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美しいパステル画を描くために…注意することいろいろ&混色について

パステルの使い方で注意することをまとめました。

1.紙の目をできるだけつぶさない。
2.力を入れて描く場合もあるが、一般的には力を入れすぎないように。
3.指やティッシュなどを使いすぎないように。
       あくまでもチョーク描きが基本です。
4.同じ場所を何度も塗らない。こすらない。
5.  できるだけ大胆にサッと塗る。
6.チョークは紙に直角に力を加えず、平行の方向に動かす。
  筆の使い方のように。指の場合も同様です。

©︎TOUICHI WATANABE


7.大きいものから小さなものへ描いていく。
8.   遠くのものから近くのものへ描いていく。
9. 暗い色から明るい色へ描いていく。
10.   厚塗りにしない。
   どんな絵具もうす塗りが原則です。前衛的な作品で厚塗りの表現があります              
        が、これは作品の意図に基づくものです。 絵具という物質の特性から考えま
        すと、厚塗りは絵具を落ちやすくし、割れたり、傷みやすくします。
11. 最初から決定的な色や形を強く打ち出さない。
        パステルはコツさえ飲み込めば決して塗りにくいものではありません。 少し
       ずつ仕上げに向かって描き進めていってください。
12.落ちやすいという欠点が長所でもある。
  パステルは修正や消すことが簡単にできます。落ちやすいという欠点が長所
       にもなっています。水彩や油絵具と違い、このことをおおいに利用し、活用
       してください。
13.色を画面の中で作らない。
        パステルはすでに出来上がった色です。そのままストレートに絵の色として
        ください。
14.どのような色を塗ってよいかわからない場合は、別のキャンソン紙などで試し
        塗りをしてみる。
15.描画のストロークはできるだけ一方向に動かす。
       交差させると色が混ざり(混色)、濁ってしまう場合があります。

©︎TOUICHI WATANABE


”混色”について
混色”とは、異なった色のパステルの粒子が画面の上で混ざり合ってしまうことです。光との関係で本来の色を主張しなくなり、濁った暗い色になってしまいます。意図的にそのように表現する場合もありますが、パステルは、画面の上で色を混ぜるのではなく、色を重ねることで美しい発色が得られます。
ただし、土性系顔料どうしや、人工染料系絵具どうしは原料が似ているため比較的濁らないようです。


色の混色はなぜいけないかは こちら


エメラルド  渡辺藤一


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