だまってやる

はじめまして。第43代企画集団便利舎幹事長兼第60回本庄早稲田100キロハイク企画広報部長を務めております奥野凌太です。以後お見知りおきを。

さて、題名として掲げた「だまってやる」という文言だが、これは自分がとても大事にしているオードリー春日俊彰氏による言葉だ。何事も文句を言わずとりあえずやる。シンプルだがこれがなかなか難しい。現実行委員長の福中に誘われたときも企画広報部長をやるか迷ったが、とりあえずやってみることにした。

私の去年の参加形態は「歩行スタッフ」というものだった。これは参加者同様約50キロ(去年はコロナの影響で50キロ)を闊歩し、途中でリタイア者がいた場合は連絡をしたりエンドロール用の動画を撮影したりしていた。私は先頭集団担当となり彼らと一緒に50キロを歩くことになった。
先ほど「歩く」と書いたが、実際のところは違う。先頭集団はスタート時から20キロほどはほぼ走っているのである。彼らは殺気だっており、スタート時からかなり異質な存在であった。何が何でも一位になるという気概が言葉を通さなくても感じ取ることができた。
いざスタートしてみると普段運動というものをしていないせいか長距離をただ歩くだけでもかなりきつい。太ももとふくらはぎが何度悲鳴を上げたことか。しかし、そんな痛みを押し殺し仕事をしなくてはいけない。100ハイに参加している人々に声をかけ写真を撮ったり声をかけていくうちに段々と100ハイに対するそれぞれの気持ちを理解することができた。特に広研さんのワズヘルに対しての思いを聞いた時には代々続く伝統をつぶしてはならないという思いがひしひしと伝わってきた

先頭集団スタート前の殺伐とした雰囲気


また、途中には稲門会の方々が参加者を激励してくれる道がある。ちょうど休憩所の手前ということで疲労困憊だった自分は彼らの応援にかなり感動した(元来あまりそのような思いを抱くことがないのでこれには非常に驚いた)。極限状態になると冷たく汚れた心も浄化されるのかと恥ずかしくなるようなことを思った。あの時応援してくれた稲門会のおじいちゃん、おばあちゃんありがとうございました。
そんなこんなで、雨が降りしきる中なんとか高田馬場に帰ってくることができた。いつもはお世辞にもきれいだとは言えない場所が輝いて見えたのはなぜだろう。ゴール直前になると先頭集団はスタート同様殺気だって来る。あと数キロ先で決まる一位という称号を手にするために彼らは必至だった。そんな彼らは泥臭く、かっこよかった。雨にも負けずひたすら一つの目標に突き進む彼らの姿を目に焼き付けることができたのは非常に貴重な経験だった。

この記事を読んでくれている方々に問いたい。早稲田が好きですか?早稲田を愛していますか?自分は胸を張ってこの早稲田大学が好きだといえる。時々、早稲田大学に籍を置いているにもかかわらず、早稲田を馬鹿にし、蔑み、お世辞にも愛校心があるとは言えない人がはびこっている(特にTwitter)。糞である。そんな人たちに一言いいたい。100ハイに参加しろ。100ハイとは愛校心を高めるイベントでもある。100ハイに参加をすれば本気で早稲田を愛し、早稲田のために行動している人々と出会うことができ、その姿を間近で見ることができる。こんな機会は他にはない。早稲田が好きで好きでしょうがない上位数パーセントの人間に会うことができる。そんな人たちにぜひ出会って、話して、早稲田への情熱というものを感じてほしい。ぐちぐち文句を言っている暇があったら、だまって参加し歩け。文句は後で聞く。他では得られないものを経験できると保証する。

第60回本庄早稲田100キロハイクの実行委員会のメンバー。左上が筆者。


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