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第17回 88歳の若宮正子さんに若宮流人生100年時代の歩き方を聞く

 今回もITエバンジェリスト若宮正子さんの話を聞く。
 若宮さんは88歳だが、誕生日も仕事で出かけるなど、毎日忙しい。若宮さんは好奇心旺盛で、スマートフォンも早くから使っている。三菱銀行時代はシステム部員ではなかったが、企画開発セクションにいたため、IT社会に対して関心が強かった。
 退職後は親の介護をしながらパソコンを打っていた。SNSをやっていたので、介護をしていても孤独ではなかったという。
 なぜ若宮さんは好奇心が強い?  小学校の低学年で戦争に巻き込まれ、勉強ができなかったので、学びに対する希求が強いのだと思うと若宮さんは自己分析する。  いまはITを使えば、誰でも簡単に学ぶことができる。  政府の委員もしているので勉強しなければならないことが多い。毎日勉強している。
 シニアたちへのアドバイスは? 「やりたかったことを始めてみては」と若宮さん。
 若宮さんは失敗してもくよくよしない。
 熟年男性は新しいものになかなか関心が向かない。関心を持っても、まずやらずに、一人で本を読んで勉強したりする。そんな様子が徒然草にも描かれていて、男性は変わらないのだと思う。
 「畳でバタフライの練習をするのではなく、泳ぎに行って試してほしい」と若宮さん語る。
 男性は定年後、何をするかで悩むようだが、若宮さんは「ボランティア活動に参加して仲間を作ってみたら」という。志が高い仲間ができるし、感謝されると嬉しいものだ。
 「人付き合いは共感できる部分を見つけることが大切」と若宮さん。  違いを認めることがダイバーシティの第一歩だが、違いがあるから楽しい。
 若宮さんは海外旅行が好きだが「海外旅行が楽しいのは海外に行くと、その国と日本の違い、自分と外国人の違いを感じることができるからだ」と話す。
 エストニアでエクセルアートのワークショップで、現地の人と交流した。 「今着ている服もエクセルアートでデザインした」(若宮さん)。
  デジタルとアナログの両方があることが生活を豊かにする 電子書籍もいいけれど、紙の本も大切。「選択肢が増えることが大事」と若宮さんは強調する。
 熱中小学校の教諭も務める若宮さんに、なぜ小学生に戻るのが大事かと聞いた。  「小学校時代に戻って、小学生のような新鮮な感覚で、新しい時代を知ることが大事」だからだ、大人になっても知らないことを言えることが大事。
 若宮さんは健康を考えすぎないようにしている。
 「これからどんな未来になると思う?」と若宮さんに聞いた。「気候変動やコロナ禍など、未来は予測できない部分も多く、柔軟性が重要」と若宮さん。好奇心を失わず、世の中の変化とは柔軟に向き合って人生100年時代を楽しんで過ごすーーことを若宮さんから学んだ。

 キャスターは町亞聖&相川浩之。
「翔べ!ほっとエイジ」は、YouTube(動画)と主要Podcast、stand.fm(音声)で配信。


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