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🍊 老いと病、健康についてー「人生八十年時代」を生き抜く智慧 🍎

私も、今年73歳になります。この文章を読んでみると、確かに、「ピンピンコロリ」と生きたいと、心から思います。人生の最後は、妻にも周りの人にも、迷惑をかけずに、「静かに自然に、コロリ」を目指いしたいと思います。

大川隆法総裁先生 書生・復活の法 参照です。

晩年をどう過ごすか 「人生八十年時代」には晩年が二十年近くある

本章は、「年を取る」ということと、「病気」や「健康」がテーマです。主として六十代から八十までの年齢層を念頭に置いた話になります。

ただ、「年を取ってからのことは、もっと早い時期から心掛けることも必要であり、青年期や中年期の人でも、早めに心掛けておかねばならないことや、知識として知っておいた方がよいことも多い」と私は考えているので、そういう観点で読んでいただければ幸いです。

さて、仕事は、六十歳から六十五歳までのあいだぐらいで現役から引退することが多いのですが、いまは「人生八十年時代」に入っているため、二十年近く晩年期があることになります。

これは、うれしいようでもあり、うれしくないようでもあります。その意味で難しい時代に入っていると思うのです。「寿命が延びる」ということ自体は、大昔から人類が望んでいたことではあります。

しかし、いまは、「医療が発達して、なかなか死ねない時代になってきた」とも言われていて、「死ねない晩年をどう過ごすか」という問題が生じています。

もちろん、晩年であっても、仕事があって健康であれば、それほど困ることはないのですが、「仕事がなくなり、健康でもなくなる」という二十年が待っていることが多くなってきたのです。

たとえば、数十年前の1960年には、日本人男性の平均寿命は、まだ65歳ぐらいでした。確かに、65歳ぐらいが寿命であれば、「六十歳前後で引退したあと、五年ほどで、あの世からのお迎えが来る」ということになり、引退後の人生は、それほど長い期間ではないのです。しかし、その期間が20年ほどに延びると、「引退後、どうしたらよいか」ということは悩みの種になります。

現在は、いろいろな薬が発明されて、寿命が延びました。「ペニシリンの発明が大きい」とも言われているのですが、早く死ななくなってきたため、晩年という問題が大きく出てきているのです。医者のほうは、とにかく少しでも長く患者の寿命を延ばそうとして、あの手この手で治療をしています。

しかし、「伸びた寿命までのあいだを、どう生き抜くか。どう充実させて生きるか」ということについては、まだまだ研究の余地があります。「日本では、これから10年以内に、65歳以上の老人の人口は、おそらく全体の4分の一を超え、三千万人台になる」と言われているので、なかなか大変です。

日本は、いま少子化が進んでいるため、あと何十年かにわたって、「老いと病、健康について」ということは大きなテーマとなり、そこには、そうとう大きな需要、ニーズがあると考えてよいと思います。

まだまだ、これから研究していかねばなりません。人生が60年や65年の時代であれば、それほど言う必要のなかったことでも、人生80年時代になり、さらには、85年に向かっているので、これは大きなテーマとなってきているのです。

医学だけでは済まない面については、いろいろな方面からの研究や努力が必要ですが、宗教もその一翼を担うべきであると私は考えています。

老いの理想は「ピンピンコロリ」                              

老いの理想として、誰しも一度ならず考えることは、いわゆる「ピンピンコロリ」であると言われております。これは、「ピンピンと生きて、コロリと死ぬ」ということで、「PPK」とも言うようです。

年を取ると、「ぼけもせず、体も元気で、かくしゃくしていて、元気いっぱい活動している。そして、ある日、周りに迷惑をかけないでコロリと死ねる」ということが、いちばんありがたいのです。

若い時代には、「仕事で出世する」「収入が増える」「きれいなお嫁さんを手に入れる」「子供が、良い学校に行く」など、いろいろな目標があるのですが、意外なことに、「老後になると、ピンピンコロリが目標になる」と言われています。ただ、それは、なかなか実現しないようです。

しかし、人間が持続的に強く願っていることは、やがて実現する可能性が高いので、ピンピンコロリについても、40歳や50歳あたりから、何十年かのちのピンピンコロリの実現を願い、お金や生活スタイルなどの面で、しだいに態勢をつくっていけば、じわじわとその方向に向かっていくことが明らかです。

「備えあれば憂いなし」であって、ピンピンコロリのあり方をくり返し何度も心に描くとよいでしょう。自分の振る舞い方、生き方において、いろいろな選択が自然に出てくるので、なるべく、そのようにしたほうがよいのです。

いまは自然死が非常に少なくなっていて、自殺よりも少ないのではないでしょうか。自然死が少ないのは、よくないことかもしれません。「なるべく、元気いっぱい生きて、すっと逝けるように」という願いを持つべきだと思いますし、その願いを現実のものとすることは、ある程度、可能だろうと考えます。

最後まで読んで頂いて、本当にありがとうございました。

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