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MBAホルダーが薦める絵本2000選(121冊目)

【題名】アイヌのむかしばなし ひまなこなべ

【作者】萱野 茂 (著), どい かや (イラスト)

【評価】★★★★★(85点)

【感想・寸評】

1,アイヌの絵本

 北海道に民族共生象徴空間ウポポイができましたね。コロナが終われば北海道に遊びにいって、ウポポイにも行ってみたいですね。

 アイヌ文化については、学校でも習わないので、知識が薄いです。アイヌに対して理解が深まったのはやはり、ゴールデンカムイですかね。

 ということで、よく知らないけど、興味があるので手に取ってみました。表紙の絵がかわいかった、というのもあります。おでこに星がついているクマさんのイラストです。

2,自然と共生するアイヌの考え方がわかります。

 くまの神様が主人公です。くまは、お客様として、アイヌの村にいって、お土産をもらって、天の国にいかなくてはいけないとされています。なので、アイヌの狩人の前にでてきて、仕留められる必要があります。

 このような考え方は非常に興味深いですね。「わざと仕留められた」というような表現ですね。そして、アイヌの村に行って、奉られます。みんなでパーティーをするんですよね。自然の恵みに感謝をして、くまの神を天の国に送るということをするんですね。

 3,アイヌの神様サイクルに子どもは興味津々

 本の真ん中あたりに、クマの神様、アイヌ的サイクルが載ってます。本を読んでも子どもたちは理解が薄かったようですが、このページのサイクルを説明すると理解が深まったようです。

 クマの神様が、クマの姿になる。地上におりて、アイヌの狩人に狩られる。そして、村につれていかれて、奉られる。お鍋の神様が踊ってて、踊りが上手い。なにやらわからないまま、お土産貰って、天の国にかえる。

 これがぐるぐるとまわっている。自然と人間の共生を示していますよね。

 教訓は全てのものに神が宿る。自然と共生しながら、それを大事にしていくことで、サスティナブルになるというお話し。



 


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