106\\\「大きな空間オーラ」のつくり方。
人が独自に持っている「空間」とは、両手を広げた直径くらいのサイズなのかなと思います。人によってはもっとずっと小さかったり細かったり(あるいはほとんど無かったり)、もっと広くさせている人もいるでしょうか。その人の生活意識によって変わるのでしょうね。
これはよく言われる「プライベートスペース」というもので、この中に知らない他者に入られると、ちょっと不快な気分になったりしますね。自動的にね。だから電車の中でも、道を歩いていて、自分のプライベートスペースに侵入されない距離を他の乗客に対してとってしまうのです。
おうちの中(家族のいる家庭空間の中)や、会社が学校の中ではどうでしょうか? あなたのプライベートスペースはちゃんとありますか? カフェなどにひとりで来ている人がたくさんいます。ノートパソコンなんかを持ったりして。
そういう人のプライベートスペースはどうなのでしょう? 自分とノートパソコンとコーヒーカップとの距離がその人にプライベートスペースだったりしているのでしょうか? 小さなプライベートスペースですよね。
好きな人といっしょにいると、ふたりの共有するプライベートスペースが出来るかもしれませんが、その人との「間」の距離が、狭かったり小さかったり近すぎたり管理されてる距離だったりすると、もしかして、その人のプライベートスペースの中にあなたがチョコンと居候でもしているようかもしれませんね(笑)
自分のプライベートスペースとは、自分が持っているオーラのサイズです。
たとえば10人集まったといたします。あなたのオーラのサイズはその10人の中ではどのくらいのサイズでしょうか?
10人の誰かとの「間」のスキマあたりに入ってしまうくらいのサイズだったりしていませんか?
或いは、その10人を包む大きさのほどのオーラサイズでしょうか?
自分のオーラのサイズ(プライベートスペースのサイズ)は、意識で自由にコントロールできるものです。
小さくしようと思えば、誰かとの「間」にはハマるくらいのサイズになりますし(それだと自分のプライベートスペースは無いのと同じ)、大きなサイズにしようとすれば、その人数分を包むくらいの大きなオーラのサイズを想い描いてしまえばよいだけです。
それでは大きなオーラのサイズになってみる練習をしてみましょう。
自分の意識を、10人のサイズを包むくらいの大きなオーラのサイズを「想い浮かべて」、自分のオーラでみんなを包み込んでいるように想像してみます。
大きなオーラが出来ました。
その時の自分の意識は、大きなオーラの「外側」に置くのです。つまり外側からその人数分を包み込んでしまっている姿を想えばよいのです。さらに自分はオーラの外にも居ながら、オーラの内にも居ます。
自分の存在は大きなオーラの内にも外にも、います。
大きなオーラの輪郭の「輪」をはさんで、外にも内にも自分の意識を置いてしまいましょう。とっても漠然としながら、曖昧な、混沌な、茫洋とした不思議な感じになります。
大きな空間がその場の「主役」になっている感じです。
自分でも相手でもない「第三の存在」としての大きな空間。
あなたは、「個としての人間」でありつつも、同時に「みんなを包んでいる空間」のようでもあります。内外の二重性の存在。ちょっと量子力学的な世界ですね。
こんなことは、おうちの中で、誰もいなくても練習は出来ます。テレビを見ている自分でありながら、テレビの画面の向こう側にももうひとつ意識を置いてみます。
見ている自分と、向こう側に居る意識の自分。この二重性を楽しんでみまししょう。自分の存在が「個」でありながら「空間」でもあります。この両者を同時に感じながら、両者を同調させてみたりしましょう。
壁を見る時、壁の表面を見ると同時に壁の内部、さらに壁の向こう側にも、何重もの自分の存在を置いてみたりします。漠然とでいいのです。
こんなことをやっているうちに、かたまり過ぎている自分が、だんだんとほぐれて、個にでも空間にでも、見ているテレビ画面にでも、同時におうちの外にも、地球一周にも、自由に広がってゆくことだって、出来ます。
街を歩いてみます。そこには、同時に、何百人も何千人もいて、道のずっと先まで、人・人・人、が居ます。それくらいの人数分をも、歩きながら、ぜーんぶ包み込んでしまうようなことを、してみましょう。
そんなことをしているその時のあなたは、一体、何者になっているのでしょうか? やってみてみてくださいな。
こんなことをやっていて、自分が主役意識を持ちすぎてしまうとエネルギーを使いすぎて疲れてしまいますから、作り上げた「大きな空間」を主役にさせてしまうようにいたましょう。
「呼吸」のつくり方。
・~ 薔 薇 の 呼 吸 ~・
この『薔薇の呼吸』をいちばん素晴らしい「呼吸」といたします。
薔薇を宇宙と見立てた「呼吸」なのです。
しらのゆきひと///呼吸のデザイナー
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?