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遺品整理と貴金属

宝飾業界で勤めているとちょくちょく聞かれるのが、「これ本物ですか?」です。

金、プラチナジュエリーであればたいてい刻印が打たれています。例えば、18金ならK18、750、18KT、プラチナならPT800、PT900、Pmなどなど。

金やプラチナであっても刻印が打たれていなかったり、国によって刻印の仕方が異なったり、刻印が小さすぎて見つけられなかったりということがあるので宝飾関係に携わっていないとなかなか判別はむずかしいです😿

今後、金&プラチナの表記方法や、国別の刻印の違いなんかをご紹介していきたいと思います✨

さてさて、本題です。先月末に大好きだった祖母が天国へと旅立ちました。残された家族の仕事として遺品の整理があります。とってもおしゃれさんだった祖母はとにかくお洋服やアクセサリーをたくさん持っていて(私の宝飾品好きは間違いなく祖母の影響( ´艸`)) 手分けして片付けてもなかなか終わらない。「この服よく来てたよね!」とか「あーこれはあの時買ったやつだねー」なんて思い出に浸りながら整理していると、大量のアクセサリーやジュエリーが出てきました。

祖母が購入したもの、祖父がプレゼントしたもの、祖母が形見として譲り受けた物、大切な思い出のジュエリーに交じってかわいらしいピエロのブローチや、真っ赤なビーズでできたゴージャスなネックレスなど貴金属ではないアクセサリーが混ぜこぜとなって次々と出てきました。

きらきらかわいい物が大好きだった祖母は、いわゆる【金・プラチナジュエリー】と【気軽に楽しめるアクセサリー】の区別はつけず同じように扱い、楽しんでいました♡

これをみた母は、どれが本物でどれが偽物か、高価なものかそうでないのか全く分からない。さー困った!!と。

そこで私の出番となったのですが、数がたくさんあったので選別するだけでも一苦労。選別が終わるとお掃除をしてピカピカにしてあげたらこういう素材でこういう石だよと母や妹、叔母に説明していきました。

宝飾関係の仕事をしている人や、宝石が好き!な人であれば大まかに選別することは出来ますが、普段宝石は着けない人や、興味のない人、好きでもよくわからない人にとっては大変な作業になるのではないかなと実感しました。

よくお客様に「形見でもらったのだけど本物?」と聞かれるのですが、自分が今その状況になっているんだなと不思議な感覚になりました。あるお客様は本物といってもらったのだけど‥とだされたのがプラスチックのパールやガラスでできた石だったり、「おもちゃよねコレ?」と無造作にお財布から出されたものがウン千万するような高額のジュエリーだったり、その物がどのような物かわからないで持たれている人はたくさんいらしゃいます。

これを読んでくださった方にはぜひご自身が大切にされてる物について考えるきっかけになってくれれば良いなと思います。可能ならば譲られる方にあらかじめ説明をしていただけると【あなたの気持ちも一緒に】大切に大切に使ってくれるはずです。

最後に‥

ジュエリーは正しく扱えば世代を超えて長きにわたり寄り添ってくれます。その物がどういうものなのかを知る事はとってとっても大切なこと。もし、わからなかったら信用できるお店のスタッフさんに聞いてみたり(石の判別は難しいですが刻印は見てくれるはず)、専門機関に分析に出してみるのも良いと思います。私にメッセージを送っていただければアドバイスいたします。

おすすめ出来ないのは、面倒だからとまとめて買い取り業者に見てもらうことや質屋さんに持っていくことです。【良いものを安く仕入れて他で売る商売】ですからひょっとしたら二束三文で持っていかれるかもしれません。

私がノート最初の投稿『はじめまして、noteはじめました』で書いたのでよかったら読んでみてください。
はじめまして、note始めました✨|SAHORI #note https://note.com/10230926/n/neca8c2a8ac1b


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SAHORIと申します。お読みいただきありがとうございます。 宝石販売員として日々たくさんの宝飾品を見ている中で、素晴らしいリングやピアスは溢れているのにヘアアクセサリーを見たことがありません。 目も心も豊かにできる宝石を使用しておしゃれの幅を広げていきます‼