人生で一番緊張した5分30秒

2021年6月26日(土)の夜に娘が産まれました。
本当の予定日は7月17日(土)だったので予定より3週間よりも前。
私もその頃に北海道に行く予定だったのですが、予定を早めて6月25日(金)から行くことに。
結果、これが本当に良かった。


23日(水)の検診で高血圧と尿からの蛋白がわかり、その日の午後に急遽入院することになると、妻から仕事中に電話。そして、赤ちゃんは産める大きさには育っているから、翌週中に促進剤打つなり、帝王切開なりで出産をすることになると。急な展開でびっくりしましたが、母子の安全が第一なので、お医者さんを信じて。


26日(土)の朝にまた妻から連絡で、やはり血圧が高いので、来週を待たず、明日か明後日に産んだ方が良いという方針転換になり、医療体制も考えて27日(日)の10時から開始の段取りになりました。
しかし、夜19時前に妻からLINE電話があり、最後の夜なので、妻の両親と私で励ましの電話をしていると、夜の検診が来たから切ります、また連絡しますーと言われてからしばらく連絡がないので、
大丈夫?と送っても返事がなし。 
不穏な空気。嫌な予感。


また妻から電話。電話に出ると看護師さんかお医者さんの声で、夜の検診で赤ちゃんの心拍がゆっくりで、何かしらのストレスがかかっていると判断して、明日の10時からの予定だったが、急遽これから準備をして、手術を進めるが良いか?との事。くれぐれもよろしくお願いいたします。とお伝えし、奥さんと替わりますねということで、最後、少し妻と話ができた。ちょっと声が弱々しく、心配でしたがコロナなので当然近くにも行けず。
スマホ片手に待つ。準備にどのくらい時間がかかるものなのかわからず、でも21時位から始めてるのではないか?と想像してただひたすらに待つ。


22:50分頃、妻本人から電話。
帝王切開は無事に終わり、母の妻は無事。良かった。ただ、赤ちゃんが呼吸が安定しないとのことで、NICUに入れられていると。妻も出産は終わったが血圧が高いのは変わらず点滴を打っているとの事だった。
また赤ちゃんの状況はわかり次第、小児科の先生から連絡が深夜になるかもしれないけどあるとの事で、電話は2分13秒で切れる。


その後は赤ちゃん、大丈夫かな?とどんどん心配になってきてしまい、気が気でない状況が続く。この時間が一番長かった。深夜といっても0時を回るのか、遅いということは何かあったんじゃないかと。


その後、電話がかかってくる。23:28。
最初は妻の声で小児科の先生から説明があるとのことで、話が始まった。
優しい男性の先生の声。女の子で2,340gの女の子であることの説明から。
NICUに入ってはいるが、呼吸は安定してきていること、37週での出産だが、まだ未成熟なので、低糖なので、点滴を打っていること、恐らく2−3日後にはお母さんと対面できるのではないかというような趣旨の説明があった。〜のようなというのは、とりあえず、赤ちゃんが無事で良かった、本当良かったという安堵感で涙が止まらないのとお医者さんへの感謝の気持ちでよく内容をしっかり覚えられる心理状態ではなかったので。電話はスピーカーで聞き、妻の両親、私、犬のぶんちゃんみんな揃って聞いていた。私たちと同じタイミングで説明を聞いていたであろう妻の涙も聞こえました。顔の見えない小児科の先生から離れた妻とそして、遠隔地でその状況を3人と1っ匹で聞く絵はコロナ禍そのものの絵だったと思います。


妻からはこの後、写真も送ると言われて、赤ちゃんの写真も見ることができました。
この世の中にいらっしゃい。
人生で1番緊張した、そして、1番泣いてしまった5分30秒の電話だったと思います。
まだ、呼吸面と低糖の心配がありますが、頑張れ赤ちゃん。そして、妻と早く赤ちゃんが対面できますように。


動画は日中に、窓からならもしかしてちょっと会えるかもという話になり、自転車で行って小さい妻を見ながら電話をしたところを妻が撮っていたものです。こんなシチュエーション、ドラマだけだろうと思ったら、コロナ禍の世の中では自分がやるようなことになってました。
また、元気に赤ちゃんと対面できましたらご報告致します。
取り急ぎ。


結局、赤ちゃんの体重は2,345gだったようです。2.3.4.5。絶対忘れませんw。

・タイミング、巡りあわせに本当感謝。
・計算通りにいくことなんて何もない。
・医療関係者にただただ感謝
・コロナ禍とデジタルの組み合わせ。デジタルがあったおかげで感謝。
・濃すぎた1週間。時間の濃さは経験によって変わる!

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