早稲田生ならごちゃごちゃ言ってねえで、とりあえず歩こうや

はじめまして。
泣く子も黙る111代早稲田大学広告研究会幹事長、田村健人と申します。

100ハイ。広告研究会(以下広研)に、いや早稲田に生きるものならばその存在は切れないものであろう。特に広研において、100ハイは非常に熱のこもったイベントである。

昨年度、私は広研において「庶務幹事」という役職を務めた。通称「ショム」と呼ばれるこの役職は、合宿やレク、全体での飲み会といった、ありとあらゆる広研の「アソビ」を企画・運営するのが役目であり、当然、100ハイもショムの管轄であった。ショムは2人で務め、私とかの有名なドレッド、またの名を暴れん坊大食漢、柳下李啓志であった。

出会い。気付き

2022年3月22日。忘れもしない100ハイ予選の日。100ハイ予選では団体ごとの参加権、ゼッケンNo.1、開会式での選手宣誓権を争う。ショムは、予選に参加し死ぬ気でこれらの権利を勝ち取るのが使命である。

11時に大隈講堂に集合した。雨が降る中、ぞろぞろとサークルが集まる。実行委員の誘導で始まる。戸山公園に移動するとのこと。その時であった。
実行委員が走り出したのだった。雨の中傘もささずに、学ラン革靴の彼らは早稲田の街を駆け出した。「100ハイはイカれている。」噂だけは聞いていたが、その片鱗が見え始めたのがこの瞬間であった。

戸山公園に到着。最初の種目が発表される。「水2L早飲み」。
ああ、なるほどな。これが100ハイか。雨の中、2L の水を一気飲みする。異様な光景である。学ランの男たちの「おいしょーおいしょーおいしょー」というコールの声。鬼気迫る表情で水を飲み干し、嘔吐する参加者達。この瞬間、疑いは確信に変わった。
「100ハイやばい。」

その後、いくつかの競技を経て100ハイ予選は終了。惜しくもゼッケンNo.1と開会式での選手宣誓権は勝ち取ることができなかったが、2位となり無制限での参加権を得ることができた。

100ハイ予選

広研における100ハイ

さて、広研では100ハイにおいて重要な役割を担う1年生がいる。それが「ワズヘル」と呼ばれる1年生である。WAS(かつての広研の名称)と書かれた金のヘルメットを被り走る彼は、先輩である2,3年生、引退した4年生までもがサポートし、1位でのゴールを目指す。100ハイにおいては彼が主役であり、この役職に就くことは強い期待の裏返しでもある。活動における行動指針として「120%」を掲げる広研は、もちろん100ハイにも全力で臨むことが必須である。

100ハイ本番でのショムの役割は2つ。「広研の参加者全員完歩させること」「全区間広研員が1位でゴールすること」この二つである。
そのためにショムは二手に分かれ、広研員をサポートする。
まず、広研の参加者全員をゴールさせるために、一番後ろで荷物を持ち、励まし、おんぶしてでも広研員をゴールまで導く「ケツヘル」と呼ばれるショム。そして名はないが、先頭集団(戦闘集団)をサポートし続けるショム。私は後者であった。

迎えた当日。

長い一日だった。内容に関しては詳しくは述べない。あの感じ、100ハイという行事がこれほどまでに愛されている理由は、実際に出場した者しかわからないであろう。

自信をもって言えることがある。それは我々の愛する「早稲田」を感じるには、この100ハイという行事を経験しないことには始まらないということである。完歩したのちに皆で歌った紺碧の空、都の西北は忘れない。

今年度の100ハイではゼッケンNo.1、開会式での選手宣誓権共に広研が勝ち取ることができた。幹事長である私がその大役を務めることとなる。

早稲田生よ、今しかできないことをやろう。今、こんなにイカれた、馬鹿なことをやらずしていつやるのか。

100ハイにて待つ。共に歩こう。

ゴール後の集合写真。一番右下で旗を持っているのが筆者。

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