VCV Rack2 シーケンサー

上記の動画の内容備忘録

まず、最低限のオシレーター、エンベロープジェネレーター、アンプ、オーディオを用意。

そこにデフォルトで入っているシーケンサー、SEQ3を出す。
モジュールの操作説明
TEMPOはそのままテンポ。デフォルトは120bpm。
STEPSは、今120bpmで8個の拍子を繰り返しているのを、5個とか3個とかに減らせる。
出力のCV1、CV2、CV3はそれぞれ1段目、2段目、3段目の信号を送る。
TRIGはテンポ通りのトリガーの信号を送っている。

具体的にどのように使うかというと、

まず、CV1をオシレーターのV/OCTに繋ぐ。シーケンサー1段目のノブを回すと電圧が変わって、bpm120で電圧が変化する信号がオシレーターに送られる。V/OCTは1Vで1オクターブ音程が変わる入力なので、これでオシレーターからアンプに繋げば120bpmでノブの電圧通りに音程が変わる音が出続ける。

音を一音一音切りたければ、シーケンサーのTRIGからADSRのGATEに繋ぎ、アンプのCV inputに出力する。

ノブの下で白く光ってるボタンは、消すとそこの音は鳴らなくなる。でも、ADSRに繋いでないと効かないし、繋いでてもリリースを長くしてるとなんかちっちゃく音入ってくる。

シーケンサーに3列あるということは、3種の効果をつけられるということ。違う使い方も見てみる。CV1の線は外して(音程がオシレーターのフリーケンシーに固定される)、CV2をフィルターのインプットに繋いでみる。インプットの影響度を上げて、シーケンサー2列目のノブをいじると、一拍ごとに効果のかかり具合が変わる。音程が一定でもこれだけでメロディっぽくなるのが面白い。 

もちろん、2列同時にも使える

今は、ノブを適当に回してたので適当なピッチが鳴っているだけ。
これを決まった音だけ出したい、とかの時に使うのが、クオンタイザー。

デフォルトで入っているクオンタイザー。黄色く光っている音だけ出る。

これをオシレーターのV/OCTの前に挟んでやれば、電圧の高低差から音が割り当てられて決まった音だけ出るようになる。

さらにオクターバーを挟めば、簡単にオクターブを上下させられる。

今度は、たとえばクオンタイザーでCとかのコードの形を設定したらクオンタイザーは永遠にCコードのメロディを繰り返してくれるが、これを途中で違うコードに移行したい、と思った時にデフォルトのものでは手動でオフセットのノブを回すしかない。でも勝手に切り替わってほしい、つまりコード進行をしてほしいと思った時には、オフセットを外部から制御する入力のあるクオンタイザーが必要になる。

ML ModulesのQuantum

デフォルトのにはその機能がないから、別のを出す。
鍵盤の光ってるとこの音だけ出るのは同じだけど、アウトプットのすぐ下にTrans pose入力がある。ここに5半音上げてね、って信号を送ると5半音上がった状態になる。そういうのを外部から制御できる方が便利なので、こっちを使う。

では、実際にコード進行をさせていく。
まず出すのは、VCVのSequential Switch 4 to 1

4>1と書かれているのがそう

これはどのように動くかというと、シーケンサーのCLK(clock)信号を受けて、テンポに合わせてした4つの入力からの信号を順々に受け取る。そしてOUTから外部に送り出す。
例えば、4つの入力に上から1、2、3、4という信号を繋げておいたら、クロックに合わせて切り替わるライトの1番上が光っている間は"1"の信号をOUTから送り出し、2番目が光っている間は"2"の信号をOUTから送り出し、というように繰り返している。
今回は、1,1,4,5というふうに進行する信号をtransposeに送り、コード進行をさせる。"1"の上2つの入力には何も繋がず、3番目に"4"、4番目に"5"の信号を繋ぐ。だがまずその前に、このままではクロックが切り替わるのが早すぎて1音ごとにコードが変わってしまう。クロックを遅くしたいけど、その機能はこのシーケンサーにはない。そんなときは、Clock dividerを間に挟む。

なんでもいい

このシーケンシャルスイッチはクロックに繋いだ瞬間から動き出すのでタイミングを見計らって繋がないとタイミングがズレる。

で、いよいよコードをシフトさせるためにtransposeに定数を送る。定数を送るために出すのは、VCVの8VERT。

これでシンプルに定数を出力できる。でも問題があって、この8VERTの定数はボルト表記ということ。何ボルトで音が5半音(4度)上がってくれるのか計算して入れる、なんて面倒くさいこと毎度はやってられない。
でも大丈夫。便利なのがあります。

ML ModulesのConstants。これは、左列の出力からは真ん中の数字分の半音下げる電圧が、右列からは半音上げる電圧が送れる。

これで、やりたかった1,1,4,5のコード進行が簡単に実現できる。
ここからは音の仕上げ。

オシレーターにLFOとか繋げちゃってね。

それから音を劇的に変化させるのが、ADSRのリリース。これもぜひ使ってやりたい。これもLFOを繋ぐ。ただのサイン波じゃ何なので、もっと複雑な波形を繋ぐ。


それなりに複雑なLFOを用意した。

このままリリースに送ってもいいんだけど、今この波形はスコープを見ればわかるように0を中心に-5Vから5Vの間を波打っている。これは少し使いづらくて、例えばリリースの一番短いところを固定してリリースが伸びてく方向にだけ動かしたいってとき、これじゃできない。いまはリリースで設定した地点から上下に揺れる状態で、これを0から上だけで変化させたいということは、つまりオフセットを+5ずらせばいいということ。そこで用意するのは、bogaudioにある名前そのままOFFSET。

これでオフセットを+5Vしてあげれば、解決。

ここまでやったら、なんか曲っぽいのできてた!すっげ!楽しい!あとはもう、飾り付けを増やしたり音増やしたりだけだよ!

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