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とめどなく立ち止まる日記





作家というわけじゃない。
けど、だけど。
最近小説集なるものをつくって、それがありがたいことに作品を置いてくれるという(本当にありがたいことに)場所がほんの幾つかあって、だから僕は今日、街の本屋さんをまわる積もりだったのだけれど、目の前には屋台、屋台、屋台の連続、雑踏、たこ焼き、焼きそば、金魚掬いにメダカ掬いにドジョウ掬いまで、、

あれま。

思いもよらぬ、お祭りに足を止めてしまうのは人としては間違ってはいないと思う。
小さな子供が御籤をひいてる、牛ステーキが刺さった串を持った豪勢な子もいる、宝石掬い、お面がズラリ、昔は全然好きじゃなかったのになあ、なんて。たこ焼き、一つ買う。端っこまでいって帰ってきて、今度はチーズ棒なるものを食う、こりゃあ美味い。行きはたこ焼き、帰りはチーズ棒。

そうだそうだ本屋さん本屋さん。
ありがたいことに小説集と同時に出したCDも置いてくれているホホホ座、今はタイガージェットシン展の準備中。
極悪インド人、インドの虎だかの異名があったような。僕でも名を知っている有名プロレスラー、傍には彼が使用したサーベル。
今回本と同時に作ったアルバムに参加いただいている吉田省念さんのレコードも置いてあるなあなんて、思ってたらその横に自作もあって、まったく気がつかなかった。
本当にありがたい。
店主さんに挨拶させてもらって小原晩さんのエッセイ集を買って出る。
一度ライブをさせていただいたことのある恵文社。
生憎、担当者さん不在。だけれどしっかり僕の小説がそこにあった、坂口恭平さんの近く。

物産展、といういえば伝わるのでしょうか、
ショッピングモールの中央に位置し、吹き抜けのある開けた空間で催されている、これまた催し。
目の前には明太子。
思いもよらぬ物産展に足を止めてしまうのは人としては間違っていないと思う。
明太子の前を素知らぬ顔で通り過ぎるのは難しく、聞けばサービスタイムに突入している模様で、尚のこと体は前のめりに売り子のお姉さんの闊達な客寄せに吸い込まれるように、気づけば手にはお盆、ともなれば後はお買い上げするのみ。会計中にめかぶ茶までいただく始末で、めかぶは好物なのでついでに買ってしまいたくなるが、ここは抑える。

家を買った。
家ってみんな結構慎重に、熟考を重ねた上で買うものだろうな。でも勢いだって慎重さと同じくらいに大事で、塩コショウみたいにちょっとピリッとさせる勢いというものは人生において必需であると、意気揚々とショッピングモールでた時にはもうお外は暗くなっている、手には物産展で買い求めた明太子とすみっこ暮らしをする動物たちのお家、今度姪っ子の誕生日。僕は本屋まわり。

閉店間際。(自分の小説は見つけられなかった)
蛍光に彩られた蔦屋書店の前で写真だけとる。 

疲れた。






追記
今月はライブがちょこちょこと

6月15日 塩屋 旧グッゲンハイム邸
「うみやまアート市」
6月16日 京都二条 nano
「あしたてんきになあれ」
act  水平線/ゾッキ/INTHE POOL
6月23日 京都五条エンゲルスガール
osakanさん企画ツーマン
「夏を迎えに行きましょう」
6月30日 京都某所

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