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第4回20代104会議「〇〇問題ワークショップ ~私が思う〇〇問題&こう解く!」

 7月開催の初回から数えて4回目となる今回は、「〇〇問題ワークショップ ~私が思う〇〇問題&こう解く!」ということで、日本NPOセンターの三本さん、上田さんに講師を務めていただき、20代の参加者の皆さんとともに、『世の中にある様々な課題を見つけて解く』ということに挑戦しました!今年度初のワークショップスタイル、かつ20代104会議初の3時間開催ということで、運営メンバーも含めてドキドキしながらのスタートです。どうなることやら・・・

 このテーマは昨年度の20代104会議でも取り扱っています。取り上げるきっかけとなったのは、中野さんのこの一言
 
「20代104会議で世界の課題を知る1日も作りたい。それと“投資”はすごく関係のあることだから」
 
 『世の中の課題を発見するシンクタンク』である「日本NPOセンター」に講師としてご協力いただき、「〇〇問題ワークショップ」「自分が感じる〇〇問題」「〇〇問題を投資思考で解く」の3部構成で世界の課題解決について取り組んでいきます。
 
 まずは、第1部として、21の課題について、日本NPOセンターの三本さん、上田さんから1項目約1分でご説明いただくインプットタイム。
 
 「こども」「食」「文化」「ジェンダー」「環境」の課題について、ご説明いただきました。
 

日本NPOセンター三本さん・上田さんと倉成さん 


 例えば、「こども」にまつわる課題として、「読み書きができない問題」。日本において外国にルーツを持つ子どもたちが増えているにも関わらず、日本語指導が必要な児童・生徒に十分な対応ができていない現状があるということについて、新宿区の実際の事例に関する動画を交え、リアリティをもって学ぶことができました。
 
 また、「環境」にまつわる課題として、「ケータイのためにゴリラが殺されてしまう問題」。私たちが日常使用している携帯電話に用いられるレアメタル(タンタル)を採掘するため、邪魔な野生のゴリラが殺されているといった問題です。
 
 世界で生じている21の課題説明の後、20代の参加者の皆さんからは、「説明を聞いていてリアリティがあった。」「1つ1つの課題の解像度が高く非常に興味深かった。」といった感想があがっていました。
 
 インプットセッションの最後には、ご説明いただいた21の課題の中で「解きたい課題」について投票を実施。動画も交えて日本における夜間保育の充実の必要性を訴えた「こども」にまつわる課題の1つ、「夜間の居場所がない問題」がトップとなりました。
 
 第2部として、20代の参加者の皆さんから「自分が感じる〇〇問題」について問題提起してもらいました。
 
 「飲み会で酒飲まなきゃいけない問題」「お祝いのお返しいらない問題」といった日常生活の中でよく起こりうる身近な問題や、「温泉とジェンダー問題」「言葉狩りの風潮がきつい問題」などジェンダー・多様性に関する社会的な問題など様々な問題があがりましたが、その中でも参加者の皆さんが解いてみたいと選んだのは、次の3つ。
 
「東京に人集まりすぎ問題」「仕事が減らないのに人員が減る問題」「お墓の管理問題」
 
 1部で選ばれた「夜間の居場所がない問題」、2部で選ばれた上記の3つの問題について、第3部ではいよいよ実際に投資思考を使って解くということに挑戦します。
 
 「投資思考で解く」ということで、「誰が、何を、何に投資して、何が解決できて、どんなリターンが得られるか?」を5チームに分かれて考えてもらい、1分で説明してもらうという形式です。
 
これまでの3回の20代104会議を経て、20代の参加者の皆さんがどれだけ投資思考を身につけているかが試されます。
 
まずは、「夜間の居場所がない問題」についてです。
 
多くのチームからは、企業や自治体がお金を投資して、「子どもの夜間の居場所がない問題」を解決し、企業や自治体が労働力確保や高齢者の社会参画といったリターンを得る、といった解答がありました。
 
 全てのチームの解答を聞いた上で、“投資のプロ”藤沢さんから「お金ではないものを投資できるともっと良いのではないか。例えば、将来的に新規事業立ち上げについて考える際にもそのような考え方は重要。」とアドバイスをいただきました。
 
 続いて、第2部で選ばれた3つの問題のうち1つを選んで解くことに挑戦します。
 
 3つのうち、最も人気があった問題は、「お墓の管理問題」
 
 各チームとも1問目で学んだことを活かし、時間などお金だけではないいろいろなものを投資し、「お墓の管理問題」を解決し、あわせて、地域活性化につなげるといったリターンについて説明をしてくれました。
 
 例えば、観光・旅客事業者が閑散期の時間などのリソースを投資し、お墓参り代行サービスを実施。そのリターンとしてお墓のある地域の活性化と観光・旅客事業者が新しいお客様との接点を得るといったもの。まさに、“墓ツーリズム”の誕生です!

議論した内容を発表!

 第4回20代104会議のまとめとして、「リターンを最大化するという考え方が大事。そうすると投資の仕方にも工夫がでてくる」と藤沢さん。加えて、「リターンを最大化するにあたり、どのようなリスクがあるかを考えて、そのリスクを抑えるべく投資の仕方をさらに工夫するのが次のステップ」とのことです。
 
 こうして、今年度初のワークショップスタイル、かつ20代104会議初の3時間開催となった第4回は、無事幕を閉じました。
 
 全8回を予定している今年度の20代104会議も半分が終了しました。後半4回を通じて「リターンの最大化、リスクを抑える投資の仕方」についてもっと学んでいけるよう取り組んでいきたいですね。

初のオープンイベント開催!


 さて、来月は通常の20代104会議はお休みさせていただき、104コンソーシアム初のオープンイベント「マジか!?自分が知ってる投資と違う『#104(トーシ)思考』」が開催されます。普段20代104会議に参加されていない方々にもご参加いただける、投資思考について学べる貴重な機会です。

 普段20代104会議に参加されていない方々にもご参加いただける、投資思考について学べる貴重な機会です。 
 現在参加者募集中ですので、ぜひご自身だけでなく周りの方にもお声かけの上、ご参加ください!みなさんで投資について考えてみましょう!!

3時間の長丁場、お疲れ様でした!

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