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116\\\ 呼吸法のたくらみ~*その8


~『気のエネルギーボール』を練って養うための周天法~


前回では自分の『気のエネルギーボール』の養い方と成長のさせ方のお話しでした。『気のエネルギーボール』に対して、「意識の眼」をもって「見てあげる」ということが必要ですよというお話しでした。


このあたりは筋トレと違うところだと思います。筋肉を作るには、重みや圧力などの負荷をかけることで、筋肉繊維が作られてゆきますが、『気のエネルギー』を養うには、せいぜい外の空気からの通常の気圧を呼び込む程度で充分なのです。


しかし、ある程度出来上がった『気のエネルギー』は、一瞬の気圧の膨張によって出る瞬発力が体内から発することがあるため、それに耐えるための筋力が必要になる場合があります。


身体のチカラを抜くということは、ブレーキを外すようなもので、自分の実力以上のエネルギーが解放されてしまうことがあります。チカラを抜いた身体というのは、体内のエネルギーの膨張と収縮の作用をそのまま表現してしまいます。そのために、肉体の方がそれに追いつくための筋肉トレーニングは必要かもしれません(武術のためのトレーニングをする方は)。


このページに書いております『気のエネルギー』を養う練習は、通常では立ち姿でおこないます。その時、少しだけ重心を下げて、下半身にチカラがかかるようにしておけば、それなりに自然にある程度は鍛えられますからだいじょうぶです。


腰とお腹の間にある、丸い『気のエネルギーボール』は、自分の意識によって、身体の内部をぐるぐるゆっくり巡らせてあげることで、練られて養われてゆきます。それは、『気のエネルギーボール』を、体内で、タテに全身を巡らせるというやり方です。中国の仙道や気功でもおこなっています。体内周天といいます。


おなかから下に降ろして、両足の間を通って、背中側に移動させ、頭頂を経て、再びおなかに戻すというルートです。自然な呼吸と共にゆっくりとおこないます。体内周天が出来るようになりましたら、体外周天もおこなってゆきます。ちょっと目の前の体外に出しては、戻す。両足の下の地面に降ろしては戻す。などのように、体内周天と体外周天を少しずつやってみます。


いわゆる「気を出す」というのは体外周天のことです。さらに、出したまま誰か他者に向けて「気を出す」をすると、エネルギーヒーリングとなってしまいます。自分のエネルギーを他者に分け与えることです。これを「ふたり周天」といいますが、あまりやり過ぎないようにお願いします。相性によっては、後からぐったりする場合もありますからね。


ひとりだけで体内周天や体外周天をしたあと、始めに戻って、右の空気と左の空気からの気圧をを受け入れて体内の気圧を濃厚にしておくことです。充電するように。これによってエネルギーを蓄える質量ともにアップしてゆきます。使っては充電。動かしては充電をしてゆきましょう。



もしかして誰かと「ふたり周天」をしてしまった場合は、必ずエネルギーが減ったりしていますので、同じように右からの空気と左からの空気からの気圧を充電しておきます。それをしておきませんと、エネルギーの「漏れ癖・出し癖」になってしまい、自分のエネルギーが常時放電状態となり、散漫なエネルギー体質となってエネルギー漏れ状態になってしまいかねません。



こうなってしまったら、もう戻すのは大変です。自分のエネルギーを捨てながら歩いているようになってしまいます。それは精神状態にも影響が出て来るようになり、自分という存在感まで外に漏れだしてしまうことにもなります。怖いですよね。


最後のシメは、必ずおなかのあたりに充電をして終了にしましょう。『気のエネルギー』はただ単にじっと動かさないでいてもあまり役には立たないものです。このエネルギーとは「イキモノ」ですからね。動かしてあげてこそ養われるのです。そして最終的には地球一周させて戻すというくらいにまでおこなってゆきましょう。これは地球一周周天といいます。(続きます~)


「呼吸」のつくり方。

しらのゆきひと///呼吸のデザイナー

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