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◎私の詩すべて◎

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切なくて甘ったるいお伽話 いとしさとさみしさの標本
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2020年2月の記事一覧

自分嫌い

何度も頭に暗い穴があいたけど 何も悪いことは無かったんだ あの日も昨日も 人生よく頑張った どっちにしろ 自分の肉体を愛せない 自分嫌いは歪んだ執着 ぐるり脳から腕に回る 今夜も死にたさを刻んでいく この身に呪いをたたえて ああー 明日など無くてそれでいい 甘やかな終わりは 間抜けな僕のための唯一の救い

先生お薬

先生 先生 名前を頂戴 わたしの体に名前を頂戴 動けない弱さに名前を 先生 先生 お薬頂戴 わたしの体にお薬頂戴 動かない弱さにお薬 先生 先生 役立たず わたしと話もしてくれない わたしもわたしで役立たず 先生に会いにも行けない 脳内ひとりでご臨終

きれいなものはこわい

きれいなものに出会うと よろこびと、やすらかさと、うれしさと、 そうしてあとでつらくさみしい気持ちがやってくるよね。 うつくしい世界がある! ああなんてうつくしい! だのに僕はどうしてこんなにも汚くて 何もできない恥ずかしい生き物なの。 せめてだいすきな君に、よろこびを… 僕が君の一番の宝物になるくらいの!びっくりするような うれしさを、つくれたならよかったんだ。 僕は役立たずのゴミなんだ!! それを笑って生きていくつもりだが そうして僕は今日も、みん