はおそらくまだ答えを出し切れていなかったんじゃないかと思います。

で、そこにきて今回のコミュです。今回はようやく、本当の意味でプロデューサーが”一緒に”浅倉透とアイドル活動を行っていくことになったんじゃないかなって思います。もちろん、今回のストコミュもそうなんで「ノクチル」と、というように言い換えてもいいかもしれませんが、一緒にこだわっている透と”今”のノクチルを迎えにきて、そしてそれを肯定するという流れとは差異があるでしょう。

▼6/5日追加分(ここに収まるとちょうどよかったので追加。ただし、後の文章との収まりが少し悪い部分があります。ので

ただし、こちらはいずれ別の機会というか、新しくnoteでも書こうかなと思うんですが、決して二人の認識が交差したわけではありません。これは【国道沿いに、憶光年】ではなく【天檻】の方ですが、クジラのお腹の中で息してる、という透のセリフがありました。クジラは種類にもよりますが、ヒゲクジラ(大型のクジラ)はプランクトンを食べるのです。ミジンコもプランクトンの一種でしたよね。

プロデューサーの認識かはわかりませんが、広告の人からクジラの生け簀なんてないよ、っていうセリフがありましたよね。まぁこの生け簀っていうチョイスも意図的なのかどうかは知らんですけど、どうかなって思いますけどね。水槽、って言ったところで見世物的なニュアンスからは逃れられないですが、生け簀は食べるための一時的なものですし。っていうのを、プロデューサーの口からではなく広告ディレクターから喋らせているのは、やはりそういう意味合いも込められているように思えます。広告ディレクターの立場からしたら、この表現で全く間違いないですしね。

なんとなく、広告ディレクターは生け簀に入れてなくても面白いしお金になりそうじゃん?みたいなね、そういういやーな目線でついつい見てしまうわけなんですよ。一方のプロデューサーの表現はといえば、私に海は用意できないです、とのことでした。そういう意味では少しだけ安心できます。同じ土俵に立って同じ言葉遣いをされたらたまったもんじゃないですからね。

と、ここだけで長くなっちゃったんで別の機会にでも、ということを書きたいと思いますが、透はプランクトン、そして生け簀云々はともかくとして、やはりプロデューサーから見たノクチルもとい透はクジラのような、おっきい餌場を必要としている存在です。一方で、今回の『天檻』でもやはり、透はプランクトンとして、クジラに捕食されて息をしています。

結局、この視点が交わることがなく、しかし一緒にのぼり、1個の光を見る。今まで何度か書いていますが、ノクチルはコミュニケーション不全を起こしていると思います。幼なじみとその他、で。そこに、それぞれプロデューサーという異分子があり、しかしどんどんと前に言ってしまう透にとってその異分子はなによりも大切で、自分よりも前に行ってる存在でもあるし、一緒にのぼる存在でもあるし、そして追いかけてもくれる存在であった。今回も火星と太陽とただの名前だろ?とプロデューサーは言いました。

一方で、透はじゃあ火星は?と尋ねて、その場は火星も火星だといって笑って終わるのですが、名前を一緒にしても、やはり火星と太陽ってまるっきり別ですよね。いい感じに終わっていますが、上記のように両者が実は交わっていないことを考えると、やはり……と思う部分があります。

ちなみにどうすれば交わるのか、という部分は僕の中では答えがでています。簡単です。透がアイドルを辞めてプロデューサーとなんらかの関係が進展すればいいんです。透とプロデューサーの関係は実は歪です。透はノクチルの中でも、やはり一歩以上リードした人気があるように描写されていますが、プロデューサーが事務所を辞めたら引退してしまうような危うさも未だに感じられます。アイドルに固執しているようには、今までのものを見てきてもやっぱり見えません。GRADもそうです。あれは、一生懸命生きれたら、自分自身の頑張りを自分自身で認めてやってもいい、ということさえ果たされれば、アイドルじゃなくてなんら問題がありません。

そういう意味で言えば、透にとっては一緒が果たされていれば幼なじみという言葉もノクチルという言葉もただの名前でしかないのかもしれません。いや、これは今回のコミュ全体通してそうだったのかもしれないですね、よくよく考えてみれば。ノクチルを幼なじみと捉えても、幼なじみをノクチルと捉えても、それはただの名前であって彼女たち自身の魅力ではないっていう。もしくは、透とアイドルもありそうですね。どれもこれも有り得そうな表現やめてもらいたい。全部正解なのか全部外れなのか。まぁコミュ待ちですかねぇ。

話が逸れちゃいましたが、なんとなく最後に書いたノクチルと幼なじみがただの名前でしかない、っていうのがしっくりくる解釈ポイ気がしてきました。ただ、やっぱりあの透の反応ちょっと気になるんですよね。以下に書きますが、”ここ”つまり一緒の場所、透風の表現ではてっぺんですが、ここでは火星と太陽が一緒の名前でいいじゃないか、というプロデューサー。

透とプロデューサーが一緒に笑う、っていうシーンはよくあるんですが、今回の一緒に笑っていたシーンは、初見でもちょっと引っかかるところがありました。この引っ掛かりは、なんとなく、透の疑問というか、考えと少し距離がある笑いのような気がします。

火星に雨は降るのだろうか、というセリフは、透にとって1個の光だったんでしょうか。透にとって、火星は太陽の別名だと思って”た”出来事です。多分、のぼった相手とか、幼き頃に先にいっていたPのこととかも踏まえてっていう、拡大解釈かなー。うーん。

と、今軽く書いた限りでも長くなってしょうがないので、視点の話は別の機会に書こうと思います。次透のカードが実装した辺り、この話が続いていればですけどね。改めて書きたいですね。今のうちに考察してドヤ顔してもいいんですけどね。情報が揃ってそういうことだったかー、なるほどねー、って自分で納得できたほうがスッキリするので、そのときでいいですかね。視点の話は解決したようでやっぱりどう考えても解決していないので、この両者の、自己認識と他者認識の違いをどうまとめるのか。決着つけないのもいいですけど、もう少し様子見したい所存です。

▲追記部分終わり

話をまとめます。透にとった太陽であったプロデューサーですが、しかし一方でプロデューサーからすれば透こそが太陽でした。「1個、光」です。だから、ジャングルジムの上から見た「火星」について、プロデューサーはただの名前だろ?と嘯くわけです。ちなみにそのときのセリフは、

……いいんじゃないか
ここから見る時は、火星ってことで

と、”ここ”なんですよねぇ。ちなみに、そこまで丁寧にたどる必要はないとは思いますが、透がじゃあ火星は?と尋ねると、火星も、火星だ。というわけで、やはり「1個、光」なんですよね。ここでも循環が見られるぞ、と。

ただ、この論でいくと、最後の透の「来て」というセリフはちょっとおもしろくなっちゃうんですよね。僕の解釈通りだとすれば、太陽であるプロデューサに火星まで来て、ということになってしまって、それを透がやっぱり望んでいるのか?ってなっちゃうんですよね。その前のセリフももっと上の方で燃えているものを見てたい、というセリフなわけです。

とはいえそこまで致命的なものでもないのかもしれません。というのも、たしかに透は火星のような意識を彼女自身が持っていますが、先程から書いているようにプロデューサーから見たら火星はプロデューサーなわけですよね。だから、透が自分のいる地点に対して来い、という語彙を使ったとしてもそれほど不自然ではなくなるわけです。なんていったって循環する意識なわけですから。ということでひとつよろしくお願いします。

あと名前で言えば、とーる、とーるくん、とーるちゃん、全部が私の音だった。っていうのもありましたね。火星も太陽も火星だ、っていう風に一緒の音にしてしまうのって、なかなか大胆な発言だなって思っちゃいますね。

今回は以上です。もっとサクっと終わる予定だったんですよね、今回は。っていうのも、今回のコミュ結構わかりやすいストーリーラインだったし、更にこれを補強するようなコミュがLPに今回の『天檻』の2つもあったわけでして。

ただ気がつけばいつも通りくらいの文章量になっていました。火星は恐ろしいところだ。まぁでも透がかわいいから僕は何でもオッケーです。でも、このかわいいに関しても、やはりシャニマスがソシャゲである以上、言い換えれば終わりというものを見せられない以上、制約があるんですけどね。ストーリーとして面白く、かつ可愛く表現は絶対どこかで行き詰まってしまって、新しい課題、新しい課題、っていっても、特にノクチルとしてやれるストーリーっていう意味でもどうしても制約が生まれてきてしまいます。しかもPSSRは都合上透とプロデューサーのタイマンになっているわけで、だからどっかでこれをブレイクスルーできるような新しいソシャゲの形を提示してほしい。アイマスという有名IPを使っておきながら、アンチアイマス、とまでは言いませんが、明らかにアイマスという文法から逃れようとしているのがシャニマスだと思っているので、ぜひ高山には最近の限定ラッシュであったりする以外の見せ方を考えて欲しいところです。まぁ無理だけどね。無理なのはわかってますよ。悲しいかな資本主義。でも共産主義になっても続き読めなさそうなので資本主義でいいです。ただ、ほんのちょっとだけね、ぬか喜びでもいいのでifの終わりが見たいと改めて思う今日このごろです。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?