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◎私の詩すべて◎

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切なくて甘ったるいお伽話 いとしさとさみしさの標本
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#考えたこと

届かないお祈り

もう二度と、目覚めませんように。 それは自分自身を救う言葉 おやすみ前のお祈り 嬉しいことたくさんあった 優しい人たちに何度でも守られた 楽しく遊んだ日は宝物 大好きな命にも出会えた それでもこの先を生きるには 元気の足りない私なので 無理して平気と言わないの 疲れちゃったからもう終わり ありがとさよならって唱えるの お別れだけが決まっているよね 絶対に受け入れようのない悲しみ それでもお別れだけが約束だから 死だけが私を待っていてくれるのだから もう二度と、目覚め

何があっても消さない

どこにでも行ける 何にでもなれる 愛しさにめぐりあうためなら 何度だって生まれ変われる 永久に喜びの日を繰り返す 痛くても苦しくても 手を離したりしない たとえ影も形も無くても 僕は君を抱きしめる

さみしさについて

結局、さみしい。 どれだけ優しい刺激を胸に入れても。 日向で遊んでも、日陰で休んでも。 君の名前を知らなくても、数えきれないほど呼んでも。 何百キロメートルの彼方に沈黙している時も、 声だけ飛ばしあった後も、皮膚に触れる距離を知っても。 君はずっと僕の中に居るのに。 結局、さみしい。 さみしさは心細さだ。 僕がどれだけ君やこの世界を必要としていても、 君やこの世界に必要とされないなら僕は怖くなる。 居てもいいよと、存在を許されてはいても、 手を繋いでくれなければ、 頭の中は

愛すって分からないけどまず生きる

君が大好きだ いっぱいいっぱいもらったんだもの 君がどうして僕にくれたのか 気まぐれだったとしても 好きになってしまったことを 君は嫌がったりせず受け入れてくれた きらきら光り輝く星みたいな君に 惹かれるあまり毎日毎晩毎時間 お願い叶えてと祈ってばかりの僕 光が見えない時もあるけど 君は何度だって見つけさせてくれたよ でもね 祈りだけじゃ叶わない 僕の寂しい孤独の肉塊は僕にしか動かせない 君の美しい孤独のきらめきは星よりもずっと小さい 目に見えるほど近い先で消えてしまうの

天使の定義

天使、 目の前でくっきりと 内側から光り輝くようにあって 強く美しい声は磁力のように 思考も感情も引っ張って 血の巡りの速ささえ変えていく、 それはヒトの形をしているが 放つ光には意識までも吸い寄せられて その発声は足がすくむほど響いてくる 異様な像だ 私はその像を脳内の図書室に探して 天使、と呼んでみることにした 天使、 それは一つの個体を差すためにあるのでなく その現象や状態にこそふさわしい名 一つの個体が常にまるごとそうなるのでもなく あ