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身近な「〇〇問題」投資思考をもって解決!<前編>

20代の“投資思考”を育む「104(トーシ)コンソーシアム」。「20代104会議」の第4回が行われました。

第4回はお待ちかねのワークショップ! 今回は第1部の日本NPOセンター(https://www.jnpoc.ne.jp/) 三本さんによる講義をレポートします!

三本さんが所属する日本NPOセンターは、NPOの社会的基盤を整え行政や企業など異なるパートナー同士を全国のNPOとつなぐNPO支援組織。“世の中の課題を発見するシンクタンク”として「課題ラボ(https://qadailab.jnpoc.ne.jp)」を電通Bチームとともに運営しています。

昨今、さまざまな業界で「課題解決よりも課題発見が大切」と言われる中、「課題ラボ」は、社会課題に向き合う全国のNPOから課題を集め、それを編集しシェアすることで、多様な関係者が課題解決の取り組むきっかけを創出するプラットフォームになっています。

当日は「課題ラボ」の日本NPOセンターの三本さんが、「こども」「食」「文化」「ジェンダー」「環境」「まちづくり」の6カテゴリーから「20の課題」を話してくれました。その中からいくつかご紹介します。

日本NPOセンターの三本さん

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■文化の課題

10.ジェネリック・シティになっちゃうよ問題
駅を降りるとどこにいるのかわからなくなることがある。住みやすい街ランキングなどの指標によって同じような街が生み出されるという背景がある。身体などの心地よさに指標を置いた「センシュアス(官能的)・シティ」という評価基準も生まれている。

■ジェンダー

15.大人がバイアスを育ててる問題
子どもが好きだと選ぶものも、本当に自分で選んでいるとは限らない。女の子が好きな色=ピンク、男の子が好きなゲーム=チャンバラなど、親やその上の世代が、意図せずにバイアスを育てている可能性がある。

■環境の課題

18.電気自動車開発のために公害がおきている問題
脱炭素のために電気自動車など様々な製品が開発されている。しかしその開発に欠かせない銅は環境規制がゆるい発展途上国のコミュニティ住民の健康や環境破壊をもとに採掘されている。持続可能な未来を創出するためには地球の裏側までもって視野を持って取り組みたい。

■まちづくり

20.つながりが減ると他人に厳しくなる問題
コロナ禍で顕著になっていたが、つながりを感じていないと周りの事象を他人事に感じて、言いたいことを言えなかったり弱い人の声を聴くことができなかったりする。高齢者、子どもがまざって話す場がない。その結果、ひっそり孤立に追い込まれている人が生まれてしまう。

講義を終えて20代メンバーの一番気になった課題は…!

「大人がバイアスを育ててる問題」が1位でした!

・自分が子どものころに、ランドセルがオレンジと水色の子がうらやましかった。小1の時点で女は赤だと自分で選んだ記憶があるので、その時点で自分自身にバイアスがあったんだと気づいた

・いま妊娠中で子どもの性別が分かった。ベビーグッズを買うときに、性別をいうとピンクが選択肢から消されたり、この辺ですねと自然に誘導される。

2位の「ジェネリック・シティになっちゃうよ問題」にも意見が。

・旅行に行ってもどこも似た街だなと、言われてみたら気づいた。

・駅で「あの駅に似てるな」と思うことがあった。違和感がなかったけれど自然とジェネリック・シティを受け入れているんだと思った。

20代メンバーが肌で感じる「〇〇問題」は?

今回、プロが集めた300の課題の中から20のシェアが行われました。では、自分が肌で感じる課題に「〇〇問題」として名前を付けてシェアしよう、というワーク。すべて「問題」をつければ課題発見になるのです。

20代メンバーから、50個以上の「〇〇問題」が寄せられました!

ここでは講義で盛り上がった「〇〇問題」をピックアップ。

「インターナショナルスクール出身者、就職先が見つからない問題」
英国式のインターナショナルスクールに通っていた。イギリスの大学に進学して日本に戻ってくると就職先が決まらない。多くの親がインターナショナルスクールに入れたいと思っているけれど、どちらの文化もありどちらにも浸透しない場合もある。日本語も英語もどっちも危うい、みたいなことも起こりうる。

「投資思考の認知度が低い問題」
20代前半は働くのに毎日必死で、とにかくしんどくて空いた時間はYouTubeを眺めて過ごすみたいな過ごし方をしていた。自分の時間をどう過ごすかとかそういう生活を送れていなかったので、もっと投資思考の認知度を上げていきたいと思った。

「リモートワークで若手が育たない問題」
リモートで教えてはいるけれど、若手は質問しにくいようで細かな疑問など爆発するまで抱えちゃう。フィードバックの回数も少ないのでPDCAが回らない。

「世の中が多様性を叫びすぎて逆に生きづらい人いるんじゃないか問題」
いろんな多様性がさけばれているけれど、本質からそれているものもあると思う。「こういう人だからこうしてあげよう」は違う。多様性はみんな平等に接するのがあるべき姿なのでは。

多様性についてはあつい議論が交わされ、20代メンバーが気になった「〇〇問題」でもトップになりました。

ほか、「女子トイレ並びすぎ問題」「東京の家賃高すぎ問題」も多くのメンバーが関心を寄せました。

後編では、ワークショップの内容をレポートします!


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