見出し画像

力士を見て倫理が緩くなったラブコメヒロイン、薬膳楠莉について

限りある命、基本的に尊いとされる概念です。

ブレイバーンみたいな外見のロボットが好むことが多く、よく『限りある命は尊いんだ』と推し活しているところが目撃されます。

近年では『限りある命』アンチ等も現れ、本当に尊いのかと活発な議論が起こる中、とあるラブコメのヒロインは薬の力でそれをねじ伏せました。

その名は薬膳楠莉、倫理に真っ向勝負をしかける生粋のトリックスターです。

今回は彼女について与太を大量に交えつつ、話していきたいと思います。


1:冗談抜きでマッドなサイエンティスト

まずは、彼女の簡単な概要について話していきたいと思います。

薬膳楠莉、高等部3年で肉体年齢は8歳です。

一見すると、天才すぎてめっちゃ飛び級したのかと思うようなプロフィールですが、実態はもっとぶっ飛んでいます。

なんと彼女、『不老不死になる薬』という神々の怒りを買いそうな代物を過去に作ろうとしており、その失敗作のせいで肉体年齢が8歳になっているのです。

なお、未成年時に服用したときにのみ起きる副作用によって、精神年齢にも影響が出ており、感性が全体的に肉体年齢に引っ張られています。

前述した設定だけ見ても、ラブコメヒロインとは思えないくいらいキャラが濃すぎるのですが、彼女にはまだ真の力があります。

『真の力』というのも比喩ではなく、彼女には8歳の姿とは別に真の姿が本当に存在するのです。

それがこの『大人楠莉』で、あらゆる薬品の効果をかき消す『打ち消しの薬』を服薬し、不老不死の薬の薬害を打ち消すことでこうなります。

この姿になると、属性が『ロリ系』から『セクシー系』へと変化し、ついでにメガネ属性まで付与されます。

現時点では唯一のフォルムチェンジが搭載された100カノヒロインで、幅広いシチュエーションや需要に対応することができます。

性格は通常形態だろうが真の姿だろうが無邪気で、周囲の人たちを自作薬品の臨床試験に巻き込んでしまうことに定評があります。

ラブコメの科学者キャラが作る薬といったら『惚れ薬』やら『ドキドキする薬』などといった微笑ましいものが相場ですが、彼女の場合、『肉体年齢が赤子にまで戻る薬』や『魂を入れ替える薬』、『特定の恰好をした特定の体型の人間を最高だと思わないと死ぬ薬』など、悪用すれば世界征服できそうな危険性の高い薬ばっかり作っています。

実際、実弾入りの銃を使う裏社会の人間に薬品製造目的で身柄を狙われたこともあり、芸が身を助けるどころか滅ぼしかけています。

あと、倫理の教科書にありがちな『明確な対処法が存在しない人間関係のトラブルの話』に対し、「薬ぶっかければ全部解決するのに(意訳)」と述べており、比喩抜きでマッドなサイエンティストであることがわかります。


2:薬膳楠莉オリジン

では、そんなマッドサイエンティスト系ヒロインがどのようにして生まれたのかについて、解説していましょう。

楠莉は、代々薬品製造を生業とする家系である薬膳家において生を受けました。

親の形質が子供に受け継がれやすい100カノ世界の傾向と、代々同じ職業をしていた薬膳家の性質が合わさり、薬莉は1歳で蒸留器を扱うほどの先天的な薬学の才能を持ち合わせていました。

そして幼少期、生まれついてのサイエンティストがマッドに足を踏み入れてしまった最たる原因がテレビ越しに現れます。

クソでかい力士です。

ツンデレ消失編にて『力士はデカかくて強くて人間辞めているみたいでカッコいい(意訳)』というセリフが楠莉の口から出ており、彼女の趣味嗜好に力士が関わっていることがわかります。

力士を見たことで人を超えることへのあこがれが芽生えてしまい、それ以降の薬品開発でのためらいが無くなった可能性、十分にあり得ます。

しかし、これは仕方のないことなのです。

力士という言葉は『神の依り代として神の力を扱う人』という意味合いがあり、力士たち自身も人間を超えた存在になろうとしている意思があるのです。

そんな彼らを見れば、人間を超えた存在へのあこがれが芽生えるの無理はありません。

セルフ臨床試験の果てに銃弾すら効かない身体を手に入れた実父の存在も、彼女が倫理を踏み外す後押しになっている可能性があります。

なお、力士によってためらいがなくなったことで薬莉は『不老不死の薬』の開発に踏み切ることができ、結果的に大好きな祖母であるヤクさんの寿命がめちゃくちゃ延びました。

ちなみに、楠莉が力士を目撃してしまったのはヤクさんが大相撲を視聴していたことが原因なので、意図せずマッチポンプの構図になっていることは否めません。


3:対戦での性能

さて、そんな薬膳楠莉ですが、対戦で使うとどうでしょうか。

結論から言うと、相手にとってかなり厄介な性能になっています。

まず、主な攻撃技である『皮膚が溶ける薬』の火力が強すぎます。
ラブコメではシリアスな過去編かライバルキャラの攻撃手段以外では絶対に出てこないであろう恐ろしい劇薬を、この人はメインウエポンで使ってきます。
分厚いファンデーションで防げるのがせめてもの救いですが、逆にそれがなければ悲惨なことになるのは確定しています。

変化技もやたら豊富で、『体重を100倍にする薬』で自身の密度を上げたり、『キスゾンビになる薬』で相手の理性を吹き飛ばしたりと、統一性のない多種多様なバフやデバフを使うことが許されています。

他のヒロインと結託することで、『可愛さに敏感になる薬』を充満させてから静ちゃんを歌わせることで壁を突き破るほどの高い火力を出す「アタッカー静ちゃん」や『魂を入れ替える薬』で山女ちゃんの肉体に唐音の魂を入れて超火力でゴリ押す「ツンデレ山女ちゃん」などの高火力戦法を行うこともできます。

さらに、真の姿になってから薬品でドーピングして薬莉自身が相撲技で攻撃してくる「脳筋薬莉」という意外性を付いた戦法もあり、サポート型薬莉が流行っている時に対面するとビックリします。

楠莉の強みとして、型が多すぎて何をしてくるのか全く分からないというのがあります。
真の姿になって脳筋型かと思いきや、ブレストスムーザーで窒息による一撃必殺を行われてしまった。
なんてこともあり得ます。

最近では魂入れ替え型楠莉が大流行し、トロトロになった静ちゃんでエイラさんが沈んでいく光景が各所で見られました。

まとめ

以上、アスクレピオスでした。

むやみに死者を蘇らせてゼウスの怒りを買わないようにしましょう。

記事は以上です。
ご閲覧ありがとうございました。

【追記】
私が最近作ったゲームのURLです
10分くらいで終わるので気が向いたらぜひ遊んでみてください☟
https://www.freem.ne.jp/win/game/32302

あと、今回の記事を作るにあたって参考にしたクリエイターさんがこちらです☟
https://www.youtube.com/@Dark_Sports_Club

あと、今回の表紙イラストのカラー版がこちらです


力士と不老不死の象徴であるウロボスを背景にしています

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?