"人生経験がとにかく豊富"「アルハンブラ宮殿(9世紀-)」[建築アルバム]

画像1 スペイン南部グラナダの丘の頂上に立つ宮殿。王族の住居だけでなく官庁・軍舎・厩舎・モスク・学校・浴場・墓地・庭園といった一つの街となっています。 スペインではあまりにも有名な観光地ですが、この宮殿が面白いのは歩んできた歴史性によるものかと思います。
画像2
画像3 この丘には9世紀頃から城塞はあったのですが、キリスト教のレンコンキスタによって追い込まれたイスラム教徒(ナスル朝)によって13世紀(1232年)にアルハンブラ宮殿が築かれました。その後、当時の君主によって増改築が繰り返されますが、15世紀(1492年)にナスル朝は衰退し、カトリックの王国へ明け渡すこととなってしまいます。モスクは教会へ、噴水や礼拝堂、修道院を増築することとなるが、イスラムの装飾や建築が美しかったことから一部は自分たちの建築に再利用するのととなりました。
画像4
画像5
画像6
画像7 多時代・異文化混合の異色建築なのですが、それがゆえにどこかそれぞれの時代や文化を尊重したり影響を受けたりといったものを感じられて、そういったものが本当に細部に表現されていたりするので今行くとまた新た発見がありそうです。
画像8
画像9
画像10

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?