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私の推しはゲームクリエイター

 今の日本人にとって慣れ親しんだ言葉「推し」
アイドル、アーティスト、二次元キャラクター
沢山の応援したい人・物事に関してつけられるいわば一人称のようなものである。
流行り言葉を軽い気持ちで言い続けてた私についに「本物の推し」ができてしまった、そんな物語を長い文章になりますが残しておきます。

私は東京の片隅に暮らす40代の多趣味人間
それなりに友達もいて仕事も大学時代から夢見てた職業になりそれなりに食え、愛する夫もいる
ゲームなどのサブカルチャー文化以外にも音楽フェスやサッカー、はたまたRTAのイベントボランティアなど楽しい事にはすぐに首を突っ込んで没頭する、ごくごく普通の中年である

そんな私に4年前のある日友人が勧めてきたゲーム「インペリアルサガエクリプス」
スーパーファミコンのロマサガ3、プレイステーション初代のサガフロンティアなど私が昔好きだったゲームのキャラクターが集まるいわば「お祭りゲーム」だそうで彼女に「もしよかったらとしこさんもどう?」と誘われてこのゲームをはじめた
簡単に言うと「ソーシャルゲーム」通称ソシャゲであり苦手な部類だった。ソシャゲは持って半年が関の山ですぐ飽きてアンインストールする私は多分また同じ道を歩むだろうと思っていた
でもこのゲームに出会えたからこそ推しに出会えたのであった。

インペリアルサガエクリプス愛称インサガEC

 じゃあはじめてみるか!と始めたインサガECは私が今までやってきたサガとは違う戦い方を求められてとても戦いづらく初めはだいぶ苦戦した。
上下左右列での攻撃か単独攻撃か、バブやデバフを使いこなす等パズルのようで初めはタグで書いて話しかけてくれる有識者に随分と助けられ私もみるみるうちに成長してゲームの楽しさを知るようになった。
インサガECはタグでアクティブなユーザーがとてもフレンドリーで苦しんでる人がいると声をかけてくれて今までやっていたソシャゲとは違いクラスの友人に助けられてゲームをする子どもの頃に返った気分を味わえるようになり「あ、ちょっとこれは長く続けられるかな?」と思うようになった
そしてストーリーはウィザードリィや前作インサガで大変人気な小説家ベニー松山さんのシナリオなので非常に読み応えがあり次が気になる要素も沢山あり、これも継続する要素に大きく貢献しているのであった。ソシャゲであるあるの不定期にやる生放送「インナマ」も製作陣や前述したベニーさん、タレントのお二人により温かみがあって楽しくて私もユーザーの一人として大いに楽しんでただ普通にゲームを楽しんでいるだけであった。

インナマでの個人的大事件、推しを認識する

そんなある日のハーフアニバの生放送だった。
最後の一言を出演者が言っていく時ディレクターの藤本さんが「画面の向こうのあなたに、皆さんではなくてお一人お一人に」と熱意のあるコメントを言っていた。熱意のある言葉って人の心を動かすので私は何だか彼の言葉に小さく揺さぶられたような気がした「こんなに頑張ってくれてるんだから私ももう少し楽しまないとな」とTwitterのタグで楽しんでいるコメントやスクショを載せて出来る限り製作陣のモチベに繋がるようにツイートを残していくようになる

そんな感じで少しディレクターの藤本さんを意識するようになってからまた月日が流れ、東京ゲームショー(以下TGS)での新規イベント発表の生放送での出来事だった。
TGSは大きなイベントなので何を発表するか楽しみでしかも2021年はコロナ禍でオンラインのみ。会場に行けないことが悔しくてこの生放送を心待ちにしてたことを覚えている。

内容は昔から繋がっている佐賀県とのコラボだった。私も佐賀県には出張をしたり旅行に出たり何度も足を運んだ葉隠の里、コロナ禍で行けない私はゲーム内で佐賀県を楽しむことにテンションが爆上がりしていたところに大事件は起きた。
ディレクターの藤本さんにより今回のイベントの内容説明があった時だった。

藤本さん「今回は皆さんが協力する要素を追加しておりまして皆さんが41億26000ポイント集めてもらうイベントを実施しようと思いまして」

司会の結ちゃん「ど、どういうことですか…?」

藤本さん「よん…いち、に、ろく……よいふろ(風呂)……」

結ちゃん「えーーーー????????????」

司会のノブオ「したり顔で言ってやったみたいな顔してぇっ!!そんな顔赤くなるならやめときなさいよ!!」

※佐賀県は温泉が有名なところが多くコラボ場所が温泉地という事で4126にかけたらしいがダジャレを言うのに緊張して顔が真っ赤になってたのを司会にめちゃくちゃいじられていた

「え…かわ…いい…」
夕食の支度の手を止めて思わず彼に釘付けになってしまった瞬間だった。あの時何かに落ちたような感覚は今でも思い出せる。ジェットコースターでガクンと落ちたような、バイクに乗ってた時思わぬ傾斜で体がヒュンとなったようなそんな感覚。

でも私はまぁかわいいって思っただけだし…とりあえず41億26000ポイント頑張るわとイベントを限りなく回したが残念ながらこの大台に乗る事はユーザー全員の力をもってしても無理だった。これが私の最大の心残りとなり偏屈な暴走が始まるのである

ある仕事の依頼

藤本さんに見事にハマってしまったことに関して今のように当時は肯定的ではなかった。
なぜならユーザーである自分はしっかり俯瞰でゲームを見なくてはいいところも悪いところも伝えられないと思ったからである。ずっとモヤモヤと彼を好きな事を抑え続けていたある日、仕事でとある依頼が来たのだった。

「大手ゲームデベロッパーの仕事」

名前は伏せるが小さい頃大好きだったとある有名ゲーム会社の仕事の依頼だった。ゲームとは全く違うジャンルの仕事なので関われるなんて思っても見なかったので二つ返事でこの依頼を受けた。

私はゲームに関わらず仕事で知らないジャンルにぶち当たると徹底的に調べて相手とコミュニケーションをはかれるようにするのだけれどこの時もゲームというものはどういう風に作られているかを徹底的に調べる事にした。それで理解したのがゲーム会社にはデベロッパー(作る)とパブリッシャー(売る)というカテゴリーに分かれている事、プロデューサーは予算や広告など外の仕事、ディレクターは制作の監督をする中の仕事である事をしっかり認識できたのである。

そして、ゲーム会社に向かったその日。発売する作品が間近なので少ししかお話できないと僅かな時間での訪問だったのに関わらず広報さんがとても素晴らしい対応をしてくれて今でも忘れられない仕事の一つになった。取引先をもてなすミーティングルームやエントランスはそのゲームの作品が散りばめられていて子どもの頃を思い出すような気持ちになってしまい「小学生の頃大好きで今でも持ってます!」と言うととびきりの笑顔で「ファンとしてなら」と普段見れない場所も私の目でしっかり見せてくれた。
あまりに嬉しくて普段出てこない個人的な感情がうっかり爆発してしまい「子どもの頃好きだった、今も大切な思い出としてゲームを愛してると言う気持ちを伝えてご迷惑になりませんか?」と広報さんや製作陣に伺ってしまった。私はどこかその時藤本さんの事を考えていたのかもしれない。
「とんでもないです、迷惑だなんて思いませんよ。心に今でも残っていて愛してくれてるのは我々のモチベーションに繋がります。今日はお会いできて嬉しかったです」

私は帰りの車で少し泣いてしまった。
やっぱり好きになった手前ツンツンしてないでちゃんと私が好きである事をゲーム作りのモチベーションに繋げるようなアクションをしないと私はこの気持ちに折り合いがつかなくなってきていた。
佐賀イベントで失敗してしまった心残りを埋めてやりたいしこれをどうにかしたいとぼんやりながら思いながら私はいつもの生活に戻って行くのであった。

始まる無謀な挑戦その1モンスターサマナー

仕事が落ち着いた時、私はまた藤本さんの事を考えていた。私はゲームが好きでもちろん有名クリエイターで好きな人はいっぱいいる。MGSが代表作の小島秀夫監督(私にとってはデスストランディング)バイオハザードが代表作の三上真司氏。彼らの作品に魅了され「過去はどんな作品を作っていたのだろうか?」そして過去作を遊び彼らの作品をまた堪能する事、ゲーム好きにとって当たり前の事である。
でも藤本さんの過去作を私は知らない。「彼はゲームクリエイターなんだから好きになったからには過去作をやって彼のやりたかった事を感じたい」
小島秀夫監督だったかな…が言っていた「プレイヤーは最後のピース、ゲームは遊んでもらって成立する」というセリフをふと思い出した。

私は、藤本さんの作ったゲームの最後のピースになりたい

私はクリエイターである彼を知るべきだと過去作を探し回る事にしたのだ。前述した仕事で資料を集める為に「うっかり」調べた彼の所属するシンクアンドフィールの過去作品から考えてモンスターサマナーは彼が携わってる可能性が高いと見てダメ元で箱と説明書つきを探し当てて購入

説明書に名前があって感動して騒いだ時の画像

見つけた。しかも当時はシナリオ書いてたんですね。

モンスターサマナーはストラテジーRPGというあまり馴染みのないジャンル。いや、馴染みは少しある…聖剣伝説ヒーローズオブマナというゲームで経験があるのだがあまりの難しさに腱鞘炎になり挫折した過去がある。嫌な予感しかしない…
同じような戦略系ゲームだと伝説のオウガバトルというゲームが大好きで全エンド見た実績もあるのでなんとかなれー!!の精神で突き進んだ。

つらい…つらすぎる…

まずつらかったのは

・1人を見るのではなく指揮官として全体的に召喚したモンスターを見ていかなくてはいけないこと

・三すくみの相性を考えず編成し失敗するとすぐ死ぬ

単騎で闘うゲームが大好きなのでオートで戦う全員に目を向けられるか!と何度も叫び、序盤でさえもヘタクソな私は簡単にゲームオーバーになる。しかし慣れていくにつれてどんどんゲーム性を理解して味方を少しずつ動かして敵の動きを見てしっかり攻撃して敵陣を潰すのは楽しくてあっさりいくと10分程度。ヒーローズオブマナで1時間以上苦しんだのが信じられない成長を遂げていった。

しかしラスト手前のユルゲン戦
ラスト手前なのに突然現れる新キャラ「ばくさつてい」によりあと一息が粉々に砕け散る事になる
このばくさつてい、初めは全く姿が見えなくて突然現れたと思ったら広範囲の自爆をして大ダメージを喰らわせて死んでいくドラクエの爆弾岩がステルスになったみたいなとんでも敵キャラなのだ
とりあえず攻略サイトに書いてあった編成を試したんだけど鬼なリトライさせられて夜に発狂

私はここまでなのか?と思いながらYouTubeにあったプレイ動画を見て元気を出し何度もリトライをこなす

憔悴しきったツイート

クリスマス前に何してんだよと思いながらもここを倒したらラスボスに行けるという信念、ここが終われば解放されるという気持ちで突き進んで行った。
ラスボスは二段構え。大分古いし隠れたマイナーゲームなのでそんな事は何も知らなくて
「えっ!?ラスボス第二形態あってセーブできないの!?!?!?」と昔の仕様に頭が真っ白
仕方ないよ…古いゲームなんだから

ラスト手前でもうるさい私

でもラスボスの曲が良すぎるしこれまでの主人公の経緯、ラスボスの状態を考えると感情が爆発して「許せない!主人公の為にも早く倒さなくては!」と夢中になった気がする。しかし敵がとにかく正体不明だし攻撃がエグくて一回ゲームオーバー。また第一形態からやり直し。今日中にクリアできないかもしれないと思いながらもリトライ。私はすっかりこのゲームに夢中になっていたのかもしれない

まさかの深夜3時にクリア
エンディングも主人公の成長が感じられてるとてもポジティブなものでちょっぴりスターウォーズ要素があって(父子の関係)がとてもよかった
晴れて藤本さんの名前が書かれたスタッフロールを写真に収め、晴れて私はモンスターサマナーをクリアしたのであった

そしてインサガEC運営に問い合わせ、私は藤本さんにファンレター描く事を決めた。運営曰く高級品や食べ物や生物は禁止であとは大丈夫と親切に返してくれた。藤本さんだけだとインサガECプレイヤーとして少し居心地と気持ち悪いのでいつも頑張ってる姿が愛らしい奥州プロデューサーにも手紙を送る事にした。
もちろん藤本さんへのファンレターにはしっかりモンスターサマナーをクリアした事を書いておいた。
前述したあるゲーム会社の広報さんや製作陣の方のあの言葉を信じながら。

挑戦その2 FF12レヴァナントウイング

FF12レヴァナントウイングは昔からやりたかったゲームの一つだった。唯一3Dのファイナルファンタジーでクリアしたのが12。当時大学生で後輩が「面白いからやってください」と無理矢理押し付けられたのが12だった。確かにガンビットというシステムは面白かったが話が残念ながらわかりづらくレヴァナントウイングやれば少しはキャラクターに寄り添えるかな?と思いながらも当時はゲームをやる事を率先してなかったので忘却の彼方に消えてしまってたのだ。
モンスターサマナーのシステムを使ったストラテジーRPGなのでモンスターサマナーをやれてる私なら問題なくこなせると確信したしアルティマニアにしっかり藤本さんのインタビューが載っていた。
(インタビューで書かれていた助けたエグル族が戦闘参加するシステム、実装して欲しかったなぁ)
今回はメインプランナーだそうでメインプランナーは私もあまり理解はできてないんだけれどゲームの設計図を作る仕事が主だそうだ。
設計図…システムとか勝利条件とかなのかな?

モンスターサマナーを息切れしながらやっていた私にとってライトゲーマーでも簡単にできるように調整が細かく入っているレヴァナントウイングはとてもやりやすくてゲームオーバーになったのは手で数えられる程度だった。
そしてファイナルファンタジーのかわいい、かっこいい召喚獣と共に戦うのが楽しくて「これぐらい簡単だったらストラテジーRPGはいけるのでは?」と思った。そして前作12のキャラと追加キャラ、わかりやすい王道ストーリー、主人公とヒロインが12で成長し大人っぽくなり新キャラを引っ張って行く姿は12をクリアした身としてはとても嬉しい要素だった。ヴァンとパンネロについて行くフィロとカイツがとてもかわいいし、感情を持てないリュドがどんどん4人に影響されていく姿がとても愛おしい

しっかりモンスターサマナーのシステムもアップグレードされてるのも魅力的だったしDSのタッチペンで遊べるように配慮がされていてボタンよりストラテジーはペンや指で触れた方がやりやすいなと感じた瞬間だった

ラストはちょっと苦労したけど難なくクリア
実は当時のツイート通り腱鞘炎で辞めてしまった聖剣伝説ヒーローズオブマナもモンスターサマナーで鍛えられたおかげでこっそりクリアができました。
これも藤本さんのおかげです…ありがとうございます。しかしヒーローズオブマナは欠陥がありすぎるストラテジーRPGなのでこれは開発会社がストラテジーに慣れてないから起きた事故だと思ってるのでシンクアンドフィールに頼めばそんな事なかったんじゃないかなぁ?と私は残念です。
シンクアンドフィールが開発した聖剣伝説ヒーローズオブマナがやりたかった。

スタッフロールで藤本さんの名前を確認してにっこり。実はインサガEC4周年前でした。しっかりとまたファンレターにレヴァナントウイングの感想を書いてお祝いのお手紙としてお送りしました。

挑戦その3 ブラッドオブバハムート

遂にモンスターサマナー、FF12レヴァナントウイングとクリアした私は藤本さんが関わったコンシューマー最新であるゲームにたどり着く。
その名前がブラッドオブバハムート。
DSのペンタッチで行うアクションRPGだそうで私はアクションが好きなので少し楽できるかなと思ったらゲームウィキに「バランス調整が最悪」「マゾゲー」など散々な評価。割とまだ新しめなのでTwitterで検索するもいい話を聞いたことのない悪名高いゲームなのである。モンスターサマナーみたいに知恵と経験の積み重ねで打開できそうなゲームではない、私はとんでもない恐怖に襲われた。

すでにモンスターサマナーの時から嫌な予感を感じている私

でも製作陣の愛が深いなぁと感じたのは当時のブログ…ブログって懐かしいよね。しっかり藤本さんもインタビューを受けられていて食い入るように読んだ。

藤本さん、大学映画専攻だったんですね。
私も割と似たような専攻の人間なのでシンパシー感じまくって何だか嬉しくなったし「ゲームがとてもうまい」と社長に言わしめられるぐらいの才能
その才能のせいでモンスターサマナーの難易度が爆上がりした事がしっかり記載されておりました。私は…推しに苦しめられてたんです…
ブラッドオブバハムートも嫌な予感がする…

1章であかん匂いしかしない…

このゲーム、実はソロプレイもできますがマルチプレイができるゲームで公式もマルチを推しまくってるぐらい協力が生きるゲームなんですよ。なのにWi-Fi対応ではないマルチプレイ…
ついでにソロでやると手数が増えるし何ともペンタッチがやりづらい。しかもソロとマルチで難易度変わらないマゾ仕様…これは…ライトゲーマー目線として…売れない…

まずマゾ仕様なのはボスである巨獣の身体中にあるコアを潰さなくてはいけないのだけれどそのコアがどこにあるかわかりづらく切り落としのミッションになると弱点属性以外の切り落とし属性が必要になってきたりする。
コア探しに夢中になってると呼ばれた雑魚に殴られまくったり突然の巨獣の強攻撃にゲームオーバー。
やる事が多い状況でソロプレイをしなきゃいけない苦行なのです

仲間が…ほしい…

私はスプラトゥーンが大好きでTwitterで仲良くなった友達とグループLINEを作り、スプラで遊んだりご飯に行ったり遊びに行ってる友達が居て(スプラぐみという名前のグループLINEなので以下スプラぐみと記載)この時「彼らを巻き込めばどうにかなるのでは?」と心の中に少しチラついた
今は中古で売られている古いゲームなので大量に買ってもお財布に優しいし。最悪な状況になったら友達にお願いしよう。最悪な状況になったら。
とできる限りソロでやると決めて巨獣と戦う事になるのであった。

無限雑魚湧き、雑魚と巨獣の挟み撃ちによる理不尽な死が続いて疲労と疲れでこんなツイートが増えていく日々

しかも左利きはめちゃくちゃやりづらいということが発覚して全てペンタッチで移動攻撃をする方法にシフトして練習して巨獣を狩る方向に

※私の見逃しでして本当は左利きも遊べる仕様になっています。左利きの方ご安心下さい

tipsに書いてあった…疲れすぎて読んでなかった

でも実はオールペンタッチ操作の方が個人的に楽

またモンスターサマナーの時と同じように動画を上げてる人すら少なく攻略サイトも少なく一緒に売られていた攻略本を頼りに巨獣のコアを探り必死に戦い続けていたらやっと最初のボス撃破。めちゃくちゃ肩が凝った。しかし次のボスのフェンリル…最初のボスであるギガントはスピードも遅く慣れたらSランクが簡単に取れるぐらい戦いやすいのにフェンリルは猛スピードで駆け抜けて口からレーザー、ついでに雷呼ばれたり尻尾で殴られる始末
数少ないYouTubeプレイ動画の人が「大体フェンリルで挫折する人が多いです。本当に辛いのでそれは仕方ない事です」と言っていて「それはとてもわかる…」と苦しみながら何とか撃破
前回のボスギガントをボコボコにして素材集め繰り返して何とか抑えた勝利での報酬は肩の激痛。

その後のイフリートを倒したいけどイフリートの弱点属性は雷。私の使用するユイちゃんという女の子は雷魔法を持っているんだけど中々火力を上げる事にシステム上躊躇してしまうので(レベル上げると消費MP爆増する)素材集めて通常攻撃に雷を持たせた方が楽、てなわけでフリーミッションのフェンリルにまた逆戻りの生活が始まる

毎回所定のコアが潰せられなくてゲームオーバーで無駄な時間過ごすことが続き私も繁忙期に入ってゲームに触れられない日々が続いた。

言葉ではわからない苦行が続くゲーム、ブラッドオブバハムート。私はとんでもない誓いを立ててしまったと自分を毎日責めたし自分の好きな人が圧倒的にゲームがうまくて自分がヘタクソである事を改めて知ってここら辺で絶望しだしていた

そんなある日、遠方の仕事で車を使っていた時ハードオフに遭遇。私の趣味の一つハードオフ巡りの為に店内に入ると置かれていたブラッドオブバハムート!疲れから即手に取っていつのまにか購入していた。ゲームがうまい推しのゲームなら、ゲームのうまい友達を味方につけるんだ!このゲームはマルチプレイ!そんな言葉を心に念じて藁にもすがる思いだった。

もう苦行から離れたかったし素直にみんなで遊んでみたいという気持ちもあった。だからこそ買ってしまったんだけど偶然スプラぐみLINEで「みんなでNintendo Tokyo行かない?」という話になったのでその時にゲームのうまいとある友人に試しにプレゼントする事にしたのだ。元々私が苦しんでたのを見て彼も興味を示しているというのがあったけど

連鎖するブラッドオブバハムートの恐怖

大変な縛りゲーをしている彼でも「めちゃくちゃ難しいじゃないですか!」がファーストインプレッションだった。別に強制する気も起きないしやれなかったら何年もかけて1人でクリアしよう…と思ったら彼は数週間後びっくりするぐらい上手くなっていた。なぜ彼がモチベが爆上がりしたのかというと5章で出てくる巨獣「シヴァ」の存在だった。
今までスクウェアエニックスらしいかっこいいビジュアルの巨獣が出てくる中突然現れる美しい巨大な女性。

私もショートカットがとても好き

何とこのシヴァ。コアが服の中に隠されているので服を剥ぎ取るというお代官様みたいなことが出来てしまうというとんでもボスなのである。
ゲームがうまくてイケメンで秀才の彼もやっぱりナイスバディの女性の服を剥ぎ取ることは抗えなかったらしくLINEでいきなり「QOL上がりました!」と画像を載せてくれたのを見るとめちゃくちゃな強さになっていたのだ
「これならとしこさんをエンディングに連れて行けます!!」なんてスケb……いや頼もしい男なんだ…。今度の新年会で一緒にマルチプレイしようという事になったのだ。とまぁそんな話をしてたらいきなり彼が「エンディング見たんですがこれエンディング後もカオスバハムートっての倒して真のエンディング見なきゃいけなくなるんですよ?流石に僕ととしこさんだとしんどいんで他のスプラぐみ巻き込みましょうよ」
スプラぐみの人数4人ピッタリになるからフルパ考えたけど…「彼のために仕事帰りに寄った秋葉原やハードオフ探しても見つからなくてやっと12月のクリスマス前に見つけたんだから流石に秋葉原で前日見つかるわけないじゃん」と私は鷹を括っていた

とんでもない男である

彼「俺、今世界で一番ブラッドオブバハムート持ってる」

仕事帰りに秋葉原寄って2つも見つけてきたらしい
あんなに見つからなかったのにどうして見つけた?って言ったら「レアマテの薬飲みました」ってその名前ブラッドオブバハムートのレアドロ率上げるアイテムだよ完全にハマってる。
彼の戦略はまず1人の子に「DS持って来てください」と言いそれをミスリードに使い1人は高みの見物…と見せかけて本当はお前もだ!という事らしい。おもしろい!乗った!と仕事終わりに有給取って秋葉原で遊んでいる彼ともう1人の子と合流

増殖するブラッドオブバハムート

ファミレスでジュースと軽食をつまんで大学生みたいに3人で遊ぶの結構楽しくてやっぱりマルチプレイじゃないと生きないなぁこのゲーム…と思った。役割をしっかり分けられるしヘイトを巨獣に向けて1人が攻撃、支援など本当にやりやすい…いきなり楽しいゲームになっちゃった。
そして素材をやっと手に入れて現状強い武器を作りいざ最終決戦へ…

そして遂に!遂に念願だったスタッフロール!
みんなのおかげで見れました!!藤本洋介ってしっかり書かれている!本当だ!無駄じゃなかったんだ!

ジャンプ漫画でありがちの1人で苦しんでたら仲間たちが集まり私を助けて(1人ほぼ初期値なのでアリーナ観戦)感動のエンディングを見る事を成し遂げました。なんていうか言ってみるもんだしこんなムーヴメントが起きちゃうなんて思わなかった。
素直に感動してるしこんな経験を推しである藤本さんにさせてもらったと考えると本当に「プレイヤーは最後のピース」なんだなぁと心から思ったのでした。

まだまだ終わらない私が藤本さんを推すライフワーク、そしてカオスバハムートを倒す為

そしてその後、スプラぐみ3人で後もう1人のスプラぐみチームの彼の働く飲食店に向かう。今日は彼の店で3人でご飯を食べる約束がそもそもの話だったのだ。

4人目の戦士に渡されるブラッドオブバハムート

渡した瞬間崩れた姿を3人で見届けた
ようこそブラッドオブバハムートへ

みんなで食べる串焼き美味しかったし散々変な話ばっかりしてた。こうやってバカできる友達が居てくれて感謝しかない。推す事は独りよがりかもしれないけど友達と推しの作ったゲームを楽しむってめちゃくちゃ最高だなって思った。
改めて友達の大切さを感じたので藤本さんを愛してよかったなと彼の知らないところで私は思うのだった。

この事もファンレターでしっかり書こうと思う。2024年に2009年のゲームがこうやって遊んでみんなでギャーギャーしてることが少しでも力になれたら嬉しいな…そして4人で合流してワイワイガヤガヤ我が家でご飯食べながらブラッドオブバハムートやる予定!

そして私も負けじとソロプレイ撃破スタッフロール視聴するの頑張ります。

誰かを推すってこんなに大きな事に繋がるものなんだなとなんだかとてもエモーショナルを感じている。そして藤本さん、またインナマで貴方の元気なお姿を見れる事を心から楽しみにしております。
私に新しい世界を見せてくれてありがとう。
これからもインペリアルサガエクリプスが末長く続きますように。貴方の幸せを願っています。

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