🐬　心のしがらみを断ち切る🐬

🌞下記（女子高校生が夜の１０時頃自転車に乗って、帰宅していることの不思議？）

大川隆法総裁先生　書籍。瞑想の極意　参照です。

第三章に「無為自然の瞑想」というのがありますが、これは先回十一月研修でも行いましたので、それで経験された方もいるかもしれません。

この「無為自然の瞑想」のあり方というのはいったい何かというと、結局とらわれない心、これの練習であります。とらわれない心、さらさらと流れていく心、行雲流水の心、こういうものですね。これの練習といってよいかもしれません。

すなわち思いというものは、ともすればしがらみのようにさまざまな物をくっつけて、そして複雑になっていく傾向があるのです。そして複雑にしがらみをつくって、そのしがらみをどうやって解決するか、こればかりを考えている人が結構いるわけであります。

それはたとえば小川が流れているとすれば、小川がどこかで塞き止められている。そして杭が立っているとしましょう。そしてそこにいろいろな材木であるとか、木切れであるとかが引っかかっている。こうした状況があるとしましょう。

そしてこういうのを見たときに、人間にはいろいろな考え方がありますが、人びとはそういういろいろなガラクタが小川を塞き止めているということをみて、意外にストレートな反応をしないわけであります。

ストレートな反応は結局そういうものが引っかからないようにすればよいということになるわけですが、そうではなくてもっと他の理由を考えやすいのが人間であります。

すなわちそういうものが川を塞き止めているならば川の水の量を増やして一気に押し流してしまうとか、あるいは川の流れの方向を変えるとか、または川の底ざらいをしてみるとか、こういうことをいろいろと人間はやりたがるのです。

ところがいちばんかんたんな方法は結局塞き止めているもの、それを一本一本取ってしまう、そして引っかからないように流して行くということですね。引っかかりのないような、そういう流れを作っていくということ。これがだいじなわけです。

したがってそのガラクタをガラクタとして、そのままにしておいて解決法を考えるのではなく、そういうものを持たない。しがらみをこれ以上増大させないという方法もだいじなわけであります。

したがってそのためにはどうすればよいかというと、一日一日を引っかかりのない心で過ごすということがだいじなわけです。サラサラと流れていく自分を作る。サラサラと流れていくためにはいったいどうすればよいのか。

それは自分の心のなかにある引っかかりや焦りの原因というものを知らねばならない。引っかかりや焦りの原因としていったい何があるか。それは結局のところ現状の自分に対する不満であります。

現状の自分に対する不満、こんなはずはない、もっと会社の中で偉くなって当然であるし、あるいはもっと仕事ができて当然であるし、もっと収入が増えて当然である、しかし自分はそういう状況にない。ここで引っかかりを作るわけであります。

そしてこういう引っかかりを解くための方法として、もう一つには「足ることを知る瞑想」というみなさんごぞんじの瞑想もありますね。こういう自分の現在にある立場が、それは当然かどうかを点検するという方法もあります。

これ以外にこの「無為自然の瞑想」というのはあるがままに流れていく。自然のままに流れていく。人間はそのものずばり、あるいはその身そのまま美しい存在である。値打ちがあるものである。

この原点を忘れているのではないのか。何かをしたから自分がりっぱであるのではなくて、なにもしないでも自分は自分である。人間は人間である。神の子は神の子である。そこにすばらしい輝きがあるのではないのか。

そうした考えを忘れ去ったときに、苦悩が生じているのではないのか。苦悩の原因は自分の欲と現実が合致しないところにあるのではないのか。もっと自分は恵まれているべきであるのに、そうでないということに対して、あせりといらだちを感じて試行錯誤しているうちにさまざまな苦しみを作っているのではないのか。

悩みを作っているではないのか。さすればその出発点がちがっているのではないのか。これを問いかけているのが、老荘の無為自然の教えであります。

もっと心の本源なるその値打ちというものを知れ。そこに何かをしなければ脱出できないような、そういう追い込まれたあなたはないはずである。現状の中に本当は光っている自分があるはずではないのか、ダイヤモンドのように輝いている自分があるのではないのか。

そのダイヤモンドの部分を見失ってダイヤモンドの表面にゴミや埃がついているということばかりを、言ったり悩んだりしている自分がいるのではないのか。そのへんのウエイトづけをまちがってはならない。自分の本質がダイヤモンドであるならばゴミや埃がついたところで、それはやがて風が吹けば飛んでいく。やがては取れていくであろう。その程度のものである。

そうであるならばもっと大らかな心をもって生きていけないのか。なんでそんなに焦るのか急ぐのか、こういうことをもう一回考えてみろ。そしてその身そのままで、デンと自信をもっていられるような自分であれ。

その理想的な自分の姿というのは結局何かといえば大自然の姿そのものではないのかということです。これを問うているわけであります。大自然は飾ろうとしてはいないということであります。

川は川としてたんたんと流れております。草原は草原として広がっている。木は木としてすくすくと伸びていくをもってよしとする。鳥は鳥として自由に空を飛んでいる。魚は魚で水の中でたわむれている。そこに何らのとらわれもない。あるがままに生きているではないか。

そしてあるがままに生きている中に神が創られたものとして神の子の理想があるではないか。彼らがその理想の体現のために大自然の姿のままにいるのに、なぜ人間だけが勝手なことを考え、勝手な理想のもとにあれこれと自分を飾ろうとして苦しみを作っているのか。

特別な者だと思い過ぎているのではないのか。このへんの迷いを断ち切れ、これが老荘の考えであります。

たしかにこれはひとつの方法ではあります。私たちはともすれば勝手に自分自身でさまざまな理想像というのを創って、その理想像というのが本当は自分の本質、本性というものを最大限に輝かすための理想像ではなくて、他人の理想であることが多いのであります。

他人の理想を自分のところへ持ってきて、そしてその理想と現状の自分が違うからといって、それで愚痴や不平不満を持ってくることが多いわけであります。しかし大自然を見れば、それぞれの者がそれぞれの自分の与えられた持ち場で生きているではないか。

すみれの花はなぜそういう色でそういう形で花をつけるかということに関して何らの説明も求めてはいないではないか。すみれの花は自分がダリアになりたいとかチューリップになりたいとか言わないではないか。

しかしすみれはすみれとして毅然とした輝き、毅然たる美しさで咲き誇っているではないか。彼らに比べてお前たち人間は恥ずかしいとは思わないのか、どうだ。これが老荘であります。

しかしこれはひとつの大きな考えであるけれども、ときおり人間の原点というものを見つめるために必要な考えであるけれども、いかんせんトータルでないことは事実であります。これだけがすべてでないことも事実であります。

これだけがすべてであれば人間の営為というものが必要ないからであります。文明の流れはいったい何だったのか、では、老荘思想でもって文明の流れをいかに見るか、人間はそれでは進歩も発展する必要もないのか。まあこういう考えもあるわけであります。

これに関してはかならずしも老荘思想というものは反論できないわけであります。あるいは論破できないのであります。やはりその対象において小さいことは事実、小さいことは事実だけれども、その小さい中において人間が生きていく時のしがらみ、心のしがらみを断ち切るという、その作用において役割において偉大なものがある。

そういう偉大なるものがあるならば、その偉大なるものをつかいなさい。利用して見なさい。考えてみなさい。こういう瞑想であります。

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🌞　アメリカでは、女子高校生が夜の１０時頃に帰宅するようなことは絶対にありません。危険だからです。危ないからです。何が起るか分からないからです。それだけ、日本は安全だということでしょうね。世界の常識と日本の常識が大きく違うところだと思います。良かった、日本に帰ってきて！

長くなってしまいました。最後まで読んで頂いて、本当にありがとうございました。