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女性のための防災教本「東京くらし防災」

 みなさま、こんにちわ!
11月に入り、色んな所で年末らしい雰囲気が出てきましたね。
最近はハロウィーンが終わると、すぐにクリスマスやお正月のグッズが店頭に並びだすので、すでに「今年ももうすぐ終わりだなぁ」としみじみ感じてしまいました。

 今回は「東京くらし防災」という女性向けの防災ブックをご紹介します!
女性が事前に準備しておくべき・気にかけておくべきことが分かる内容になっています。

東京くらし防災とは…?

 「東京くらし防災」は2018年に東京都から発行されました。
女性の視点から作られた防災ブックで、すぐに実践できるような防災対策から、避難所での生活についてまで、幅広い内容が紹介されています。

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どんな内容なの?

 「東京くらし防災」は都内に住む3人の女性が中心となって、防災・災害について描かれています。
独身の社会人女性、小さなお子さんを持つ女性、年配の女性。
それぞれの家庭環境や生活・年代によって、普段から備えておくことや災害発生時の初動も大きく変わってきます。
東京くらし防災では以下のカテゴリで、災害について考え、備える手助けをしてくれています。

・いますぐできる!15のこと
・はじめよう、たすかる暮らし方
・覚えておこう、災害時の基礎知識
・想定しよう、被災後の暮らし方

 日常から備えておくこと、災害が発生した時の行動について、被災後の生活について
それぞれを登場人物3人の目線で分かりやすく紹介しています。
また、随所に大きな地震で被災され方々の実体験コメントも紹介されています。
被災者の実体験コメントはどれも一言程度ですが、大変さ・つらさがとても伝わります。
事前に今自分が備えおくことで、災害発生時に家族や自分の手助けになるんだと感じました。
 「東京くらし防災」で私が気になったのは、「備えること」と「災害発生後の生活」の2点が分かりやすく描かれていることでした。
それぞれのポイントをご紹介していきます!

【note10】女性たち

日常で備えておくことの大切さ

 「東京くらし防災」は、日常生活をしている中で簡単にできる「備え」を紹介しています。
日々仕事や子育てに追われて、気が付けばあっという間に1日が終わってしまう…。
災害について考えている余裕なんてない…という方も多いと思います。
そんなあわただしい日常の中で、生活をしながら簡単に出来る「備え」がたくさん紹介されています。
例えば「寝るときできる防災」「買い物でできる防災」「トイレでできる防災」など…
普段の生活の中で実践しやすい内容が紹介されています。
私は「体調管理でできる防災」「コミュニケーションでできる防災」が特に勉強になりました!
「体調管理」は日常当たり前のように気を付けることかもしれません。
しかし、災害はいつ起こるか分からない…。
災害が発生した時に寝不足だったら…寒い時に薄着だったら…
そう考えると、普段から気をつけている「体調管理」も立派な備えになりますよね。
「コミュニケーション」もいざという時の「助け合い」に繋がります。
挨拶だけでも立派なコミュニケーションだと思います。
日常生活で当たり前のように暮らしていても、どこかに必ず「備え」が繋がっているんだなと改めて感じた内容でした。

【note10】備蓄品確認

災害発生後の生活シミュレーション

 「東京くらし防災」のもう一つの特徴は、災害発生後の生活シミュレーションも多く取り上げていることです。
都内で大きな地震が発生した時、「災害発生直後の行動について」「在宅避難・避難所でのそれぞれの生活について」など…
地震発生後、私たちの生活はどのように変化してしまうのか、何をすれば良いのか紹介されています。
 特に「在宅避難」「避難所」それぞれでの生活については、被災者の実体験コメントと合わせて細かく紹介されています。
それぞれの生活を選んだ時に役立つワンポイント情報や、注意点など、読んでいてとても参考になりました。
私は特に「在宅か避難所か」判断に迷った時の確認方法がとても参考になりました。

 災害発生時に命を守ることができても、その後の生活はもちろん続いていきます。
自分自身や家族の心と身体を守っていくために、災害発生後の被災生活も想定しておくことはとても大切だなと感じました。
こちらもまた、お子さんがいる場合や若い女性に対する防犯対策など、それぞれによって気を付けてほしいことが多く詰め込まれているので、是非読んで欲しい一冊です。

【note10】避難所の人たち

 「東京くらし防災」は都内の公共施設を中心に多くの場所で無料配布されています。
配布場所は東京都のホームページをご確認ください。
また、電子書籍でも無料で取り扱っているサイトがあります。
電子書籍派の方は是非一度確認してみてください!
 私も普段は電子書籍派で、「東京くらし防災」や「東京防災」を入れています。
電車での移動中などのスキマ時間に気軽に目を通せるのが嬉しいですね。
▼配布場所等はこちら▼
https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/1005427/1005661/index.htm

 災害発生時、授乳や生理など、女性ならではのことで困惑することは多々あります。
「東京くらし防災」は事前に備えられるアレコレがたくさん詰まっています。
少しずつでも目を通して、簡単な備えからはじめてみてはいかがでしょうか?

【note10】女性たち②

執筆:山岸朋子 


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