【迷子・脱走対策】ペットのためのBLEタグ~イントロ~

※素人がBLEタグであれこれトライした記事です。出来るかぎり事前に調べていますが、間違っている情報もあると思いますのでご了承下さい。

What is BLEタグ?

BLEタグとはBluetoothの通信モードの Bluetooth Low Energy(以下略称:BLE)を利用したタグの事です。↓ こういうの

BLEは非常に小さい電力で通信をする事が可能で、ボタン電池サイズのバッテリーで1年ぐらい通信が行える凄い技術です。また通信を行う機器もこれまた非常に小さいのでバッテリーを含めタグ全体を『500円玉ぐらいのサイズ』で実現する事が出来ます。

通信モジュールの大きさ参考(例: mamorio / ISP1507)

しかし小さい電力で通信が出来るトレードオフとして送れるデータ量が少なかったりデータ転送速度が遅かったりBluetooh本来の機能と比べると劣っている部分があります。

BLEタグで「なに」が出来るの?

1. 置き忘れ&落とし物の検知

BLEタグとスマホを連携させるとお互い(もしくはスマホからのみ)の状態を監視できる状態になります。例えばどちらかが通信出来なくなった時は「問題があった or 通信可能な距離を離れた」ということになり、”落とした(失くした)”という状態に気付く事が出来ます。

(例)お財布にBLEタグを入れる。スマホとタグを連携させる。財布落とす。落としたのに気づかず歩く。BLEとスマホが通信出来なくなったのでアラームが鳴る。

2. 位置情報の把握

BLEタグとスマホは一定周期でBlueotooth通信をしています。その通信の「信号強度」からでBLEタグとスマホがどれ位離れているのかをざっくりと知る事が出来ます。

BLEタグの活用事例を2つ紹介しましたが、これは鍵や財布などにタグを付けた場合の話で対ペットにつけるタグとなった場合は話が変わります。

先に結論ですが、BLEタグでペットの迷子・脱走を全て対策する事は難しいです。

理由として2点。

理由① ざっくりとした場所しか分からない

GPSと違いBluetoothは緯度経度という細かい場所までを知ることが出来ません。どれ位離れているよという情報だけなのでどこかでヘリが飛んでるというイメージに近いです。
※Bluetooth5.1では方角も分かるようになるらしい

理由② 動くので今何処にいるのか分からない

物を落とした場合、拾われない限りその場所に留まります。しかし生き物なので一定の場所には居ない可能性が大きいです。

じゃあペットにBLEタグを付けるのは無駄なのかというと、そうでもないです。

BLEタグをペットの付けておくとアプリからどれ位離れているのかを知ることが出来るのでもし近く(30mぐらい)にペットが居れば見つける事が出来ます。(もうそれ距離は目視で見えてるでしょはナシ)

また弱点をアイデアや仕組みで克服しようとしています。それは
他の人にもBLEタグを探してもらうです。

BLEタグは基本的にBluetoothペアリングをしたスマホだけとの1対1の通信を行います。しかしペアリングをしていないスマホは限られた情報のみですが、BLEタグの情報を取得する事が可能です。

ネガティブな面も挙げましたが、全く情報が無い状態からペットを探すよりかはBLEタグを付けておけば保険的な効果を期待をする事が出来ます。

次はじゃあどのBLEタグを買えば良いの?というのをテーマに詳しく書きたいと思うので、興味があれば読んでみて下さい。

あとがき:

完全な保険とはならないけど、備えあれば憂い無し。ペット(=家族)の為なら数千円ぐらい出すでしょ!

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